チベット仏教では
死後、我々はバルドと呼ばれる
中有に入ります。




3つのバルド

バルド・トゥ・ドル(チベット死者の書)には、死後に3つのバルドの段階があるとしている。順番に、

  1. チカエ・バルド(死の瞬間のバルド)・・・生命の本性であるまばゆい「光」が現れる。
  2. チョエニ・バルド(心の本体のバルド)・・・最初の7日に慈悲に満ちた優しい寂静尊が四十八体、次の7日に人骨を身につけた血まみれの恐ろしい憤怒尊が五十二体現れ、死者の意識は最大の危機にさらされる。しかしながら、これらはの作り出した幻影に過ぎないと経典は語る。
  3. シパ・バルド(再生のバルド)・・・それぞれの世界を示す薄明かりが現れる。解脱させようとした努力も甲斐なく、ここまで来てしまった死者の魂には次善の策として六道輪廻のうちより良い世界へ生まれ変わるかのチャンスが与えられる。
               《Wikipedia 引用》



それぞれの魂の状態に応じて

行く場所が決まるのです。






この輪廻転生から

抜け出すには解脱しかありません。



残念ながら

どれほど徳を積んで天国へ行ったとしても

徳が尽きれば またいずれか下の世界へ

生まれ落ちます。








そして

解脱の入り口は

ブラックホールの

事象の特異点【シンギュラリティ】ではないかと

考えます。








ブラックホールとは?
ご存知のようにブラックホールは
とても重たいのが特徴です。
光さえ抜け出すことは出来ません。


重力が強ければ強いほど、
相対的な時間の流れは遅くなります。

事象の地平線上では 時間は永遠に感じます。



そしてブラックホールの奥、
事象の特異点では
時間と空間が全て破綻してしまいます。





それは
因果律カルマが破綻することを意味しています。




因果律が破綻するということは
【解脱】を意味します。


魂は素粒子より小さいため
もちろん物理学で考えることは出来ません。



ですが、
量子脳理論を代表する人物にロジャー・ペンローズという数理・物理学者は次のように推測しています。

「脳で生まれる意識は宇宙世界で生まれる素粒子より小さい物質であり、重力・空間・時間にとわれない性質を持つため、通常は脳に納まっているが、体験者の心臓が止まると、意識は脳から出て拡散する。

意識情報は宇宙に在り続けるか、あるいは別の生命体と結び付いて生まれ変わるのかもしれない。」


意識=魂

だとしたら、わたし達の意識の状態が
どのようにあるかは重要です。

ブラックホールの
事象の特異点をぬけることが出来るほど
強い光であることが
解脱の条件なのではないでしょうか。