2008年5月21日(水)に品川のSONY本社にお邪魔して、百式田口氏プロデュースのテレビ会議に参加してきました。

グローバル企業の本社ということで、セキュリティカードで改札機みたいなのを通ったり、エレベーターの回数表示は有機ELっぽいきれいな液晶だったり、隣の部屋で未発表の新製品のプレゼンをやってるかもしれないということでトイレに行くのもスタッフの誘導だったり、始まる前からワクワク感満点な雰囲気。

以下最初に、時系列の議事録風メモ

今回、百式田口氏からは「企業と生活者の直接対話を地味ながらも続けていきたい」といった会議のコンセプト的な話をされるにとどまり、メインはソニー株式会社 コンスーマープロダクツグループUIセンター ホーム次世代UI開発部 ソフトウェアデザイナーの岡本 直也氏によるプレゼンから。

・いわゆる「薄型テレビ」「液晶テレビ」といったカテゴライズではなく「アナログテレビ」が「デジタルテレビ」になった10年前ぐらいの時点がターニングポイント(※初代のデジタルテレビはブラウン管)。

・デジタルになったら、あんなことやこんなことができる・・・と誰もが夢がひろがりんぐな妄想をしたにも関わらず、EPGやら、地デジ、あるいは高画質や大サイズが低価格で手に入ったものの、結局はTVにとどまってるのが現状じゃないか

・しかし、ようやく機が熟してきたのかも?
理由1:放送派のみしか受信できなかった→ネットに接続可能になった
理由2:簡単な制御用マイコン→携帯ほどではないにせよ、それなりに高性能なCPU(+メモリ)搭載
理由3:組み込みアプリケーション上でできることが各段に進化

 ※ごめんなさい、3番目の理由はきちんとメモれず。たしかこんな感じ

・2,3年前からテレビ上でウィジェットを表示すると面白いんじゃね?という戦略も方向性もないままに開発がスタート。

・2007年暮れのVIERA(一部シリーズ)に「アプリキャスト」として搭載
⇒対応機種リスト

・現在はリモコンの特等席な位置(メニュー操作用の↑キーのすぐ上)に配置してもらえた!ので開発者として相当テンションがあがりつつも「いつまでもこの位置に置いてもらえると思うなよ」とプレッシャーもかけられている。

・ウィジェットはJavaScriptベース。開発ルームでは常時つけっぱなしにしてアプリが流れているが、つまんないニュース(良い意味で、とフォローしてました。笑)などについつい目を奪われる

⇒たしかに、発狂小町のヘッドラインをテレビ横に流したら昼メロみてる主婦にはこれ以上にない時間泥棒になる気がします。

発狂小町 :発言小町の良?トピをまとめているはてな日記

・テレビということで、アプリのインストールやアンインストールをできるだけ簡単にする必要があり、現在はXMB(PSPでおなじみの縦横に動かすメニュー)上で、一覧リストを拾ってきて、登録(TVに表示)したり解除するようになっている新着ウィジェットなどもアイコンでわかるようになっている。


てな具合にアプリキャストの概要をざっくりと話していただいたうえで現在岡本氏を中心にSONYのテレビ部隊が考えているアプリキャストを軸とした「みんなのテレビ」化計画は次の3ステップ。

STEP1
誰もがほしい物ではなくて、100人に1人ぐらいにしかヒットしないがその人にとってはむちゃくちゃ熱い機能をどんどん追加していきたい。

例)ヴァナディール時計…FF11(オンラインネットゲーム)の世界で流れている独自の暦体系があり、特定の暦でないと制作できないアイテムや、出現しないレアモンスターなどがいたりするため、コアユーザにとっては非常にありがたい情報

例2)囲碁の棋譜を延々と再生するウィジェット。(※残念ながら私にもその熱さはよくわからずじまい。苦笑)

STEP2
デベロッパーオープンエントリー制度
SONYから企業(ありがちなネットメディアなど)へアプローチをするだけでは面白くない。フォームからエントリしたい企業を募って、意欲のある企業さんとどんどん一緒にやっていきたい(注:もちろん、なんでもアリではなくて一定の審査は通す必要があるとのこと)

STEP3
自分でつくったアプリキャストを自分で実行できる環境として「個人デベロッパー向けSDK」の提供を準備中。

すでに、ツール自体はβ版レベルで動作しており、アプリキャストエミュレーターなどが含まれている。アプリキャストはメモリの使用量制限が厳しいがエミュレータなどで、そういった動作などもエミュレータで検証できるようになっている

実は、現在販売されているVIERAでもUSB端子のある特定のモデルなら、USBから自作のアプリキャストが動くようになっているとのこと。(※SDKなしでハックしてしまうツワモノとか出てきたりすることを期待。)

