スポーツ選手の推し活トレンド
スポーツ選手も熱心に推し活される対象です。従来は「ファン」として応援するイメージでしたが、近年はアスリートを「推し」として追いかける文化が定着しつつあります。特に世界的に活躍する日本人選手には国内外から大きな支持が寄せられています。
トップ5(スポーツ部門):
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5位:八村塁(バスケットボール) – 日本人初のNBAファイナル進出選手となったスーパースター。2023年にロサンゼルス・レイカーズへ移籍し、日本国内でもNBA人気を飛躍的に高めました。2m超の長身と端正なルックスで女性人気も高く、試合会場には日の丸を掲げた日本人ファンの姿が目立ちます。「日本の誇り」として推す声が多く、SNSでは八村選手のプレー集が拡散されるなど推し活的な盛り上がりを見せています。異例の存在感で、バスケに詳しくない層まで巻き込んだ人気が特徴です。
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4位:三笘薫(サッカー) – イングランド・プレミアリーグで大活躍中のアタッカー。2022年W杯では日本代表の決勝ゴール(スペイン戦)をアシストし、一気にヒーローとなりました。世界トップリーグで通用する高速ドリブルは「三笘ターン」と呼ばれサッカーファンを熱狂させています。日本国内でも「サムライブルーの新エース」としてユニフォームを着て応援する推し活が活発です。プレミアの試合を深夜にも関わらず視聴しSNS実況するファンや、現地まで応援遠征するファンも現れています。飾らない人柄と努力家エピソード(大学卒論がドリブル研究)が伝わり、親近感も人気の理由です。
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3位:大坂なおみ(テニス) – 四大大会シングルスで日本人初優勝を遂げた女子テニス選手。パワフルなプレーと明るいキャラクターで国内外にファンが多く、世界ランキング1位にも輝きました。近年は出産準備で競技から離れていましたが、彼女の社会的発言やファッションも含めて推し続けるファンが大勢います。グランドスラム4度制覇という偉業は日本人の誇りであり、記者会見のユーモラスな受け答えなども愛されています。メンタルヘルスに関する発信にも共感が集まり、競技の枠を超えて「なおみを推す」と言うファンが多いのも特徴です。
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2位:羽生結弦(フィギュアスケート) – オリンピック連覇を成し遂げたレジェンドで、推し活という概念が浸透する以前から熱狂的な**「羽生結弦ファン」**が存在しました。2022年に競技引退しプロスケーターに転向後もその人気は健在で、アイスショーには海外からもファンが駆け付けます。演技中に投げ込まれるプーさんのぬいぐるみの山は名物で、ファンが一丸となって演出を盛り上げています。羽生選手のYouTubeチャンネル開設時には登録者数が瞬時に100万人を超えるなど話題をさらいました。気品ある演技とストイックな姿勢、人間的魅力すべてが推し甲斐のある存在であり、X世代以上では「歌手・バンド」に次いで推しに選ぶ人が多いジャンルとなっていますvideor.co.jp。彼を人生の支えと語るファンも多く、日本スポーツ界屈指の“推し”と言えます。
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1位:大谷翔平(野球) – 今や世界が注目する二刀流メジャーリーガー。MVP受賞やWBC活躍など数々の偉業で、日本中から熱烈に推されています。老若男女問わず**「翔平君が今日もすごい!」**と毎試合一喜一憂する姿が見られ、試合中継の視聴率も高水準です。2023年WBC優勝の立役者として国民栄誉賞級の支持を集め、グッズ売上や関連書籍も飛ぶように売れています。彼を推すファンは本人の人柄まで含めて称賛し、インタビューやCM放映のたびにSNSが盛り上がります。日本のみならず海外でも「Sho-time」の愛称で親しまれ、Instagramフォロワーは日本人アスリート最多の数百万規模です(※参考:2023年末で約2.7億人のMLB公式アカウントトップ投稿が大谷関連)。異次元の才能と謙虚さを兼ね備え、日本スポーツ史上最大級の推し活対象となっています。
音楽アーティストの推し活トレンド
音楽アーティスト(歌手・バンド)は、アイドルとは一線を画したファン層を持ちながら推し活も盛んです。ライブ参戦やCD購入、配信のリピート再生などを通じて「推しの音楽」を支え、広める動きがあります。特に近年はSNSを通じてアーティスト本人が発信する機会も増え、双方向の交流が生まれています。
トップ5(音楽アーティスト部門):
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5位:Official髭男dism – 4人組ピアノポップバンド。通称“ヒゲダン”。ドラマ主題歌「Pretender」など数々のヒット曲で老若男女に支持され、ファン層は非常に広いです。ファンクラブ会員も多く、2022年には初の東京ドーム公演を成功させました。楽曲のクオリティとボーカル藤原聡の圧倒的歌唱力が魅力で、「音楽面から推せる」アーティストです。ライブMCでの朴訥とした人柄も好感を呼び、演奏後に「最高!」と叫ぶファンも多数。音楽ファンから熱い推し活の対象となっています。
