創造力や、想像力が生まれ出る時
昔の良き時代の善き子育て・・・・「良い絵本」として選ばれるその絵本ができた
50年前の時代は・・・。
世界中で絵本があふれているが、その中でも広く、長く幼い子供たちに「好かれている絵本」
となると・・・・。
絵本を媒体にしたことで、得られた幼児とのコミュニケーション・・・。
保育園の先生として過ごしている間の、園児との出会い、それなくしては
その絵本の誕生はなかったかも・・・と。
そんな時代は本当に子供たちは「何もなくて、野原しかなくて・・・」と。
誰でも知っている 『ぐりとぐら』 の絵本の誕生の1963年から、今年で50年、記念すべき
年に、作者ご本人からその絵本が生まれたいきさつを伺う機会を得た。
東京でオリンピックが開かれる前、まだ、駒沢に何万坪の何もない!!!野っ原が
広がっていた頃のエピソードは、古き、良き、日本の原風景が思い浮かばれる。
「今の子供たちを取り巻く状況に危機感を感じて・・・」と。
「もっと、今の時代の幼児も、50年前の幼児のような過ごし方をすることの良さを・・・」と。
絵本から、本から得られるどんなに素晴らしい世界があるかを今のお母様方に、世間に
少しでも再認識していただきたいと・・・・と。
ゲーム機や、携帯や、タブレットに夢中になっている子供や大人への警鐘も・・・。
まったく、ごもっとも!!!
とても感銘を受ける、納得のいくお話で、 本当に!・…と共感しきりであったが、
そのお話の真っ最中、前の席のお母様がお連れの2、3歳位?のお子様が
気になった。
「こんなにお小さいのに随分と静かにしていらっしゃる」と感心して見ていたら、
何やら両耳から白いコードがぶら下がっていた。 良く見ると、手には、多分?スマホ。
なんと! 多分だが、幼児向けのマンガを見ていたようだった。
2時間位の講演会の間中、ずっとそのお子様は、そのような状態だった。
「おとなしくさせるため」のお母様の苦肉の策!? だったのかもしれない・・・・。
絵本で、2時間、大人の集会で幼児を大人に迷惑がかからないようにおとなしくさせられるか?
絶対にない!!! ですね。
絵本を通じて、お母様方へ、子育てのアドヴァイスをしてくださっていらっしゃる著名な
作家のご講演のその真っ最中、その会場でも、 世の中の大きな社会の流れは、
絶対に抗し切れない、 「昔には戻れない!」と感じるものであった。
さて、どうする?
幼稚園受験・小学校受験の自分のところの準備現場 何とか、「昔の良さ」を少しは守れる
砦かも? と思えた。
勉強も、躾けも、遊びも・・・・。 そんなに境界線は幼児にとってない。
関わる者達が、幼児達とどのような考えで、どう接するかにかかっているだけだ。
「絵本がよい」「絵本を毎晩お子様に3冊読んでください」「ゲーム機で遊ぶのは??」
「タブレットで見せないで、お母様の肉声でご本を読んであげてください」
等々、受験をお控えのご家庭では多分、そのことを実行なさってくださっていると思う。
幼稚園で、保育園で、どんなに良い環境を作ったとしても、実際には
ご家庭のお考えが、家に帰れば・・・であると、そのお子様に実のところ身に付かない。
その点、「受験」というマジックな言葉があることで、ご家庭から真にご信頼を受けて、
本当に良いと思うことを、ご家庭と共にかろうじて、実践できている現場かもしれない。
筆者、「24」、あまりのおもしろさに、まる1日、ドラマと一緒に24時間を過ごした経験がある。
次が気になって止められないのだ。 それに、コンピューターが成す、可能性の世界に驚愕
した。 もう、何年も前になるが・・・。
BBCやNHKが長年かけて撮ってくれた海の生き物の生態や、動物の生態、
大人でさえ、今まで知りえなかった世界を、動く映像で見れる凄さを、否定はできない。
「本」も素晴らしいが、 私の年でも、 はまってしまうコンピューターを代表する
近代の発明品! もう50年経ったら世の中はどうなっているか・・・・。
21世紀を過ごす今の子供たち。 未来も幸せに過ごすには、どのように良い形で子供たちに
近代の産物を取り込ませるかは、今も、これからも大きな課題に違いない。
S. Y.