昨日、教室で第4回目のおさらい会と併行して、「年長受験クラス」の保護者会があった。 昨年の11月から始まったクラスだが、4月を向かえ、それぞれの学年が進級するその前に・・・・というわけである。特に年長組さんは、4月に入ると加速的に時間が過ぎてしまうので、この時期に更に気を引き締めての意味合いもある。


 5月に入ると「学校説明会」が始まってくる。その頃になると、今年の入試の準備も本格的にいよいよ・・・という感が強くなる。


 保護者会では、「学校選び」についての話にも触れた。「何故、この学校に自分の子どもを通わせたいのか?」


 今の時点ではっきりしている保護者もいれば、そうでない親もいらっしゃるだろう。一般的に言えば、多くの親は、本音と建前の前で色々悩むかもしれない。願書や面接で、必ず志望動機を聞かれる。当然、志望校の建学精神や、教育方針に共感した理由の確たるものを述べなくてはならない。


 しかし、多くの場合まだ今の時点では、有名校だから、大學までの一貫教育だから、中学入試に有利だから、地域の学校はどうも荒れているとの噂があるから・・・etc.の漠然としたものに違いない。勿論、「文化的再生産」といわれるその学校の卒業生が自分の子どもを又、同じ学校へ・・・と考えている親であっても、現実的には思い通りにならないことの方が多く、他校を考えざるを得ないことも含めての話だ。


 学校説明会に行くと、志願者側が思っている様子が、伺える。たとえば、キリスト教精神を学校の教育の柱にしている、四谷の雙葉小学校、白金三光町の聖心女子学院初等科。


 雙葉は言わずと知れた中学入試でも、御三家の一つ。多くの女子を持つ母親であれば、少なからず自分の子供を入れてみたいと思う学校の一つであろう。


 かたや、中学入試の廃止を決め、小学校からの入学でないと仲間になれない学校になった聖心女子学院初等科、美智子妃の母校でもある聖心女子大学までの一貫教育が一度入ってしまえば受けられる。学校のある敷地は広大で、一歩中に入ると、東京にもこんな場所が残っていたのかと思うほどの別天地である。 


 そんな、両校が持つ魅力で、「学校説明会」は、何とも言えない独特な空気が漂っている。両校とも、玄関や廊下にはキリスト教の学校らしい様子が其処此処にあり、キリスト教に縁のない者でも、なんだか厳粛な気持ちにさせられる。


 「学校説明会」に行って、学校、そして仲間になるかもしれない、その場に一緒にいる親を良く観察した方が良いと思う。 学校側が意図したかどうかは、実際のところ分からないが、結果的に同じ様な環境の家庭が多く入学してくることは、入ってみると分かることだ。集まるご父兄の服装や様子などで、ご自分のご家庭とそりが合うかどうかを見極めるのも必要だと思う。


 入学後に付き合いなどでいろいろ苦労した…というケースもある。私立は一度入ってしまうと、父兄同士も時には一生の付き合いになるからだ。



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