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4位:Ado – 10代で彗星のごとく現れた女性シンガー。デビュー曲「うっせぇわ」が社会現象となり、以降も映画『ONE PIECE FILM RED』劇中歌「新時代」の大ヒットなど快進撃を続けています。彼女の力強い歌声はZ世代の代弁とも言われmanamina.valuesccg.com、若者を中心に熱狂的なファンがいます。顔出しをほとんどしないスタイルですが、ライブを開催すれば即完売になる人気ぶりです。ネット発のアーティストゆえSNSでのファンコミュニティも活発で、イラストを描いて応援する人も多いです。「自分の思いを代弁してくれる存在」として推されており、若い世代の象徴的アーティストです。
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3位:藤井風 – R&Bやポップスを独自の世界観で奏でるシンガーソングライター。岡山出身のピアノ男子で、2020年デビュー以降国内外で評価が急上昇しました。楽曲「死ぬのがいいわ (Shinunoga E-Wa)」がTikTok経由で海外バイラルヒットし、Billboardグローバルチャートでも上位にランクインするなど国際的人気を獲得utatune.com。彼のファンは「風民(ふうみん)」と呼ばれ、SNSでの応援やライブ参戦に情熱的です。2022年の武道館ライブでは2日間で2万人を動員し、観客が一体となって歌う光景が話題になりました。自然体な人柄と魂に響く歌声が「心から推せる」と評判で、日本の音楽シーンで最も勢いのある推し活対象の一人です。
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2位:YOASOBI – 「小説を音楽にするユニット」として結成された男女2人組(ボーカルikuraとコンポーザーAyase)。デビュー曲「夜に駆ける」が大ヒットし、その後も「群青」「怪物」など楽曲を発表するたび社会現象化しています。特に2023年の「アイドル」はテレビアニメ主題歌としてBillboard Global Excl. USチャートで日本史上初の1位を獲得しutatune.com、世界的にも注目されました。彼らの音楽はストーリー性が高く、ファンは歌詞の考察や原作小説の読解など能動的に楽しんでいます。ライブはチケット入手困難で、オンライン配信も動員数十万人規模です。音楽的クオリティとコンセプトの面白さから「作品ごと推したくなる」存在であり、日本のみならず海外にも“YOASOBI推し”コミュニティが広がっています。
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1位:米津玄師 – 現代日本を代表するシンガーソングライター。2018年「Lemon」の大ヒット以降、出す曲出す曲がチャートを賑わし続けています。その**「Lemon」MVはYouTube再生回数が8億回を突破し日本人アーティスト史上最高記録**となりましたreissuerecords.net。音楽性の高さに加え、美術的才能や独自の世界観も相まってファンはまるで宗教的とも言える熱量で支持しています。ライブツアーを開催すればドームクラスが即完売し、遠方でも駆けつける熱心なファンが多数です。歌詞に救われたという声も多く、「米津玄師は人生の支え」と公言するファンも少なくありません。最新アルバムもミリオンヒットを記録し、音楽ランキングの1位常連prtimes.jp。孤高のアーティスト性と圧倒的実績から、現在日本で最も推し活されている音楽アーティストと言えるでしょう。
K-POP(日本人メンバーが所属するグループ)の推し活トレンド
韓国発のK-POPグループも日本で大人気ですが、特に日本人メンバーがいるグループは親近感もあって強い支持を集めます。日本国内のK-POPファンは若年女性を中心に年々増加しており、高校生の約20%が「韓国のアイドル」を推しているとのデータもありますshibuya-trendresearch.jp。
トップ5(K-POPグループ部門):
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5位:ENHYPEN(エンハイプン) – 韓国のオーディション番組から結成された7人組ボーイズグループ。日本人メンバーのNI-KI(ニキ)を含み、日本でも高い人気を誇ります。洗練されたダンスと完成度の高い楽曲で10代ファンを中心に支持され、ファン(ENGENE)はSNSで活発に情報交換しています。2023年には日本でアリーナツアーを開催し、会場はペンライトの海に。日本語曲リリースや雑誌モデル起用もあり、日本市場での存在感が大きいです。NI-KIの活躍もあり「日本人がいるK-POPグループ」として推しやすい点が人気の理由です。
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4位:IVE(アイブ) – 6人組ガールズグループ。日本人メンバーのレイが所属し、日本でもブレイクしました。デビュー曲「ELEVEN」や「LOVE DIVE」がヒットし、2022年末の紅白歌合戦にも出場。【高校生の推し調査でも「韓国アイドル」に19.8%が票を入れる中】、IVEは若い女性の憧れの的ですshibuya-trendresearch.jp。スタイリッシュなコンセプトとメンバー個々の魅力でファンを増やし、日本公式ファンクラブも発足しています。レイの母語での発信も親近感を呼び、「会いに行ける韓国スター」としてイベント参加するファンも多いです。
