チェックシート

下記のチェックシートで3つ以上の項目が該当した方にAI・ロボティクス時代も人間が活躍できる職業として下記3つを紹介します。

 

o  興味を持ったことにはすぐに挑戦してみる。

o  初めての経験でもワクワクして飛び込める。

o  環境の変化に柔軟に対応できる方だ。

o  毎年、新しい趣味や習い事を始めてしまう。

o  失敗を恐れずに何事にもチャレンジできる。

 

新しいことにチャレンジするのが得意な人は、未知の状況を楽しめる前向きなタイプです。興味が湧いたらすぐに行動に移し、初めての経験にも積極的に飛び込みます。変化にも強く、失敗を恐れずに挑戦を繰り返すことで成長していきます。

 

①     経営コンサルタント

選定理由: 経営コンサルタントは企業の課題解決や戦略立案を支援する仕事で、毎回クライアントごとに違う問題に取り組むため新しいチャレンジの連続です。市場分析や業務データの処理ではAIが有用な情報を提供してくれる時代になりますが、企業文化や人間関係まで踏まえた創造的な提言を行うには人間の洞察力が欠かせません。環境変化の激しい2035年以降、企業は柔軟な発想で問題を解決できるパートナーを求め続けます。AIでは画一的な分析結果しか出せない部分で、人間のコンサルタントが状況に応じたオーダーメイドの解決策を打ち出せる点が付加価値となり、この職業の需要と意義は残り続けるでしょう。

留意点: 特定の資格は必須ではありませんが、MBA取得や中小企業診断士などの資格は知識の裏付けになります。論理的思考力とコミュニケーション力が非常に重要で、長時間労働やプレッシャーの大きさにも耐えうるタフさが求められます。今後はAIが財務分析や市場リサーチの定型業務を自動化してくれるため、コンサルタント自身はより高度な戦略立案やクライアントとの信頼構築に注力する方向になるでしょう。また業界知識のアップデートやデータ分析ツールの活用など、絶えず新しいスキルを身につける自己研鑽が欠かせません。

 

②     商品開発部員

選定理由: メーカー等の商品開発部では、新製品やサービスを企画・開発する仕事を担います。市場のニーズを読み取り斬新なアイデアを形にするには創意工夫とチャレンジ精神が不可欠で、毎回ゼロから試行錯誤するプロセスを楽しめる人に向いています。AIは膨大なデータから消費者傾向を分析して提案をサポートしてくれますが、人々の潜在的な欲求を汲み取って革新的なコンセプトを生み出す部分は人間のクリエイティビティに依存します。2035年以降も新商品開発の競争は続き、ヒット商品を生むには人間ならではの発想力と情熱が鍵となるため、開発職の人間的付加価値は揺るぎません。自社にAIを活用しつつ、他社にないオリジナル商品を次々生み出せる人材は引く手あまたでしょう。

留意点: 文系・理系問わず商品企画や開発に携わる道がありますが、市場調査やデザイン、エンジニアリングの基礎知識など幅広いスキルが求められます。必須資格はありませんが、マーケティング検定やデザイン系資格など自己研鑽でスキルを証明すると有利です。開発業務はプロジェクトマネジメント力も重要で、部署内外との調整や試作品テストの繰り返しなど地道な作業も伴います。将来はAIが消費者インサイトの分析やアイデア生成の補助をするため、人間は複数のアイデアを評価して方向性を決定する判断役や、ブランドストーリーを込めるクリエイターとしての役割にシフトしていくでしょう。

 

③     AIエンジニア(AI開発者)

選定理由: AIエンジニアはAIやロボットそのものを開発・改良する立場であり、常に最先端の新技術にチャレンジできる職種です。自ら新しいモデルを設計し試行錯誤を重ねる仕事で、人間がクリエイター側に回ることで「AIに代替されないどころかAIを作る側」としての優位性があります。2035年には多くの業種でAIが活用されますが、そのAIを開発・チューニングするエンジニアの需要はむしろ増大します。ルーチンなプログラミング作業はAIによって効率化されるものの、ビジネス課題を分析しAIに何を学習させるか設計する創造的部分や、動作結果を評価して改良する工程は人間の役割です。新しい課題に対して独自のAIソリューションを生み出す仕事は、今後も人間の探究心と創造力が発揮できるフィールドとして残り続けるでしょう。

留意点: AIエンジニアになる明確な国家資格はありませんが、大学で情報工学・人工知能を専攻するか、社会人向けのAIプログラムで専門スキルを習得することが一般的です。数学やプログラミングの基礎力が必要で、キャッチアップすべき技術革新が次々登場するため継続的な学習が欠かせません。GitHubなどで最新モデルの情報共有を行うコミュニティ参加や英語文献の読解など、自己研鑽の習慣も重要です。なお、コード生成など一部開発作業は自動化が進むため、人間のエンジニアは要件定義やAIの倫理的な調整などより高度なタスクにシフトしていく傾向があります。常に新技術に好奇心を持ち、AIを道具として自在に操れる人ほど活躍できるでしょう。

 

AI×ロボット時代の職業サバイバル: 81職種の未来予測とあなたの新しいキャリア選び

AIとロボット技術の急速な進化は、私たちの働き方や職業観を根本から変えつつあります。

本書では、2035年を見据えて「消える仕事」「残る仕事」「新たに生まれる仕事」について徹底的に分析しています。AIによる代替率や各職業の将来性をデータとともに解説し、あなたに最適な新しいキャリアの選択肢を提案します。AI時代を生き抜くためのキャリアデザインの指針として、学生から社会人、転職や再就職を考える方まで、幅広い読者のガイドとなる一冊です。