私は、医学博士です。
循環器/がん/精神疾患等の研究をしてきました。
永遠のテーマは『肥満とうつ』の研究です♪
マクガバンリポート法実践者でもあります。^^
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ご訪問ありがとうございます。

短鎖脂肪酸はダイエットだけでなく精神疾患に効果が期待されています。

今まで、ASD（自閉症スペクトラム障害）に効果の

あることは論文化されていませんでした。

本日はちょっと難しい言葉がありますが、

どうか気にせずに、要旨を掴んで

下さいますと幸いです。

最初にダイエットと短鎖脂肪酸

次に、精神疾患を書いてます。

短鎖脂肪酸とダイエットの関係

エネルギー代謝の促進:

o 短鎖脂肪酸は腸壁で吸収され、

肝臓でエネルギー源として利用されます。

これにより、エネルギー代謝が

促進されることが示されています。

脂肪の蓄積の抑制:

o 酪酸などの短鎖脂肪酸は脂肪細胞

の分化を抑制し、脂肪の蓄積を防ぐ働きがあります。

食欲の調節:

o 短鎖脂肪酸は満腹感を促進する

ホルモン（GLP-1やPYYなど）の分泌を

刺激し、食欲を抑える効果があります。

これにより、過食を防ぐことができます。

炎症の抑制:

o 短鎖脂肪酸は腸内の炎症を抑える効果があり、

全身の炎症レベルを低下させます。

炎症が低下すると、代謝が改善され、

肥満の予防につながります。

腸内環境の改善:

o 短鎖脂肪酸は善玉菌の増殖を助け、

腸内フローラのバランスを整えます。

これにより、消化吸収が改善され、ダ

イエットの効果が高まります。

短鎖脂肪酸（Short-chain fatty acids, SCFAs）は、

腸内細菌によって発酵される食物繊維から

生成される代謝産物であり、

最近の研究で精神疾患

に対する有益な影響が示されています。

短鎖脂肪酸を腸で生成できる食材

（その中でもケインが勝ってに良いと考えている）

 野菜:

ブロッコリー
ほうれん草
ケール

 果物:

ベリー類（ブルーベリー、ラズベリーなど）

 豆類と豆製品:

大豆製品（豆腐、納豆、味噌など）

 ナッツと種子:

アーモンド
クルミ
チアシード
フラックスシード（亜麻仁）

　特別参加

バター（短鎖、中鎖、長鎖脂肪酸を有する）

ケインは、ミックスナッツ、納豆、バター、

ブロッコリーを積極的に

食べています。

主なメカニズムと効果です：

メカニズム

腸-脳軸（Gut-Brain Axis）:

o SCFAsは腸から血液に吸収され、

脳に到達することで中枢神経系に

影響を与えます。

o 腸内環境の改善により、

腸バリア機能が向上し、炎症が減少します。

これが精神的な健康に影響を与えます。

炎症の抑制:

o SCFAsは炎症性サイトカインの

生成を抑制することで、

全身および脳内の炎症を低減します。

o 炎症はうつ病や不安障害などの精神疾患

に関連しているため、これが改善に寄与します。

神経伝達物質の調整:

o SCFAsは神経伝達物質

（例：セロトニン、ドーパミン）の生成

および放出に影響を与えることが示されています。

o これにより、気分や行動の調整が促進されます。

効果

うつ病:

o SCFAsは抗うつ効果を持ち、

うつ症状の改善に寄与する可能性があります。

o 腸内細菌のバランスを整えることで、

セロトニンの生成を増加させることが

示唆されています。

不安障害:

o 腸内細菌の多様性の向上は、

不安感の低減に関連しています。

o SCFAsはGABAなどの

抑制性神経伝達物質の生成を助け、

不安を和らげます。

自閉症スペクトラム障害（ASD）:

o 一部の研究では、ASDの症状改善に

SCFAsが関与している可能性が示されています。

o 腸内フローラのバランス改善が行動

および認知機能に影響を与えると

考えられています。

結論

短鎖脂肪酸は腸内フローラと精神健康の間に

重要な役割を果たしていると考えられ、

将来的には精神疾患の治療および予防に

役立ちそうです。

新たなアプローチを提供する可能性があります。

食事やプロバイオティクス、

プレバイオティクスの摂取を通じて、

腸内環境を整えることが重要です。

論文名（英語）: The Role of Gut Microbiota in Anxiety, Depression, and Other Mental Disorders as Well as the Protective Effects of Dietary Components