DEMO)
社内コンペで募集した作品として
九九アプリ・・・ひたすら九九の問題が表示される。答えは出ないw
なが☆トレ・・・インターンの学生が制作。アニメ絵でテレビを見ながらできるトレーニング
が表示される。某ブートキャンプにインスパイアされたアプリ
全画面アプリ・・・ウィジェットが全画面で表示され、リモコンでの入力情報などを活用可能。岡本氏はかなり興奮気味にこの機能を熱く語っていました(※ですが、簡単なデモだったので、どのあたりまで熱いのかが実感できず)

そのほか、社内コンペではテトリスや、ピクロスといったものを実装するエンジニアもいらしたそうです。

以上で、岡本氏のプレゼン終了。以下質問タイム

Q:今どのぐらいの台数ベースでこのアプリキャストが動作するプラットホームとして存在しているのか

A:BRAVIAそのものは700~800万台程度の販売実績をもっているが、昨年暮れからの製品ラインということもあり、接続率は非常に(※実感こもってました)悪いのでなんとかしたいところ。ただし、これから搭載されるVIERAには全機種搭載していくので、ベースはどんどん伸びていく(はず)

Q:企業がこのアプリを作るメリットは?
A:とても痛い質問(苦笑)。
・デスクトップ上の画面を奪うのは競争が熾烈で相当難しい。
  ・しかしアプリキャストなら、PCユーザではないテレビメインのユーザだったりあるいは、PCユーザがパソコンではなくテレビを使ってるユーザに対してアプローチすることが可能だと考えている
  ・しかも、JSで書かれているので、開発コストも低く抑えられる


長くなったので、恒例のアイデアコンペは後半にて。
いまから数年前、秋葉原の駅前にアニメキャラのショーウィンドーなどが立ち並ぶようになりはじめ、当時筋金入りのパソコンパーツマニアであった私は「俺たちの秋葉原が変なアニメキャラに駆逐されていってしまう」と寂しさというかちょっとした憤りすら感じていたのを記憶している。

とはいえ、さらにさかのぼること数年前、幼少時に両親の教育方針から、漫画をほとんど与えられることなく育った私は、浪人期間中に古本屋をめぐりにめぐって、ピーク時には3000冊を越える漫画を所持していたぐらい、漫画にのめりこんだこともあるし、現在ではだいぶペースは落ちているものの、漫画週刊誌の類はほとんど目を通していたり、地球へ、アンドロメダストーリーズ、カリオストロの城、ガンダム、天空の城ラピュタ、オネアミスの翼から最近ではHUNTER×HUNTERなどなどアニメ作品も大好きだったりする。

そんな私がなぜか「萌え」と呼ばれる世界のごく近くにいながら、その実態を知ることがほとんどなかったのも不思議といえば不思議なのだが、今回仕事も少し関係していろいろとリサーチをしている中、表題の本に出会うこととなった。

この本の概要を説明するなら、「この本を読めば、いわゆる電車男で表現されているようなヲタク青年が言わんとする「萌え」とは、だいたいこんな感じというイメージが理解できる本」であろうか。なにより筆者のさりげない笑いの文章センスに、同時期に買った山のような書籍を押しのけて、読み始めたら止まらずにグイグイと引っ張られていった。ハードカバー、しかもタイトルがタイトルな本を喫茶店などで読みながら、笑いをこらえている姿というのは周囲から見ていたら相当痛々しいものだったに違いない。苦笑。

興をそがれない程度にもう少し本の中身を紹介してみると、この本では萌えの対象となるものとして「メイド、メイド喫茶」「抱き枕」「等身大フィギュア」「アイドル」「美少女ゲーム」「声優」を挙げてその実態をインタビューや新聞記事を中心に、独自の解釈を織り交ぜながら解説しようとしている。私自身は「萌え= すげー可愛い」ぐらいな感覚なのかと思っていたら、いやはや深い深い。日本人はかくもイマジネーションを膨らませることで独自の世界を作り上げてきたのかと思うと、冒頭のように、当時秋葉原に住む先住民(笑)として、食わず嫌いでいた自分がかなりもったいないことをしたようにさえ、思えてくる。

表層的なメイドカフェブーム、電車男ブームといったものに流されずに、「萌え」の世界に足を踏み入れるきっかけとして、流行に乗っただけの書籍ではなく、是非この本を最初の手がかりとして手に取ってほしい。「萌え」の水先案内人として、必携の本といって間違いない。

ただし、私のように軽いリサーチのつもりが、この本をきっかけに丸一日メイドカフェに入り浸ったり、この世界にのめりこむことになっても、当方は一切責任を取れないので要注意。

「萌え萌えジャパン」 堀田純司著
萌え萌えジャパン 2兆円市場の萌える構造 (amazon)
ということで、「考具―考えるための道具、持っていますか? 」読了。

読んでる傍から目からウロコがポロポロ出るわ出るわ。これ別に企画屋さんだけじゃなくってむしろ企画を仕事にしてない人ほど読むと毎日が刺激に満ち溢れると思う。まだ読んでない人にわかるようなエッセンスとしては

