■考え中に質問されると嫌になりますよね

「社員が自ら考えない」
多くのリーダーの悩みだと思います。

でも、僕は社員が考える前に、リーダーがしゃべっちゃっている事が原因だと思うんです。

社員の行動を促すには２つの方法しかありません。

１つは、明確な指示を出して動かすというもの。
この場合、リーダーが常に正しい指示を出す必要があります。
また、指示に従った場合はアメを、従わなかった場合にはムチが必要になります。

でも、これって現実的には単純作業にしか適応できませんよね？
創造性が求められる仕事ほど裁量が必要になりますから、的確な指示を出すことは難しい。
というか、指示を出せば出すほど社員は混乱します。

今は、知識労働が多くなりました。
例えば、レストランのアルバイト店員だって、以前と違ってマニュアルを超えた顧客対応が求められる時代です。

だから、もう１つの方法、社員が自ら考え行動する方法を取らざるを得ないのです。

ベクトルが１８０度逆になります。

社員の自発性が出る前にリーダーがものを言うと、その瞬間に自発性は消えてしまいます。
よっぽど気の強い人は自分の考えを言いますが、その場合、リーダーにそれを受け入れる度量がないと上手く行きません。

コーチングは有効ですが、ほとんどの場合、上司が誘導するスタイルになっています。
こっちが考えている最中に上司から質問が飛んできて、うるさいです（笑）
沈黙に耐えられないのです。

詰問されているような圧迫感

課題が明確になっていれば、思考力のある社員であれば自力で考えます。
まだ思考力が身に付いていない社員には、創造的かつ企画的な仕事は任せてはいけませんが。

課題は目的があるから浮き彫りになりますよね。

それが確認されたら、「最高の仕事を頼んだ！」で社員は動き始めます。
初動が自発的であれば、多少の壁も自分の力で乗り越えていきます。

悩んだら、上司に聞く前に仲間に相談をします。

このマネジメントスタイルの成功には、心の奥底から人間に自律性と積極性が備わっている事を信頼することが求められます。

信頼して、待てるギリギリのところまで待つということですね。

それでは今日も辛抱強く行きましょう！

社員が考え中なのに質問をしちゃうリーダー