タオバオには、すでにユニクロが出店しているほか、渋谷パルコがテナント企業の中国進出をサポートする業務提携を結ぶなど、連携を深める日本企業も増えている。一方、日本のネット通販最大手の楽天は、中国検索最大手の百度と合弁会社を設立し、今年の後半にネットのショッピングモールを開設する。
【4/2 追記】
ヤフーは1日、今回の報道に関して、タオバオとは現在協議中であることを認めたが、正式な決定事項ではないとコメントを発表している。
タオバオには、すでにユニクロが出店しているほか、渋谷パルコがテナント企業の中国進出をサポートする業務提携を結ぶなど、連携を深める日本企業も増えている。一方、日本のネット通販最大手の楽天は、中国検索最大手の百度と合弁会社を設立し、今年の後半にネットのショッピングモールを開設する。
【4/2 追記】
ヤフーは1日、今回の報道に関して、タオバオとは現在協議中であることを認めたが、正式な決定事項ではないとコメントを発表している。
中国で日本製品への信頼度は高い。
化粧品しかり、デジタル製品しかり。
食の安全への意識の高まりや
「子どもには安全なものを」という親心もあって
粉ミルクなどの日本製ベビー用品へのニーズもかなり高い。
一時期、M社の日本製粉ミルクが
上海の赤ちゃん向け通販やスーパーなどから一斉になくなり、
「上海のどこだったらM社製が買える?」と
携帯ショートメールがしょっちゅう上海の友人から来たことがあった。
親心をひしひしと感じたものだった。
中国のネットで売れているのは、アパレル、化粧品、健康商品、
電化製品、アクセサリーといったものだそうだが、
中国人が「日本製品」にこだわるジャンルともだぶる。
だからと言って、日本の製品を出せば何でも売れるわけではない。
「どれだけ本気で売ろうという気があるかだと思います。
結局、ユーザーは検索をかけてたどりつくので、
ECで求められるのもやはり知名度なのです。
ブランドイメージをどう伝え、認知させていくかが大事ですね」
中国のユーザーの購買時刻のピークは、14時と21時頃。
14時と言えば就業時間中だが、
仕事の合間に個人的なネットコミュニケーションをとる
傾向の強い中国人ならではだし、
21時というのも日本よりも退勤時刻の早い中国だからこそだ。
また、ネットショッピングとはいえ、リアル店舗の存在が
大きな意味を持つのも日本との違いだろう。
「タオバオで買い物したけど、すぐ壊れちゃった」
「やっぱりニセモノが多いんだよね」
こういう声は周囲でもよく聞く。
ニセモノは売ったほうも悪いが、騙された自分も悪い。
情報はネットで仕入れて、モノの確かさは自分の目で
確認してから買いたいというニーズにリアル店舗は応えている。
タオバオでナンバーワンの売上を誇る「檸檬緑茶」も
やはりリアル店舗を構えている。
…と、さまざまな日本人との違いはあるが、
それらを理解したうえで
どうブランドマーケティングしていくか、だ。
すでに米国を抜いて世界一となった中国のネットユーザーは
今も増え続けている。
昨年末時点で2億9800万(前年比41.9%増)だったが、
09年6月末時点でさらに4000万人増えて3億3800万人となった。
現地の日系企業のなかにはベビー用品を主軸にした展開で
成功している企業もある。
大企業でなくとも、日本には優れた製品を作り続ける企業は山のようにある。
そんな企業や製品をもっと中国のユーザーにも知ってもらいたいし、
彼らのもとに届けられたら…。
タオバオが日本の中小企業や地方企業と、
中国のユーザーをつなぐ存在になれば、と思う。
今回のテーマは、タオバオ。
タオバオは、在中の方にはもちろん釈迦に説法だが、
日本にお住まいの方たちにも
ユニクロがらみで最近聞いたことがある言葉だなと
思うのではないだろうか。
漢字表記は淘宝、正式には淘宝網。
中国最大のC2C(個人間商取引)のオンラインショッピングサイトだ。
スタートは2003年。現在、中国のEC全体の8割を占める存在で、
会員数は1億を超すと言われている。
昨年4月にはB2Cのサービス(淘宝商城)もスタート。
今年4月のユニクロ出店は日中両国で話題となった。
そのうえ昨今の金融不況のあおりで出店者が急増、
1日5000人ずつ増えているという現地報道もある。
日本からも注目を集めており、
日本企業向けにタオバオの代行をする会社もある。
また、日本での人気商品をチェックしておきタオバオで安く購入、
日本のネットショッピングで売るという方法で
利ざやを稼ぐ人も少なくないようだ。
とまぁ、話題はつきない。
中国市場開拓の手段としてのタオバオについて知りたくて、
タオバオ代行業をしている久能克也さんに話を聞いてみた。
中国市場開拓に利用しようという日本企業は増えているのだろうか。
「増えていますよ。私たちの会社にも
1日2、3件は問い合わせが来ます。
ただ企業のモチベーションという意味では、
ビフォーユニクロとアフターユニクロとで
分けられるかも知れません」
ユニクロ出店前と後での違いとは?
「ユニクロ前から代行している企業というのは、
日本だけでやっていては行き詰まるという危機感を持っている。
あるいは、かなり成功しており日本だけに留まっていては
もったいない、日本以外ならまず中国だということで進出を
考えるという企業の2種類でした。
いずれもモチベーションが高い企業ばかりですが、
アフターになると、なかには
そんなに簡単に儲かるならウチもやってみるか、というような
安易な企業も見られるようになりました」
いくら中国が魅力的なマーケットだとはいえ、
外国企業が現地法人を立ち上げ、販売網を開拓していくのは
並大抵のことではない。流通ルートに乗せたくとも
よほどのブランド力がなければ相手にされないし、
されたところで日本とは違う商習慣に戸惑い、苦労することになる。
しかし、タオバオならば、投資コストは安くてすむ。
C2Cと言っても個人だけでなく企業も数多く出店しているのが現実で、
B2Cにはある「中国法人を持っていなければならない」という条件も関係ない。
外国人でも中国人の保証人さえいれば出店することができる。
久能さんの言うように「テストマーケティングには最適」な場所で、
コストとリスクを抑えながら市場ニーズを把握し、
中国進出の足がかりにできるわけだ。