前回の記事、「新しい試みのインレイ その7」の続きです。シリーズで8回続いた記事ですが、今回の「その8」で最終回となります。ずっと最初から読んで頂いた方々には心より感謝しております。前回までに、インレイの埋め込み、アール加工、フレットの溝切りが終了しました。あとは2つの工程を残すのみです。1つは「o」の文字の中に入れる小さい赤い石、そしてもう1つは最後のフレットの打ち込みです。「o」の中に入れる赤い石を、なぜインレイのアール加工が終わった後にやるかというと、とても小さい石で、先に入れてしまってアール加工をすると、入れた石の形が変わってしまう可能性があるからです。それでは写真をご覧下さい。「o」の赤い石を入れる部分を鉛筆で描きます。三角に近いシェイプですね。赤い石を入れる部分を細いドリルビットを使って手動で穴を開けます。写真はありませんが、ドリルビットで穴を開けた後は、いろんな道具を使って三角に近い形にし、赤い人工石も若干大きめに切り出しました。ピンセットで摘まんでいるのがその赤い人工石です。これからこれをもっと小さく加工します。小さい人工石は小さ過ぎて、手に持って加工することは出来ないので、爪楊枝の先端を切り、その断面部分に瞬間接着剤で接着しました。これで鉄ヤスリを使っての削りが可能になります。隙間が無い、パーフェクトに近い埋め込みにするため、人工石はテーパー(斜めに削る)させます。こうすることにより、穴に入れやすくなるし、隙間を最小限に出来ます。こんな感じで、入れたり外したりしてチェックします。ある程度の深さまではまったら、爪楊枝を取り外します。瞬間接着剤を流し込みます。瞬間接着剤が乾燥したら、レーザー刃を使ってスクレイプ(削る)します。小さい赤い人工石が綺麗にはまりました。こんな感じで出来上がりました。あとはフレットを打ち込めば完成です。フレットを打ち込みます。あと一息。完成です。大変でしたが、どうにか出来上がりました。最初にお客さんからデザイン画を頂戴した時は、綺麗に作れるかどうか不安でしたが、無事に作品が完成してホッとしています。作るのが難しい作品でしたが、最終的には満足いく作品になりました。これをどうするか、あれをどうするかと、いろいろと試行錯誤しましたが、絶対に完成出来ると信じて挑戦した甲斐がありました。インレイは好きな作業で、これからもっと多く作りたいと思っています。そのうち超ド派手なギターが出来上がるかもしれませんね(笑)。完。************************************************ブログランキングに参加しています。よかったら下のアイコンをクリックしてランキングを覗いてみて下さい。ギター ブログランキングへにほんブログ村************************************************
奥村健治アコースティックギター製作 IN ロンドン
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