この仕事をしている人の全てがそうなわけではないと思いますが、私の場合はいわゆる給与所得者ではありません。個人で会社と契約し、仕事を請け負っています。
よって、普通の会社勤めなら会社の総務に必要な書類を出せば年末調整で所得税が還付されるんですが、そういうのは全て自分でやる必要があります。
ちなみに、会社勤めの方は収入に関する書類として源泉徴収票をもらいますが、作業請負の場合は支払調書というものになります。
今までにお会いした人の中には、「主人の扶養になっているのでそちらでやってくれていると思っていた」という人もいらっしゃいましたが、それはご主人の収入に対するものだけで、自分のものは全く何もされていません。つまり、ちょっとの手間で返ってくるはずの税金を取り逃しているのです。非常にもったいない話です。
また、「わざわざ書類をつくって税務署に行くのは面倒」とおっしゃる方もいらっしゃいましたが、給与所得者に比べて、作業請負の場合はあらかじめ納付される税額が大きい(1割程度)ので、かなりの金額が還付されるため、特に作業請負の場合は行かないとかなりの損になります。
よって私も、この時期には必ず申告書類をつくって申告をしています。
確定申告というと、やったことのない方は非常に難しくとっつきにくい感じを受ける方も多いと思いますが、現在は非常にやりやすくなっています。
要は、国税局のホームページで確定申告書を作成して、それを税務署に持って行くだけです。もしくは郵送でもオーケー。
書類作成は、このページですね。
<国税庁確定申告書等作成コーナー
>
書類の数字を入力するだけで書類をつくってもらえるので、非常に便利です。
私はもう何年も自分で確定申告をやっていますが、これにお任せなので、どういう計算をしているかは一切知りません。
私は慣れているし、前年のデータを参照してできるのですぐできますが、初めての方は戸惑うでしょうから、最初は税務署に行って尋ねるのがよいかもしれませんね。
さて、ここで知っておくと便利だと思うのが、<還付申告は確定申告期間以前でもできる>ということです。
確定申告期間中(例年2月半ばから3月半ば)に申告会場に行くと、駐車場は車でごったがえしているわ、場所によっては無料駐車場がないわ、ようやく申告会場に入っても長蛇の列で、提出だけならすぐ終わるのですが、相談や書類作成をしたい場合はうんざりするぐらい待つようになるわで非常に面倒なんですが、その期間前に税務署に行くと、私の管轄の税務署では、スムーズに無料の駐車場に車をとめられて、さらに還付申告会場が設置されているので、そこでさっと書類を出して家に帰れます。
また、私はやったことはないのですが、書類を作成するためのパソコンもあり、そこで職員に聞きながら書類を作成することもできます。私が行く1月終わりから2月頭前後は、いつも職員が手持ちぶたさそうなので、遠慮なく質問攻めにすることもできそうです。
というわけで、私は先ほど書類をつくりましたので、今週中には確定申告書類の提出に行ってまいります。
申告時期や申告内容にもよるでしょうが、申告から大体数週間から1カ月ぐらいで、還付決定のはがきが自宅に届いて、数日内に指定の口座に振り込みがあります。
これで慣れていると、住宅ローン控除などで給与所得者でも確定申告が必要なときに戸惑わないので、ぜひご自分で書類をつくって申告に行かれてみてください。
……税務署の回し者のようになってしまいましたが、皆様、損をなさらないようにしてくださいませ。