子だぬきの離乳食は戦いだ。







離乳食開始から間も無く3ヶ月。


『ナニコレイラナイ期』

『食べてやっても良い期』

『何でも食べるぜ期』


を経て、現在…


『好きなものなら食べる。5分で。期』


が到来している。



そもそも食べるかどうかもご機嫌次第。

ご機嫌が麗しくても

好きじゃないもの、不可解なものは

口から、べ。排除。

からの、ご機嫌真っ逆さま。

ご飯タイム強制終了。



お口に合うものが出てきても

5分経つと

ピピー!

終了ホイッスルよろしく

「ミルクよこせ泣き」が始まる。


パクパク食べてたやんけ何でや…

という母の嘆きはもちろん聞こえない。



そんなわけで

色んなものは食べさせたいけれど

なかなか難しく

好物のパンがゆと

コーンとじゃがいものペーストばかりが

献立となる。

ぐぬぬ。


そして更に厄介なのが制限時間。


スプーン運ぶ私の手も

わんこ蕎麦よろしく

ポンポン子だぬきの口へ。

ポンポン。

ぽんぽこぽん。


こんな速くて大丈夫なんだろうか。

しかしこのテンポが遅れると

食べ切れないだけでなく

ご機嫌もすぐ急降下。

一寸先は闇。


少しでも多く食べてもらいたいし、

出来ればご機嫌も麗しいままでいて欲しい。

仕方なく、5分の間に

ひょいひょいと詰め込む。

休みなどない。




ミルクを飲み干す時間も早い。

最近では飲み干した後、

名残惜しそうに哺乳瓶をずっと咥えている。


ごちそうさまだね、と回収しようものなら


「なんてひどいことをぉおおお…!!」


と嘆くのだ。

なんてひどい。


足りないのかなと思い、

お湯マシマシで満腹感をアップさせるも

状況変わらず。


満足して哺乳瓶を落とすまで

私はただの椅子になる。






モグモグ期なんて嘘だ。

多少粒感のあるおかゆは食べられるけど

それ以外の固形は基本的に出したがる。

丸飲みか出すかの二択。

バナナの潰したのすら受け付けない。

豆腐も嫌い。



先は長そうだ。。




右手は添えるだけ…。