訪問ありがとうございます
このブログ、残すところあと2回。
今日は「結局施主はどうすればいいのさ?」ってことについて、書いてみたいと思います。
しっかりついてこいよ
私自身の経験でもありますが、
施主チェックに励んでもミスは起こる
んですよね。
ここで懐かしい写真ドン
これは我が家の1回目の家づくりでの基礎で、立ち上がりが耐圧盤からずれているんです。
そして、私はこの基礎立ち上がりの打設に立ち会っていたという
午後1時からの打設で、朝現場にいくと、職人さん2人がせっせと立ち上がり枠施工のために墨出ししてまして、立ち上がり枠施工が終わって打設開始が午後2時でした。立ち合がり枠施工自体がめちゃくちゃな工期だったんですね。
かくして、私がいても、この仕上がり
施主チェックにミス抑止力はない
この基礎の仕上がりを施工会社は埋めて隠してまして、それを私が発掘しました。犬かw
「よかったじゃない、事前に発見できて。施主チェック、意味あるじゃん」
と言われそうですが、まあ確かにそうなんですが、
その後が大変です
なぜこんな思いをしてまで、人は家を建てるんだろうなぁ・・・・(遠い目)
私がこの大変さを回避するためにするべきだったと思うことは、まず
工務店をよくよく吟味して選ぶこと
だったと思います。
誰だったかのブログに
マズイ食堂に入って、マズイ飯が出たきたから作り直してもらったけど、やっぱりマズイ。
うまい飯が食べたいなら、最初からうまい食堂に入るべきなんだ。
という書き込みがあったんですが、
真理です
工務店選びを間違えると、どんなに施主チェックしようが、優秀な第三者監理入れようが、ムダ。
じゃあ、いい工務店を見分けるためにはどうしたらいいかというと、
契約前に家のプランをトコトン詰めること
だろうと思います。契約後の変更は一切ないくらい。
プランをトコトン詰めていく中で、
見積もりがいい加減(一式計上が多いとか、減算のはずがなぜか加算されてるとか)
契約を急かしてくる(今月決算なんで安くできます、とか、そっちの都合やん。そっちの都合を押し付けてくる奴は信用できない)
こちらの予算・要望を無視したプランを出してくる(予算内に収めるのは施主の仕事じゃなくて、設計と施工会社の仕事ですから!)
など、あかんシグナルを出してくるとこは脱落させることで、いい工務店が残るのではないかと。
決して営業さんの良しあしだけで選んではいかんのです。
5社くらいと打合せして、全部脱落してしまうこともあると思います。
それでも、家を建てたいなら、また新たに工務店を探せばいいと思います。
「疲れたわー」というなら休めばいいと思います。
やっと「ここなら」という工務店と出会えたら、施工現場も見学させてもらうといいと思います。
施工するのはあくまでも大工さんやその他の職人さんなので、見積書作ってた事務方さんや、図面引いた設計士さんではないので、やはり現場での施工具合も見た方がいい。
そこまでしないとダメなのー? と言われそうですが、
そこまでしないとダメなくらい、今の日本のハウスメーカーや工務店はダメなとこが多いと思う
このジャンルを長く読んでいると、最初はニコニコ家づくりしてたのに、着工してしばらくしたらトラブルがあってそのままフェイドアウト、とか、そのまま欠陥住宅ブログに移行、とかいうのが、ちょこまかあります。
嘘だとおもうなら、家づくり前にこのジャンルを半年ROMることを推奨します。
日本の家づくりは、なかなかの地雷地帯やな
と実感できると思います。
地雷(ダメ施工会社)を踏まないように、慎重になってください。
施主チェックよりもなによりも、まず、それだろうと思います。
そして、家づくりブログを書いている人が必ずしていること、
施主チェックについては、やりたいならすればいいと思います。
ただし、「家づくり観戦」的な、「わたしが好きでやってることですから」的な
「職人さんのファインプレーを見に来ました」的な、
ファンが好きなチームを応援する的なスタンスでするのがいいのでは? と思います。
