個別授業の大切さを感じる瞬間があります。


 通常の授業では、少人数指導でも一番少ない場合でも3人です。 大きい教室になると1クラス

15名ぐらいはいらっしゃるそうなので、その中でどんなベテランの先生でも席を同じにしている

5歳のお子様全員を、その授業の時間だけで同じように理解させることができる先生などいない!と

断言できます。


 アシスタントの先生が何人も一緒にいらしても、授業を進行させているのは一人の教師ですから

極端な例ですと、「ほとんど分からなかった」と感じるお子様も多くいらっしゃる中で、ペーパー上では

お丸がついているかもしれません。そんな状態のまま、いよいよ本格的に受験準備が始まる4月を迎える

お子様もきっといらっしゃるでしょう。そのままにしていたら、受験をする以上、お子様がかわいそうです。


 昨日、通常授業の後に、先日5歳になったばかりのお早生まれさんのお子様の個別指導をしました。

もちろん、ご家庭は超難関校の合格をお望みです。


「ナシ1個はコイン3つで買えます。 リンゴ1個はコイン2つで買えます。 コイン5つは、お札1枚に

替えます。 今、このお約束で、下の果物を買う時に、左側がコインだけで買う場合、右側はお札に

変えて買う場合のお答を、コインは○で、お札は□で書いてください」

①ナシ、ナシ、リンゴ  ②ナシ、リンゴ、リンゴ ③ナシ、ナシ、ナシと絵が描いてあります。


 超難しい!!! です。 でも、雙葉小学校、例年、このような問題が出題されるのです!!


 昨日、1枚のペーパー、上記の問題を二人(お子様と筆者)で、他のお子様が帰られたあと、

文字通り格闘しました。 おはじきを使ったり、おもちゃの果物、お金を使ったり、ありとあらゆる

方法で・・・・。


 結果1時間ぐらいの個人指導の中で、「分かった!」という瞬間がきました。

笑顔が素敵でした。 お母様も感激していらっしゃり、少し涙を・・・。


 幼児を侮ってはいけません。 小学校入試の準備をする5歳~6歳のお子様たちの脳の発達は

びっくりします。