風邪のつもりが心停止『劇症型心筋炎』のリアルの番外編
noteで闘病記を書き始めた思いとして、
『この病気が広く知れ渡り、早い段階でこの病気の可能性を疑い、
適切な行動をとることで、不幸な転機をたどる患者さんが1人でも減ってほしい』
というものがありましたから、
今回は、国内のガイドラインに記載されている、症状・徴候について
一通りまとめてみたいと思います。
起伏のない、のべっと平たい内容になっていますのであしからず。
a.感染による症状
しばしば以下のような症状が先行し、
その後、数日~数週間の経過で心臓の症状があらわれます。
・感冒様症状(悪寒、発熱、頭痛、筋肉痛、関節痛、倦怠感)
・呼吸器症状(咽頭痛、咳)
・消化器症状(食思不振、嘔気・嘔吐、下痢)
先行する感冒様症状は,生検で心筋炎が証明された患者の36 ~ 89%で報告されています。
なのでどうか、「風邪を甘くみない」でください(自戒)
私自身は、2日間の発熱、倦怠感、関節痛のあと、3日目の朝に意識を失い、緊急搬送されました。
b.胸痛
前部の胸痛を訴えることが多いようです。
先行する感冒様症状のあと、1~4週間以内にあらわれ、頻度は 32~95%と報告されています。
また別の病気ですが、
胸痛は心膜炎の合併を示唆していることがあるようです。
心膜炎による胸痛は、
・鋭い胸焼けのような痛み
・吸気や咳により増悪し
・座位の前傾姿勢で軽減する
ことが特徴です。
また、狭心痛に似ることがあり,急性心筋梗塞との鑑別が問題となることがあります。
私自身には胸痛はありませんでした。
(意識を失っていたため自覚がなかっただけかもしれません)
c.心不全による症状
安静時または労作時の倦怠感や、
運動耐容能の低下(体を動かしたときに疲れやすかったり、長く動けなかったり)などを認めます。
進行すると呼吸困難、起座呼吸などが出現。
頻度は 19 ~ 72% と報告されています。
末梢浮腫(足のむくみ)、食欲不振などの症状を自覚することもあります。
私自身には、呼吸困難、起座呼吸があったことを憶えています(3日目)
横になっているよりも、トイレでうずくまっている方が楽だった記憶があります。
個人的にはこの症状が、かなり危険なサインでした。
この症状がでてすぐあとに、意識を失う→戻る→失う、が何度かあり、
心原性ショック → 致死性不整脈 → 心停止へと続いていきました。
d.不整脈による症状
不整脈に起因する動悸や失神があります。
動悸、失神の頻度は 6 ~ 25% と報告されています。
また、致死性不整脈により突然死をきたすことがあります。
既存の心疾患がなく、突然死した患者の剖検調査において、
6 ~ 14% に心筋炎が認められたとする報告があります。
突然死の発生率は、高齢者と比較して、若年者の方が高い傾向にあるようです。
その理由までは読み取れませんでした。
2005年の国内のケースレポートで、
意識消失で救急外来を受診
↓
急性腸炎と診断され帰宅
↓
症状改善せず、再度救急外来を受診した
というものも目にしました。
診断が難しい病気であるとともに、
処置の遅れが、命や後遺症の明暗を分ける病気でもあり、
とても もどかしい気持ちになります。
まとめ
以上が発症前の徴候を、ガイドラインの記載を引用しつつ、まとめたものになります。
Factを並べただけなので、文章の起伏が少なく、
書いている自分も退屈でしたが、最後までお付き合いいただきありがとうございました。

