世界的に有名な起業家・幹部・俳優の卒業式のスピーチが収録された本。
ジャック・マーのスピーチを読みたくて買ったんだけど、トム・ハンクスもいることに驚いた。
ジャック・マーは、大学受験に3度失敗し、4度目でようやく合格した。
地元で外国人相手に英語を練習していたので、英語は得意だった。
受かった大学でも英語科を選んでのちに英語の講師になる。
マーの人生の前半は失敗続きだった。
大学の前は試験に落ちるし
ハーバード大学を10回受けて10回とも落ちたこともある。
就活は30社受けてすべて落ちるし
KFC(ケンタッキーフライドチキン)の面接にも落ちる(一緒に受けた兄弟?は受かった)
他にも自分だけ落ちることがよくあったという。
それだけ挑戦する前に、普通ならば心が折れそうだが
マーは立ち向かっていくことを止めはしなかった。
のちにアメリカへ渡った際、ネットに出会い友達と中国について書かれたページを作る。
マーはのちにアリババを創業するのだが、妻に
「私は大富豪と、素晴らしいリーダーと、どちらを目指すべきだろうか」
と聞いた時
「素晴らしいリーダーになるべきだわ」
と返され、お金ではなく優れたリーダーになることを目標にした。
マーは、「貧乏マインド」という言葉を使う。
貧乏マインドを持つ人は、どんなに成功のきっかけに結びつくアドバイスをされても
頑として動かない。
跳ね返す。
言い訳を並べる。
マーはそれらをするだけ無駄であるから動けという。
これは成功本にもよく書いてあることだ。
だが、マーのような、普通の人でも経験する失敗の数が普通より格段に多い人が
同じアドバイスをすると、重みが増してくる。
平均的な男性より小柄な彼だが
勇志は平均的な男性よりずっと大きかった。