虎に翼について思う事はこちらの3本にほぼ書き尽くされている。

 

 

 


でも自分も感想書き残す。

 

上にあげたはてなダイアリーのコメントにあったけど、リーンインなんだよね。

すごい仕事第一主義。だから男性著名人とかが結構Xで好意的コメントしてるんだと思う。

寅子は仕事をセーブする描写無いしね。残業断る程度。

だから多岐川みたいに仕事バンバンくれる上司大好きなんだろう。

Xで何故多岐川のセクハラ気味な行動に寅子何も言わないんだよって書かれてたけど

寅子は仕事くれたらセクハラくらいどうでもいいタイプなんだろうなと思って見てた。

逆に妊娠を理由に仕事取り上げようとする穂高は寅子にとって死ぬまで恨むくらいの極悪人なんだよね。

なので、後輩秋山の妊娠に際して寅子が育休・時短等の提案をした時驚いた。

育休は分かるけど時短なんて寅子絶対考えたことも無いキャラじゃん。

まあ、寅子は皆が皆の好きなように生きられる事を謳ってるから、秋山ほか皆の意見を集めての提案なのかもね。

でも寅子のキャラってリーンイン精神だからさ、

「育休時短整備、とってもすばらしいわ。まあ私なら出世したいから取らないけど」

っていうタイプにしか見えないんだよね。

 

あと寅子が全然後悔しないキャラで怖いのよ。

穂高にあれだけブチギレて大声出して、翌日話して仲直りしました、で完全に

わだかまり無くなった事になるの怖いよ。

それってパワハラ人間の思考だと思うんだけど。

相手がパターナリズムの権化だからそれくらい問題なしって事なのか?

最終回、穂高に雨だれになると言われたのは嫌だったけど自ら望んで雨だれになるのはいい、

みたいな事を言うのだけど、普通の人なら、巡り巡って同じ選択になった時に、

ちらっとでも大声出すのはやりすぎたかなあ、という後悔がよぎると思うのだが、

虎に翼ではそういう後悔は全然表現されない。

この物語の軸が自己決定権と自己責任論の否定と何事にも声を出そう!なのは分かるけど、

後悔はするでしょ人間なんだから。

 

と言うと虎に翼に好意的な人から、寅子は失敗する人間として描かれてるから、とか、

人間不完全なものだ、とか、一貫性が無いのが人間だ、とかいう擁護が出るのだけど

失敗してもいいし、失敗する朝ドラヒロインなんて無数にいたと思うけど、

後悔のそぶりがあんなに無いのは怖いって。

「いつだって私のような女はごまんといます」って、怖いって。こんな女ごまんといたら。

 

しかも最後「まあ明日にはまた違うことを言っているかもしれませんが」と言う。

そうやって間違うヒロインだと主張したいんだろうけど、間違うなって言ってるわけじゃないって。

間違ってもいいけど、怒鳴ったっていう行為については、一片の後悔があるのが普通じゃん。

国家対国家の戦争責任とかの話じゃなくて人と人の話だからさ。

そういう感情的なのがウェルメイドだって言うならウェルメイド上等だよ。



最後に、最終週の「法は船」「法律はお母さん」は全く意味が分からない。

法にそんなイメージありますか?

国家、だったら少しは分かるかもしれないが。