・アイデアってのは、既存の要素(ネタ)の新しい組み合わせでしかないからもっと気楽に。
・大事なのは、課題に対してまず自分がどうしたいか、そのあとに環境にフィットさせる「わがまま→思いやり」の順
・アイデアの元になるネタのストックの仕方とネタをアイデアにまとめてさらにそこから企画にまとめるための道具が「考具」
・色を意識するだけでみなれた街の景色が変わる(カラーバス)
・ちょっとした強制力で連想アイデア(マンダラ、マインドマップ)

こんなところ。アイデアマンといわれる人達だって、何もないところから手品みたいにアイデアをポンと生み出してるわけじゃなくって、各自で独自のノウハウとして、同様の溜め込み方、組み合わせ方をもってるんだろうなーと。最初はとにかく質より量、頭に浮かんだことはどんな形でもいいから文字として残しておく。自分の思い浮かべたアイデアを否定しない、自分で削除しない。

なんて、単なる本の解説になっちゃってるけど、道具の使いやすさはもとより、アイデアを出すことってのは別世界の話じゃなくって、すごく毎日の生活と密接してるんだなぁ、と著者の加藤さんの視点がものすごく新鮮で、ちょっとした頭の体操を教わった感じです。

超オススメな一冊
「すごいやり方」が届いた。

前回の無敵会議「会議×会議」の事前投稿なお題で「ガズーバ!」のことをちらっと書いたら、実はガズーバ!の著者の大橋禅太郎さんがいまはマネジメントコーチをされていて、百式の田口さんが持ってるノウハウのかなりを大橋さんから伝授されたとか。

そんな大橋さんと、インターネットマガジンの元編集長でイカ天(なつかしい!)のベストプレイヤー賞もとったことのあるミュージシャン倉園佳三さんの共著の本。

15個のちょっとしたすごいことが書かれていて、

1.まずは書いてあるとおりにやってみる
2.自分で使ってみて、うまくいったら人にもやってみる
3.うまくいかないときはうまくいかない理由ではなくて、どうしたらうまくいくかを考える
4.決して急がない

というコーチのもとに読み進めて&実践するアイデア集、とでも言うべきか。自分なりにピンときたやつを早速試してみよう。

読んだときに「うわー、すげ田口さんぽいなー」と思ったのはそりゃ師匠だから当たり前なのかな。笑。田口さんも「東京ブック」というサイトでこの本と似たようななメソッドを紹介しているので、こちらもあわせてどうぞ。

東京ブック:http://tkb.jp/
間違いなく今の自分の原点というか、いつも傍においておきたい一冊の本があります。
「ランディー・コミサー」というタイトルにもなっているのは
日々様々なビジネスが生まれては消えていくシリコンバレーで数多くのスタートアップ企業に関わってきた人。

この本には架空のストーリ ―彼のビジネスに対する考え方を語るというってます。あるビジネスを始めようとしてランディのもとを訪れた青年に対してランディが優しく、時に厳しく様々な問いかける形式― で話が進んでいきます。

中でも、ぐっとくるのはこのメールかな。引用してみます。レニーというのは
ランディのもとに訪れた新ビジネス立ち上げに燃える青年、ヒューネラルズというのは、レニーがやろうとしているビジネスです。

-----------------------------------------------------------------
レニー

君は私の質問の真意を把握していない。私の質問は、どんな仕事をして一生を終えるかということではなく、どちらかというと、もし明日世界が終末を迎えるとしたら、君にとって何が大事なのかということだ。

原動力と情熱の違いを誤らないでほしい。原動力というのは、責任感のようなものであり、君を前進させるために後ろから押してくれる。情熱というのは君の仕事を通して君という人間を表現することができたときに感じる生きがいのようなものであり、君を引っ張っていく。真の原動力の限界の壁にぶつかったとき、その壁を突き破るのは情熱しかないのだ。

たまに私が教えているMBAの講座などでは、ビジネスの価値とは金儲けではなくロマンだ、と説いている。

君はヒューネラルズの中に、君自信を刺激する何かを見出さなければならない。その刺激は君だけではなく、他の人にも伝わるはずだ。何が起きようと、それさえあれば乗り越えられる。私の経験ではそれがお金だとしたら、それほどの力はでない。もう一度、自分自身に問い直してみることを勧める。
-----------------------------------------------------------------

時々自分の進む道にもやがかかったときにはいつもこの本を道しるべにがんばってます。

残念ながら日本語版は絶版になってしまっているようなんですが、原書は変えますので、英語が平気な人はぜひ原書で^~^

The Monk and the Riddle: The Art of Creating a Life While Making a Life
「営業マンは断ることをおぼえなさい」
「情報アーキテクチャ」
「ネーミングの成功法則」
「キャズム」
「怪獣の名はなぜガギグゲゴというのか」

こんな感じ。ISBN番号とかamazonのリンクとかつけない横着ですまん

でもって、来年に向けてなりたい自分の目標のために企画力をつけたいのでとりあえずとっかかりになりそうな「アイデア×アイデア」とか「考具」とかその辺の本をずががっと読んでみようと思うのです。わいわい