早生まれさんはチャンス?!・・・



 昨日、午前中、アメリカンクラブで第2回の「本気で幼稚舎受験をお考えの準備は」


の茶話会があった。


 お早生まれさんが超難関校に向かうには・・・・がメインの課題になった。



 私の経験では、「早生まれさん」は受験の準備の仕方によっては、 結構受かり易いと思う。


過去にも、何人も女子の早生まれさんを慶應義塾幼稚舎に入れている。


昨年も、慶應義塾幼稚舎と、慶應義塾横浜初等部を「合格」なさったお子様のお一人は、


女子の早生まれさんだった。


本年度、慶應義塾幼稚舎と早稲田実業学校初等部、立教女学院、洗足学園小学校と


受験なさった学校全てに「合格」をいただけたお嬢様は、お早生まれさんではなかったが、


10月の終わりの方のお生まれだった。


 幼稚園や保育園に入園するご年齢、特に、年少組さんでは、顕著に月齢の差が


見えてきて、今まで余り「早生まれ」を意識なさっていらっしゃらなかったお母様方が、


俄然、 そのことに注視なさざるを得ない状況がいろいろなケースであるやもしれない。


ましてや、「小学校受験」を視野に入れ、ほとんど全員といっていいほどのお子様が「私立小学校受験」を


お考えのご家庭が集まっていらっしゃる「受験幼稚園」・・・と世間で言われるような幼稚園に


在園なさっていらっしゃれば尚更のこと。



 幼稚園生活等、日常生活では、なかなか4月生まれの方と伍してするのは大変かもしれないが、


年長児さんともなると、「え、お早生まれさんなの?!」 と


びっくりする知力、体力も備わってきているお子様も中にはいらっしゃるし・・・で。


 さて、多く小学校入試では月齢考慮がある。


たとえば、 日本女子大学豊明小学校は、 早生まれのさんの問題には明らかに月齢への


配慮が見られる。例えば、色塗りの絵のサイズが違うとか。


 本年度の慶應義塾幼稚舎の早生まれさん達は考査を受ける時間帯と、日も


例年とほとんど違わなく、 「絵」が出題された。


描く時の、文具類も月齢が上がってくると、少しずつ違ったもの、


クレオロール、絵具、スタンプ状のもの等に変わってくるが、


早生まれさんは、 クレヨン12色で 「絵」を描くこと・・・。


多分「今年もそうだろう」と予想していたが、案の定、女子の考査の1日目の早生まれさん組は


同じ形態であった。


考査終了直後に、 「どうだった? 絵だった?」とお子様に聞いたら、


「そう、絵だった!」 ・・・と。


「やっぱり!!!」・・・で。


 当会の場合は、分母が少ないので、全部の時間のテスト内容を聞き取れているわけで


ない。 但し、「合格」できたお子様が例年数名でも必ずいらっしゃることで、


「合格したお子様の聞きとり」をすることができている。少ないテータには違いないが、かなり、


はっきりと、テスト内容が分かっている。 


運動領域も例年とあまり変わらなかったが、今回は絵画制作領域の女子の考査内容に


ついてを少し・・・。



女子1日目: 1月生まれ 13:00 集合  


         たまごの絵と、ワニの絵の絵を見せられて:


         *同じような関係のことを考えて絵にする


         *絵を描いている間に先生から質問を受ける


           「どうしてその絵を描いているのか?」


           「あなたが描いた絵の○○を見たことありますか?」

            

           「どこで見たのですか?」



女子2日目: 10月生まれ 


        音を聞いて:


        *何の音だったと思うか? → その絵を描く


        *その音に関係した絵を描く → その絵に必ず自分を描く


         [どんな音に聞こえたのか?」


         「あなたがどんな事をしている絵なのか?」



女子3日目: 9月生まれ 9:50 集合 11:30 終了予定 


         袋に入った色々な色 (緑・橙・黄色・赤・白等) の粘土で


         お店にあるものを作る。


         *見本は 「くだものやさん」 → 見本と違う物を作るようにの指示があった。


         *粘土でお店屋さんで売っている物を作った後に、そのお店やさんの絵を描く。

          

           その絵の中に必ず「自分を入れて描く」と指示があった。


         *作った物を前に並べて、後ろのキャンバスのような形のところに

          

           絵を飾る


         *制作中に、先生から質問を受けた。

         

           「何を作っているのですか」

     

           「あなたは何をしているのですか」

                  

                   

         4月生まれ 9:55 集合   


         *見本は「お花屋さん」 → 見本と違うものを作るようとの指示があった。


         *粘土でお店屋さんで売っている物を作った後に、そのお店やさんの絵を描く。

          

           その絵の中に必ず「自分を入れて描く〉と指示があった。


         *制作後の指示、先生からの質問は、9月生まれさんと同様。



 慶應義塾幼稚舎も、他の私立・国立小学校もそうだが、 月齢考慮のある学校を


お早生まれさんが受験なさる場合、


「チャンス!」 {ラッキー!!」と捉えた方が良い。


なぜならば、 早生まれさんは、 11月1日の試験日になかなか能力が出揃わないことが


多い。


なので、 競争相手は、1、2,3月の早生まれさんだけ = かえって競争が楽! と


考えれば良い。


 但し、 受験準備を間違いなくすることが肝心。 上記でも申し上げたとおり、


「早生まれさんには見えない!」 と思わるようになる・・・・と、「合格」はかなり


かえって4月、5月生まれさんよりは、 確実性が高い。



タンポポ会幼児教育研究所