論文名（日本語）: 腸内細菌が不安、うつ病、および他の精神障害に与える役割と食事成分の保護効果

概要: この論文では、腸内細菌、特にFirmicutesとBacteroidetesが、腸-脳軸を通じて精神健康に影響を与えるメカニズムについて検討しています。

特に、短鎖脂肪酸（SCFAs）が精神障害に

対する保護効果を持つ可能性が示されており、

これがプロバイオティクスや

プレバイオティクスなどの食事成分を通じて

どのように腸内細菌を介して

精神健康を改善するかが論じられています。

掲載サイト名: MDPI Nutrients

サイトURL: https://www.mdpi.com/2072-6643/15/14/3258

論文掲載日: 2023年7月23日
論文名（英語）: Short-chain fatty acids in diseases

論文名（日本語）: 疾患における短鎖脂肪酸

概要: この論文は、短鎖脂肪酸（SCFAs）が

腸内細菌による発酵によって生成され、

特に酪酸が精神健康に重要な役割を

果たすことを述べています。

SCFAsは腸-脳軸を通じて脳機能に影響を

与えることがあり、特に神経炎症を抑制し、

脳のバリア機能を改善することが示されています。

掲載サイト名: Cell Communication and Signaling
サイトURL: https://biosignaling.biomedcentral.com/articles/10.1186/s12964-020-00640-3
PDFのURL: https://biosignaling.biomedcentral.com/track/pdf/10.1186/s12964-020-00640-3
論文掲載日: 2020年6月1日

論文名（英語）: Short-Chain Fatty Acids Ameliorate Depressive-like Behaviors of High Fructose-Fed Mice by Rescuing Hippocampal Neurogenesis Decline and Blood-Brain Barrier Damage

論文名（日本語）: 短鎖脂肪酸が高フルクトース摂取マウスの抑うつ様行動を改善するメカニズム

概要: この研究では、高フルクトース食がマウスの抑うつ様行動を引き起こし、それに伴う海馬の神経新生の低下や血液脳関門の損傷が観察されました。

しかし、短鎖脂肪酸（SCFAs）の補給がこれらの症状を改善し、神経新生を回復させ、血液脳関門の損傷を修復し、微小神経炎症を抑制することが示されました。

掲載サイト名: MDPI Nutrients

サイトURL: https://www.mdpi.com/2072-6643/14/9/1882

論文掲載日: 2022年4月29日
論文名（英語）: The functional roles of short chain fatty acids as postbiotics in human gut: future perspectives

論文名（日本語）: ヒト腸内での短鎖脂肪酸の機能的役割：将来の展望

概要: この論文は、短鎖脂肪酸（SCFAs）が腸内でのエネルギー供給、腸粘膜のバリア機能の維持、炎症の抑制に重要な役割を果たすことを示しています。

特に、SCFAsがGタンパク質共役受容体（GPCR）

を介してシグナル伝達を行い、腸-脳軸を通じて

精神健康に影響を与えるメカニズムが解説されています。

掲載サイト名: Food Science and Biotechnology
サイトURL: https://link.springer.com/article/10.1007/s10068-023-01075-6
PDFのURL: https://link.springer.com/content/pdf/10.1007/s10068-023-01075-6.pdf
論文掲載日: 2023年2月15日

更なる研究が進み、身近な臨床医が気軽に

使えることをケインは期待しています。

でも、それには今後の10年が必要です。

それまで待てない患者さんがいること

も事実ですよね。

最終的には自己責任でしょうが、

臨床医がそれをサポートできる

といいなーとケインは願っています。

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短鎖脂肪酸はダイエットだけでなく精神疾患に効果！？