今回の依頼。
口癖が「さ」?
◆パーチク様 「峠の茶屋」
必須家具2点。
(家の外に出しました)
゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚
主人 『さぁさ、こっちの方へどうぞ。こっちの方が日当たりがようござんすからね』
商人 「どこだって良いって。日当たり日当たりって、俺ァ洗濯物じゃあるめぇしよ。 …はぁ…」
茶屋で一服している客は、旅の商人である。
帰る前にもうひと稼ぎしたいところだが…と考えていた。
『シロや、ご飯をお上がり』
猫の鳴き声がした。
ふと見ると、茶屋の主人が猫に餌をやっている。
「………。!?」
商人は、あることに気が付いた。
猫がデカすぎるとか、何で飼い主が猫の餌を食べようとしているのかとか、そんな事ではない。
(あの猫のエサ皿、絵高麗の梅鉢じゃねぇか!
江戸へ持って行きゃあ、捨て値でも300両にはなるぜ。
それを猫のエサ皿なんかに使いやがって…。
さてはこの主人、あれの価値を知らねぇんだな)
商人は、どうしても猫の皿が欲しくなった。
しかし、「猫の皿が欲しい」なんて直接言ってしまったら怪しまれるに違いない。
「なぁ、ご主人よ、その猫はとっても良い猫だなぁ」
『そうでしょうそうでしょう。この毛並みがね、私のお気に入りで』
「うん、毛並みが良い。
…でさ、ものは相談なんだが…、その猫を俺に譲ってくれないかね」
『え、この猫を…ですか?』
「あぁ勿論タダでとは言わないよ、そんなに可愛がってる猫だもんな。
1両で売ってくれねぇかな」
『いや、しかし…』
「実はさ、俺の嬶ァ(かかあ)がね、俺に輪をかけて猫が大ッ嫌……
いや大の猫好きでね。たまには旅の土産でもと思ってね。
2両出すよ。…3両。どうだい?」
『そこまで仰るなら…』
「やった。はい3両。
…あ、そうだ ご主人よ、大切なものを忘れるところだった。
猫の皿が要るよ」
『皿ですか。では、こちらにある木の皿を包みますので…』
「あ、いやいやソレじゃなくてさ。さっき餌をよそってたあの皿だよ。
猫は器が変わると食べねぇとか言うだろ」
『いやぁ、さっきの皿はお譲りできないんですよ。
お客さんはご存知ないかもしれないがね、あれは絵高麗の梅鉢という貴重な品なんです。
江戸に持って行けば、捨て値でも300両になりますかねぇ』
「え……」
『猫は他の皿でも餌食べますから、大丈夫ですよ』
「そ、そんな高級品を何でアンタ、猫の餌皿なんかに使うんでぇ!?」
『これで餌をやるとね、時々猫が3両で売れますので』
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内装。
猫を3両で売り続けて得たお金と、
替えの猫。
を奥に設置したまではよかったんですが、ネタが無くなったんで手前側は別の話を持ってきました。
女性と、その足元にあるバケツ。
床に放り出された花束と、ハート。
ハートが髑髏へ…。
何やら怒っているような男と、目の前に置かれた緑の薬。
周りの者は皆、同じような色の飲み物を飲んでいる…?
髑髏のマグカップ。
いかにも危険な感じ。
内装は、星新一のショートショートを参考にして作りました。
「おーい でてこーい」と並んで有名な話です。
さて何でしょう(ハッシュタグに答え書いてあるけど)。