今回の依頼。

 

◆トミ様 「童心に返る部屋」

 

必須家具3点。

 

家の外は公園っぽくしました。

 

遊具スペース。

 

休憩スペース。

 

家の中は…

 

*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆

 

ハッケミィ 『トミさん、本当にいいのね?

お電話で伺った話だと、相当つらい記憶が眠っているようだけど…』

トミ 「はい。あの時のことを思い出せれば、ボクは生まれ変われると信じています」

 

「ボクも思い出そうと努力して、当時好きだった玩具とかを並べたりしてみましたが…無駄でした。

やはり、先生のお力に縋るしかないと思います」

『そう。では早飴さん、準備して頂戴』

早飴 〈畏まりました〉

 

『さて、助手の早飴が準備している間に確認しておきましょう。

トミさんのお悩みは

全力を出すことが怖くて、いつもわざと失敗する って事でしたね』

「はい」

『簡単なテストでわざと誤答を書いたり、スポーツの大会などでわざと転んだり』

「はい。如何に下位にとどまるか、日々腐心していました。

でも、そういう意図的なことはすぐに両親や先生にバレてしまって…

真面目にやれ、お前は やれば出来る子なんだ、あの賞状を貰った時のことを思い出してみろ! と言われていました」

 

『賞状というと、あの壁の』

「はい。小学校2年生の時、ドグラ・マグラっていう小説の読書感想文を書いたんです。

それが市のコンテストで最優秀賞に選ばれて、校長先生から賞状を頂きました。

いつもは授業が終わると 公園で友達と遊んでから帰るんですが、その日は早く帰りました。

そこまでは覚えているんですが…」

 

『その後のことが思い出せない、と』

「はい。何故か賞状を貰うことが嫌になってしまって、失敗ばかりする出来の悪い子供のふりをするようになったんです。

優れた成績を出さなければ、賞状を貰わずに済むから」

『その時に何が起きたか判明すれば、ご自身の能力を恐れず使えるようになるかもしれないわね』

 

〈師匠、準備できました〉

『ご苦労様。では始めましょう』

 

『トミさん、この振り子から目を離さないでください。

あなたの記憶は、だんだん若返っていきます。

大学生…高校生…中学生…』

「小学校5年…2年生…」

 

『おめでとう、トミ君。校長先生から賞状を貰うなんて、羨ましいなあ』

「エヘヘ…。凄いでしょ~」

『ねぇ、この後どうするの?』

「公園で遊ぼうと思ったけど、今日はさっさと帰るよ。

この賞状見たら、ママはビックリするかなぁ。

………ただいm……あれ?」

『どうしたの?』

「ボクの家から、なんか怒鳴り声が聴こえる…。

何だろう…窓から覗いてみようか」

 

「誰かが叫びながら、危ないものを投げつけようとしてる……」

 

「あれ、パパだ!」

 

「ママと、知らないお兄さんがいる…。

[あなた、何でこんなに早く…] ママが怯えてる。

[今日は結婚記念日だから早く帰ってきたんだ。それより、何だその男は!?] パパが怒鳴ってる。

[こ…この人はあの、宅配業者さんで、今荷物を…] ママは目を見開いてる。

[そんな素ッ裸で来る宅配業者がいるか! この浮気女!] パパが…ああ、もうダメだ!」

 

………

「お家に入れない。賞状…賞状を貰わなければ、いつも通り公園で遊んで帰れば良かったのに…

ママが喜んでくれると思って、早く帰ったから…」

 

『はい、そこまで!トミさん、起きて!』

 

「おセンチに」昔を思い出したのかどうかは知らんが、満足そうだ。

おセンチって何だ。お節料理や温泉地とは違うのか。

(調べないぞーーー!!)

 

*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆

 

今回、ブログ記事が長くなっちゃったんで ヤケクソ気味に個人的なことを何となく書いておきます。

 

「インパクトの強い出来事」と「無関係な物事」を結び付けて覚えた挙句、インパクトの強い出来事だけ忘れちゃうことってあるよねー。

 

私は、幼少時から小学校を卒業する頃くらいまでずっと「呪いの言葉」を抱えていました。

その言葉とは「ジュンおじさん怖い」というものです。

 

ジュンおじさんは母の弟で、ジュンは母からの呼び名です。

(本名がジュンなのか、ジュンイチ等のようにジュン何とかと付くのかは忘れた)

その叔父と何回か会ったことはあるのですが、「怖い」という思い込みが強く、顔を見ることができませんでした。

 

―― そもそも、何故「ジュンおじさん怖い」のか?

ふと考えた時に、あの時の記憶が蘇りました。

 

ジュンおじさんは、別に怖い人ではなかったのである。

 

幼い頃の私は、母と共に母の実家を訪れていた。

母の家には階段がある。

「上の階にジュンおじさんが居るから、挨拶してきなさい」と誰かに言われ、私は階段を上っていった。

 

で、挨拶した後かする前かは思い出せないが、階段から落ちたのである。

ジュンおじさんが突き落としたわけではなく、自分で勝手に落ちた( ̄ー ̄;

 

そこで落ちる前に聞いた「ジュンおじさん」という言葉と痛い思い出が結びつき、「ジュンおじさんと居ると良くないことが起こる。怖い」と思い込んでしまったのだ。

 

うん。誤解してスマンなチーン

 

 

 

学生時代、この曲を聴きながら「ドグラ・マグラ」を読んでいたら気持ち悪くなりました。

ドグラ・マグラは…あの、大変な小説でした(感想文終わり)

 


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