クレヨンの箱を開けたら!
- ぼくのくれよん (講談社の創作絵本)/講談社
- ¥1,512
- Amazon.co.jp
お母様に、「クレヨンの箱を調べて下さい」とお願い
しています。
お母様が、大切な部分にお心がない事は、お子様の
クレヨンの箱のお始末で分かります。(もしかしたら、
それぞれのお母様なりの理由があるかもしれませんが)
年長さんの現時点でも、ましてや、学校に入ってから、
自分の事は自分ですることが出来ることを、当然の事
として、お子様方が無理なくできることの準備を
ご家庭とご一緒にさせていただけることが、
小学校受験の準備の中で一番大事なこと!と
私は、思っています。
絵を上手に描けることの前に、
クレヨンの箱の中をきちんと整理できるか、否か、
が…と思います。 クレヨンだけでなく、他の事も
しかり・・・です。
ペーパーの点数がどんなに良くても、
クレヨンの始末がきちんとできないのでは、
本末転倒だということを・・・。
折れてしまったクレヨンや、汚くなったクレヨンの
箱の中・・・。
受験準備の真っ最中のお母様の中には、
試験の点数や、順位や、そんなことの方が
気がかりでいらっしゃるかもしれません。
なので、きっと、上記の事には、お心をお使いに
ならないかもしれません。
お心に余裕がないと、きっと、そのようなことまで
気におとめになれないのかもしれません。
年長さんのお母様に、物を大事にすることと、
きれいなもので、心がうれしくなることと、
教育の現場では、それぞれが大切で・・・と。
でも、余りに汚い箱のクレヨンから、
すてきな絵を描いてね!と幼児に期待
するのは無理ですよ!・・・とも。
あるお母様に彼が絵を描きたくなるように、
きれいなクレヨンをご用意ください!と
お願いしました。
今日の授業で、
そのお子様が、
新しい、きれいなクレヨンを見て、
感嘆の声をあげました。
「うぁ!先生、クレヨン、きれい!」
一緒に、そのクレヨンですてきな
絵を描きました。
残念ながら、2本は、又折れてしまい
ました。
ペンテルのクレヨン、折れやすいです!
慶應義塾幼稚舎の入試では、
ペンテルのクレヨンの12色が用意
されています。
折れていたものでも、汚くなったものでも、
使うことができるようには、準備します。
でも、 練習の段階で、物を大事にする
ことの次元と、「心が躍る」ような経験とは、
違うような気が致します。
折れたクレヨンや、汚くなったクレヨンを
大事にしないことではありません。
でも、幼いお子様に、何かを要求する時、
それなりの準備が必要だと思います。
新しいクレヨンの箱を開けた時の感激!
で、「何かを」感じてくれれば・・・。
S. Y