疑問があったら、「蛍なんですぐ死んでしまうん」ばりに、ピュアに質問したらいいと思います。
イノセントな質問って、時に百の嫌味より刺さるからね。
「そんな節子ばりにピュアに質問できないー 嫌な感じ伝わるんじゃないかな」
とお思いのあなた。そんなあなたのためらい・はじらい・ちゃんと伝わるから、大丈夫
そんなあなたは十分、節子並にピュアだから
もっと自分を信じろ
私が思うに、施主チェックの最大の力は、施主が直接、大工さんを含む職人さんを応援することで、職人さんたちのモチベが上がっていい仕事してくれる
ことにあると思います。
繰り返しになりますが、施主チェックにミス抑止力はありません。でも、モチベアップ力は確かにあると思うんです。
施主の顔が見えない、人柄が見えないよりは、そういうものが見えたほうが、それだけでもやりがいは上がると思うし、応援してくれるなら、ましてやじゃないですか。
モチベがアップしたところで、ない実力は出せないので、実力ある職人さんをつかっている工務店を選ばないとあまり効果ないですけどねー
職人さんのファインプレーに気づくためには、家づくりに対して知識が無いと気付けないので、そういう点では家づくりの勉強はしたほうがいいとは思います。家づくりの勉強は工務店選びにも大いに役立ちます(てか、私はそれだけでゼロホームを選んだからね)。
ただ、日本人、家を建てるのに数千万円払って、諸費用に数百万円払って、そして家づくりを勉強して、って負担大きすぎやろ、とも思うので、家づくりに対する勉強は、やりたいならすればいいけど、これが欠陥住宅を建てないために必須だというなら、日本の家づくりには絶望しかないな・・・。
あと、施主は施工会社に口出しする権限が無い、施主の立場は弱い、と思っている人が多そうなので書いておくと、
施主は工事監理者を通じて、施工会社に口出しできます
私は設計・工事監理の会社でも働いていたことがあるのですが、
工事監理者、施主からサンドバッグにされてたことあるで? (施主に対する定例会議みたいなのがあるのよ。その場で)
そして、その工事監理者は現場監督に激飛ばしまくってたで?
家づくりでは、工事監理者が全然機能してないのが問題だなぁとやっぱり思います。
そして、施主の立場は決して弱くない。
弱いと思っているなら、それは請負契約の発注者の取るべき態度がよく分かってなくて、その足元を見られているだけでは?
私は、施主の立場は弱い、なんて一度も思ったことがないので、よくわからんチン。
とりあえず施工に対するご意見、ご要望は工事監理者に伝えることをお勧めします。
それで工事監理者がのれんに腕押しな感じなら、工事監理者の交替を施工会社に伝えれば、施工会社は慌てると思うなー。
家づくりでは、工事監理者は施工会社が決めてて、施工会社の設計士がなっていることが多いので、それを交替となるとなー。
でも、工事監理者は施主が決めるもの(*)なので、工事監理者の変更をもって施工会社への不満を伝えることは大いにできると思います。そうやって考えると、
工事監理者の交替は、施工におけるアタックチャンスやな
(*)建築基準法第5条6の4項
建築主は、第一項に規定する工事をする場合においては、それぞれ建築士法第三条第一項、第三条の二第一項若しくは第三条の三第一項に規定する建築士又は同法第三条の二第三項の規定に基づく条例に規定する建築士である工事監理者を定めなければならない。
こんなもんか?
要点をまとめると
日本の家づくりはなかなかの地雷地帯なので、地雷(ダメ施工会社)を踏まないように、慎重に施工会社を選ぼう
建築請負契約前に、プランをとことん詰めよう! そうすることで、ダメ施工会社が見えてくる(はず)。施工も見てみるとなお良し
施主チェックにミス抑止力はないけど、職人さんのモチベアップ力はあるので、やりたいならそういう方向でやってみよう
施工に対する意見は工事監理者に言おう。工事監理者がダメなら交替させよう。工事監理者は施主が選ぶものなんだよ
終わり。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました