心理セラピーのセッションで、恋愛のことなどを相談
されて、状況などお聞きしていると、心の中で、「そん
な男性とつきあうのはやめておいたらいいのに……」と
思ってしまうことがあります。もちろん、口に出しては
いいません。なぜかというと、セラピストの私がそうい
うことを簡単に言ってしまうと、クライアントさんはそ
れを鵜呑みにしてしまう可能性がありますし、自分のお
つきあいを存続するか否かをセラピストとは言え初対面
の人の一言で決めて欲しくないのです。心理セラピーは
占いと違って、「当たる、当たらない」の世界ではないで
すし、直接的なアドバイスをこちらから与えていく、とい
う感じでもありません。
恋愛に関しては、とことん傷ついてから学べるということ
もあります。他人が先に答えを出してしまっては、「私は
なぜこの人と別れた方がいいのだろうか、私のネガティブ
な恋愛パターンはなんだろうか、これからいい恋愛をする
ためには私はどういう変化をすればいいのだろうか?」と
いう質問を自分に対してしないままに「ただ、苦しいから
別れる」となってしまいます。もちろん、苦しい恋愛から
逃げるのは当然の行動とも言えますが、そこから何の学び
もないと、同じような恋愛を繰り返してしまったりします。
私は催眠セッションなどでクライアントさんにリラックス
してもらい、潜在意識にアクセスした状態で、その苦しさ
のもとを見つめてもらいます。リラックスした状態で、セ
ラピストに側にいてもらうと、苦しさを見つめること自体
はそんなに大変なことではありません。そして、過去のト
ラウマに起因するものであれば、催眠下でそれを克服して
いきます。潜在意識にアクセスした状態ですと、自分が恋
愛から何を求めているのか、これからどういった自分のく
せを直していきたいかというのも分かっていきます。
催眠セッション後に課題のようなものをお渡しして、じょ
じょにクライアントさんが望む方向に変化できることを促
していきます。クライアントさんが自分ひとりで悶々と悩
んでいたころにはわからなかった「この世に二人といない、
かけがえのない大切な自分自身」がはっきり分かるように
なってきて、その自分を大切にするための行動を実際の恋
愛の中で起こしていくようになります。その上で、今お付
き合いをしている人との関係を見直すのか、より幸せにな
るために他の相手を選ぶのか、ご自分で判断できるように
なっていきます。今までただ一人で苦しむだけだったり、
占いや人の言いなりにばかりなっていたクライアントさん
、人生の数々の問題に対して、迷ったり不安があったとし
ても、自分で、うまく、解決できる力をつけるのをサポー
トするのが心理セラピーだと思っています。