ジェンダー・・・・
働くお母様が多くなった・・・・ことは、受験教室現場でも顕著に表れている。
10年(一昔と言われるが・・・)前であったら、 保育園に通っていらっしゃるお子様の「お入学」は
かなり少ないケースだったように思う。
それ以前は、多分、大体のお母様が出産を機に、お仕事をお止めになるか、止めざるを得ない
かで、したがって、「保育園」ではなく、「幼稚園」に通うお子様が多かったのではなかろうか。
この2,3年、 「お仕事を持つお母様」→「保育園児」→「幼稚園受験・小学校受験」をなさる
ケースが本当に急に増えてきている。
幼稚園から、小学校から有名な私立に通わせる・・・ということは、正直、結構費用がかかる。
ということは・・・・昨今の社会事情であると、 望んでもなかなか経済的なことで
私立に通わせることが、無理になってきている状況が読み取れる。
働き手として、収入がある手がもう一つないと・・・が、 切実な問題になっているかも
しれない。
それと、
子供を産めるのは女性しかいない・・・、その生物学的見方としての性的役割と、
歴史的、文化的、社会的な面でのジェンダーとしての、日本の女性の役割認識が以前とは
比べようがないほどの通念の違いも…と。
育休3年のことに関していえば、 インターネット、新聞やテレビの番組でもたびたび話題にして
いるが、 仕事をする女性が多くなっているのは 女性の立場が向上し、社会進出ができるように
なってきたこと、経済的事情で…働らかざるを得ない事情etc. 、と諸々ではあろうが、
幼稚園受験・小学校受験に関わる観点からいうと、 「3歳位までは1日の大半の時間を他者に
預けるのではなく、できれば、親が多くの時間に関わったほうが・・・」と。
“子育ては女性だけのものではない” が、 次代を担う子を産み、育てるという
ことの重要性を考えると、 生まれてから3年位は、母親がゆっくりと、自分の子供と向き合い、
しっかり育てる事に集中でき、その後は、希望がある人は、自分の生きがいになるような仕事が
(復職・再就職もふくめ)できる社会のシステムが構築されると良いと願いはするが・・・・・。
そんなに、どれも、これもすぐに都合のよい様には社会はいかないものだということは、
歴史的にも、今日の世界情勢をみてでさえも感じるわけだから、難題に違いない。
- 秋に出産予定の自分の娘のことを例にとっても、<子供を産み、育てるのが大変な様相の
世の中になったものだ…>と実感でき、切実に考えさせられる問題で有ることに間違いない。
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S. Y