ー現在ー
《スリョ(秀麗)学院初等部》
スンハが合格したのは、車でも30分程かかる場所にある、有名私立大学の付属小学校だった。
(何でわざわざこんなとこに。
家の近くの学校でもいいだろうに。)
説明会の時間までは、まだまだ余裕があるはずなのに、続々と集まってくる親子達。
その中にジュング達を見つけた
スンハ:“ソンジュンちゃん!”
ソンジュン:“あ!スンハちゃん!久しぶり。帰ってきたの?元気だった?”
スンハ:“うん♪ソンジュンちゃんもこの学校なの?”
ソンジュン:“うん♪”
スンハ:“じゃあおんなじ学校だね♪”
ハニ:“ジュング達がこんな学校選ぶなんて、なんか以外”
ジュング:“こいつには俺みたいに勉強で苦労させたないからな。エスカルゴで大学まで行かしたろう思てな。”
“これからの時代、弁当屋だって学歴がないとな!”
ハニ:“へぇ~、ソンジュンのことちゃんと考えてるんだね~。良いお父さんしてるね♡ジュング。”
ジュング:“いや~、それほどでも(照れ照れ)”
スンジョ:“エスカルゴじゃなくエスカレーター式だろ。それに進学試験はなくても進級試験に通らなきゃ進学は無理だ。”
相変わらずのジュングと、そんなジュングを褒めたたえるハニ。
呆れながらも、なぜか苛立ちを覚え、2人の会話に口を挟んだ
ジュング:“おい!スンジョ!ホンマかそれ?
どないしよ。ソンジュン、おまえ頑張れるか?”
ハニ:“もう!スンジョくんたら”
“大丈夫だよ。ソンジュンはクリスに似て頭良いもん。”
ジュング:“そうか?ハニがそう言うなら大丈夫な気がしてきた。やっぱりハニは優しいの~。(デレデレ)”
間違ったことを言ったわけではないのに、俺を悪者扱いし、ジュングを庇うハニ。
そしてそれに調子に乗るジュング。
おいハニ、おまえが賛同すべきなのは俺じゃないのか?夫である俺を差し置いて、何でおまえはジュングの味方になってんだ。
ジュングと楽しそうに話す姿を見るのは気分のいいものではない。
スンジョ:“行くぞ”
スタスタと歩き出すスンジョ
ハニ:“ちょっ、ちょっと待って。”
“じゃあね、ジュング、クリスまた後でね。”
ジュング達に手を振り、慌ててスンジョの後を追うハニ
《校内》
校内に入ると上級生と思われる学生達が案内係をしていた。
ハニ:“見てみてスンジョくん、ここの制服スッゴくかわいい~♡”
私立の学園だけあって、有名デザイナーの作品だろうか?いかにもおふくろが好きそうなデザイン…
まさか、制服だけでここに決めたんじゃないだろうな…?
案内役の学生に誘導され、俺たちは講堂に入った
ー2時間後ー
説明会を聴き終え、講堂をでると、ハニが口を開いた。
ハニ:“スンジョくん、どうする?あたしはいいと思うんだけど、せっかく受かったんだし。”
スンジョ:“……”
“スンハは?本当にここでいいのか?”
スンハ:“うん♪学校の中もね、面白そうなところがいっぱいあるんだよ♪実験室に技工室、それにロボット作るクラブもあるんだって♪”
スンジョ“そうか…。”
(俺が離島を選んだことでスンハにも、つらい思いをさせたからな…)
“家からは少し遠いが、まぁ送り迎えはおふくろがするだろうし、スンハが気に入ったなら”
ハニ:“何を言うのよ!送り迎えはあたしがするわ。”
俺の言葉を遮り発せられたハニの言葉は、耳を疑うものだった
スンジョ:“は?!”
“おまえ仕事は?看護師やめるのか?”
ハニ:“やめないわよ。そりゃあ毎日は無理かもしれないけど、あたしの娘だもん。お義母さんにばっかり頼るわけにはいかないわ。”
スンジョ:“おまえなぁ、あっちでほとんど運転してないんだぞ?この交通量の多いソウルでちゃんと運転できると思ってんのか?”
ハニ:“当然でしょ?離島に行く前にあなたにみっちり教えてもらったもの。大丈夫よ”
スンジョ:“……”
この自信はいったいどこからくるのか?
スンジョ:“やめとけ。事故を起こすのが目に見えてる。おふくろに頼むのが嫌ならタクシーにしろ。”
ハニ:“嫌!!”
スンジョ:“おい、ハニ!”
ハニ:“大丈夫だってば、任せて♪”
スンジョ:“ダメだ。おまえには無理だ。”
ハニ:“ひどい!あたしの運転を見もしないで!”
“なによ!スンジョくんの許可なんてなくても運転できるんだから!(怒)”
頬を目いっぱい膨らませ、ふてくされているハニ
スンジョ:“おい”
ハニ:“…(無視)”
スンジョ:“ハニ”
ハニ:“…(無視)”
スンジョ:“はぁー(ため息)、お前の運転を見てからなら納得するんだな。”
ハニ:“うん♪あまりにも上手でビックリするんだから♡”
(あまりにも下手すぎての間違いじゃないか?)
どこまでも自信満々なハニ。
おまえ、何で俺がダメだと言ってるかわかってんのか?
怪我でもしたらどうするんだ。
もし、万が一にでも事故なんかでおまえたちを一度に失うなんて事があったら、俺は…
おまえがスンハを乗せて運転するかと想像するだけで、生きた心地がしないのに…
そんな時、帰ろうとしているジュング達が目に入った。
スンジョ:“ジュング、悪いけどスンハを家に送り届けてもらえないか?”
ジュング:“?!”
“あ、ああ、ええけど?”
スンジョ:“スンハ、パパはママをなんとかするから、おまえは家で大人しく待ってるんだ。”
スンハ:“ソンジュンちゃんと遊んでから帰ってもいい?”
スンジョ:“おじさんとおばさんがいいって言ったらな。わがまま言うんじゃないぞ。”
スンハ:“はーい。”
スンジョ:“ジュング、スンハのこと、頼むな。”
ジュング:“お、おぅ。”
スンジョ:“ほら、行くぞ!”
スンハをジュングに任せ、俺はハニの腕をつかみ引っ張って車へと向かう。
ハニ:“行くってどこに?”
スンジョ:“自慢の運転技術を確かめにだ。”
to be continue…