- はらぺこあおむし/偕成社
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- The Very Hungry Caterpillar board book/Philomel
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- 誰もが知っているエリック・カールのこの絵本、2歳児のクラスから年長クラスまで幅広く学習に使える大変良書だと思う。
- 最後のページの”びっくりするようなきれいなチョウチョ” は、赤ちゃんでももし、お母様が 「Oh!」という声を発して「きれい!すごい!」と感嘆符を添えることで、絵への関心が高まるに違いない。
海外に行った時、必ず町の本屋さんを訪ねてみるが、大きな都市であれば、どこにでもこの本が置いてあるので、世界中のお子様達に愛されている本なのだと思う。(英語版を買ってみたが、英語になっているとまた新鮮な気分でその本と対面できたのが不思議な感覚であった)。
さて、昨日もある絵本を使っての授業の中で、 そこで、やはり感じたことは、絵を描くことをお子様のほとんどが、とても好きなようだが、絵本の内容について、質問をしていくと、想像力や創造力を感じることができないお答が多いことだ。
「好きなように描かせるだけで、良いじゃない」と、おっしゃるかもしれない。
確かに、楽しそうに夢中になってクレヨンを使っていたり、昨日のクラスのように、指を使って絵具で絵を描くような時に、横から「なんでその絵を描いているの?」とか、 「どうしてそれを選んだの?」などと尋ねるのは当のご本人には大変迷惑な話かもしれない。事実、”知らんぷり!!”するお子様もいらっしゃる。
気持ちは分かるのだけれど、そうなんだけれど・・・。結論から言えば、幼稚園入試でも、小学校入試でもおもちゃで遊ばせたり、絵を描かせたりさせることが、一番の考査の趣旨ではないと思う。
確かに、幼稚舎のテストでの様子を調べてみると、上手に描いた?絵や、短い時間の中で、指示されたことを完成出来ているような絵?のところに、先生が質問に寄ってきてくださりやすいかもしれない。
でも、幼稚園入試や、小学校入試では、「では、それはどうして?」を、自答できること、他者に的確に説明できることも必須条件に入ってくる。 中学入試などのように、学科試験の点数だけでは、小学校入試では決まらない。必ず、「どうして?」のような質問がくる。 コミュニケーション手段が不可欠な要素を含む考査内容であるから、お子様がその能力を持ち合わせていなかったり、「今はしゃべりたくない!」からのようなことは普段の生活や、幼稚園、保育園では通用しても、試験場では、「合格圏」には入りにくいと思う。
授業では、言語の領域も伸ばしたい と考えている。絵を描く時、その本人の「心」が必ずあるはずだから、「どうしてその絵を描いたのか? どうしてその絵だったのか?」はきっと答えがあるはずだと思うからだ。
あまり、難しく考えないで、聞かれたら、即、自分の気持ちを他者に伝えられることも、受験でなくても生活力としても必要だと思うが。
子どもの知育・徳育・体育をバランスよく伸ばす幼児教育
タンポポ会幼児教育研究所