京都三条の木屋町、古くより居酒屋、お寿司屋、料亭が並び、京都の人々の食欲と心を満たしてきました。
ある人は日々の心のほころびを癒し、また、ある人は人と心のつながりを感じます。木屋町は、どんな時も、どんな人も拒まず、一人一人に寄り添います。
人々を魅了してやまないこの場所に、一本の川が流れています。
どしっとした川幅のわりに清らかな流れで、すっと、先まで見渡せる長い小川です、まるで通りを行き交う人の思いを水面に映すように、キラキラと流れ続けます。
そんな高瀬川に今年も桜が咲きました。
広大な樹枝に実った、真っ白な桜です。白くやさしい景色は、春の期待に膨らんだ古都の街を包み込み、人をまた夢の世界に誘います。
私はそんな京都が好きです。