記憶の学習のポイント



 小学校受験準備において、 「数量]「言語」図形」「常識」と重要な領域の学習に、もうひとつ


忘れてはならない、とても大切な領域は


「記憶」である。


 前に覚えたことを、必要な場に記憶の箱から引き出すことができるか?


今見たものを間違えなく記憶し、出すことができるか?


一次記憶は、通常、数字ならば一般人は7桁まで容易に記憶できる・・・そうだ。



 幼児の年齢のお子様の記憶量がどれくらいかは専門的には分からないが、


小学校受験の準備段階でのことでは、記憶のさせ方のポイントがある。


小学校受験では、主に「記憶」は、


①数字の記憶

②文の記憶

③位置の記憶

④色の記憶

⑤形の記憶

⑥複合問題での記憶


etc. を目で見て回答する、耳で聞いて、言葉で又は身体で回答する・・・。


小学校入試で良く出題される「指示行動」。


これは、問題を出す側の話を良く聞くこと、 見本を示されたときの行動、動作をよく観察すること


必要になってくる。


今日は、「記憶の学習」のポイントとして、①の数字の記憶、②の文章の記憶について


ご家庭で学習する際の一助にしていただければ…と思います。


1)数字の記憶


 ①順唱は比較的簡単だと思います。


  ・4桁  91 43


   最初9、1 少し間をおいて 4、3 と2つずつ区切って言ってあげます。

   

   できるようになったら、続けて普通に言ってください。


   覚え方も はじめ9、1と覚え、次に4、3の指示を聞いたら、 9143 と覚えます。


 ・5桁  461 37


   最初4、6、1 少し間をおいて 3、7と2つに分けて言ってあげます。 出来るようになったら


   やはり普通に言ってください。


   覚え方も4桁動揺、 4、6、1 次に 46137  と覚えるようにお母様もご一緒に声に出し


   て 学習してください。


 ②逆唱は3桁から始めます。


  ・3桁  627


   「2」を強く言ってあげて、真ん中を覚えることを教えます。 そして積み木を利用して


   「6」と言いながら積木を置きます。 次に「2」という時にもう一つの積み木を上にのせます。


   次に「7」という時にもう一つ積み木をのせて、まず順唱を下から積み木を指さしながら言って


   ください。 その後に上から逆唱の数、7、2、6 と指差しながら学習すると、理解しやすいと


   思います。


  ・4桁  71 49


   順唱と同じように2つずつ覚えて反対にします。積み木を使って理解させる場合は、


   上記と同じ方法で1つ積み木を増やします。


  ・5桁  824 51


   3つと2つに分けて覚えます。 まず、1、5 と言ってから3つの方は「2」が真ん中であること


   を意識して 4、2、8 と続けます。


2)文の復唱


  短文を復唱することも、早いうちから少しずつ練習すると効果的です。


  言葉、特に助詞をしっかりとらえることを練習してください。


  ・ひろきくんは遊んでいます。


  ・ひろきくんは積み木で遊んでいます。


  最初からセンテンスが無理であれば、一語ずつ言っていきます。


  この位ができるようになったら次に、


  ・ひろきくんは幼稚園で積木をして遊んでいます。


  ・ひろきくんはえりちゃんと幼稚園で積木をして遊んでいます。


  ・・・・・というように段々複雑にしていきます。


 その他、意外と理解していないのが受動態の意味です。


  ・けんたくんはひろきくんをぶった。


  ・けんたくんはひろきくんにぶたれた。


 この二文の違いをお子様が理解しているか確認してみてください。


 そして受動態の文章の復唱も今から少しずつ練習しておきましょう。



 タンポポ会幼児教育研究所


 S. Y.