<仕事と家事をこなす、良妻賢母の元英国首相>


 

 イギリス史上初の女性保守党党首、首相であった、マーガレット・サッチャー女史が


亡くなられたという悲報に、追悼の意を表したいと思う。




 イギリスに5年余住み、子供をイギリスで出産したことの経験の中で、


その頃のイギリス社会が、まだまだ階級社会で、男性中心に回っていることを


膚で随分感じたこともあった。




  主婦であり、母親であり、仕事を持つ女性の代表者として、女史を少なからず、


尊敬していた世界中の女性も多いと思う。




  在任中は、保守的かつ、強硬な性格から「鉄の女(Iron Lady)]の異名を取っていたが、


メリル・ストリープが演じ、アカデミー主演女優賞をはじめ、主要女優賞を総なめした


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 伝記ドラマ「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」では、晩年、認知症にかかり、


女性が、まだまだ差別を受けていた其の当時の政界を実力だけで伸し上がっていった


「芯の強い女性」の代名詞であるような元首相でも、「老い」が忍びよってきている結末を、


大変考え深く観た。



  女史が残された足跡は大きい。 政治的手腕や、その業績に関しては、時代背景も


あり、長い歴史の中で問われると思うが、 女性が、大国のリーダーとして頑張ったことは、


<女性史>としても、次代の女性に大いに影響を残すに違いない。