事の発端は遡る事数ヶ月。

しーさん(夫)に義弟くんの友達から警察に連絡をとってほしいというSNSでメッセージがありました。
「喧嘩?万引き?」
「身元引受人か…!?」

フリーターの義弟くん。配偶者や子供はいません。
あとから知ったのですが、携帯電話のロックが外せず、近親者の連絡先が不明で連絡ができなかった為に唯一繋がりがわかったSNSでの連絡を友達がしてくれたようです。

私達と義弟くんの住んでる所は多少距離があります。ただ、特急を使わなければならない義母よりは大幅に近い距離です。連絡来たのは夕飯時。
「とりあえず電話してきなよ、身元引受人なら仕方ないけどいかなきゃならないし」

隣の部屋でかけはじめたしーさん。私は子供達の相手をしてました。
そろそろ詳細はわからずとも概要は…と思い覗きに行きました。

「しーさん、身元引受行く…の?」

えらく深刻な顔してます。え、微罪でなく傷害事件?
しーさんが電話をしながらメモをとってました。覗き込んでみます。

"自宅で発見"
"事件性は低い"
"死亡"

見慣れない言葉が並びます。

『マジ?』

しーさんと目が合いました。
深刻そうに頷く表情でじんわりと現実味が帯びてきました。

自殺なんて対岸の火事と思っていた私達はいきなり関係者になったのです。