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3位:LE SSERAFIM(ル セラフィム) – HYBE傘下の5人組ガールズグループ。元HKT48の宮脇咲良と、新進気鋭の日本人メンバーKAZUHAが在籍しています。日本での人気は非常に高く、デビューショーケースでは幕張メッセに1万人を動員しました。咲良は元AKBグループ時代からのファンが推し続けており、KAZUHAはバレエ経験者という異色経歴で新たなファンを獲得。楽曲「ANTIFRAGILE」などがヒットし、日本の音楽番組にも多数出演しています。「日韓合同の最強ガールクラッシュ」として支持され、ファッション誌の表紙を飾るなど女性人気も上昇中です。日本人メンバー2人の存在が、日本のファンコミュニティの盛り上がりにつながっています。
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2位:NiziU(ニジュー) – JYPエンターテインメントによる日韓合同プロジェクトから生まれた9人組ガールズグループ。全員日本人ですがK-POPスタイルを踏襲しており、「韓国で磨かれた日本人アイドル」として国内で爆発的人気を得ました。デビュー曲「Make you happy」はSNSを中心に大流行し、“縄跳びダンス”で社会現象化。【高校生の推しジャンル調査でも「日本のアイドル」カテゴリに含まれるほど】、国内アイドルとK-POPの中間的存在ですshibuya-trendresearch.jp。メンバー個々が公式SNSで発信する内容にファンは一喜一憂し、握手会(ハイタッチ会)には応募が殺到します。親しみやすさと実力の両立が人気の理由で、「日本から世界へ」というストーリーに共感するファンが推し活を盛り上げています。
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1位:TWICE(トゥワイス) – 日本人メンバー3名(サナ・モモ・ミナ)を含む9人組ガールズグループで、日本におけるK-POPブームを牽引する存在です。日本国内のアルバム売上やドームツアー動員数はK-POPグループ史上最大級で、東京ドーム公演は毎回即完売になります。日本人メンバーがいることで日本語でのメディア露出も多く、日本のバラエティ番組や雑誌に登場してファンとの距離を縮めています。キャッチーな楽曲「TT」「Feel Special」などが若者の間で浸透し、TikTokでもダンスチャレンジが流行しました。ファン層は主に10~20代女性ですが男性人気もあり、握手会やハイタッチ会では老若男女のファンが列を作ります。日本人メンバーの活躍に誇りを感じるファン心理もあり、「TWICEはずっと推し続けたいグループ」という声が多いです。その圧倒的人気から、日本国内K-POPジャンルの推し活ランキング1位に相応しい存在と言えます。
推し活が盛んな年齢層と利用プラットフォーム
ファン層: 推し活は特に若者に浸透しており、調査によれば15~26歳のZ世代の約62%が「推しがいる」と回答していますvideor.co.jp。27~42歳のY世代でも推しがいる人は半数近く、さらに43歳以上のX世代でも4人に1人が推しを持つ時代ですvideor.co.jp。中高年でも昔からの好きな歌手や俳優を「推し」として応援し続ける人が増えており、世代を問わず推し活が定着しつつあります。ただし推し活に費やす熱量やスタイルは若年層の方が顕著で、高校生の86%が推しを持ち日常的にSNSチェックなどの推し活を行っているとのデータもありますshibuya-trendresearch.jp。若い世代は限られたお小遣いの中で工夫しながらグッズ購入やイベント参加を楽しんでいるようですmanamina.valuesccg.commanamina.valuesccg.com。
利用プラットフォーム: 推し活においてSNSは欠かせないツールです。情報収集ではX(旧Twitter)の利用率が突出しており約77%、次いでYouTube 69.4%、Instagram 68.4%と続きますmarkezine.jp。Xは推しの最新情報チェックやファン同士の交流に用いられ、女子中高生の約18%がXで推し活仲間と知り合ったとの調査もありますmanamina.valuesccg.com。Instagramは推しのオフショットやビジュアルを楽しむ場として人気で、ストーリーズのスクリーンショットを日課にするファンも多いですshibuya-trendresearch.jp。TikTokは主に推しの短動画鑑賞や楽曲チャレンジで利用され、特に10代での存在感が増していますwebtan.impress.co.jp。総じてXとInstagramが推し活の中心であり、ある調査では「最も長く使っているSNS」はXが約45%、次いでInstagram約35%という結果でしたwebtan.impress.co.jp。ファンは用途に応じてSNSを使い分けており、Xで最新ニュース収集、Instagramで写真閲覧・投稿、TikTokで推し関連動画視聴という傾向がありますwebtan.impress.co.jp。またYouTubeは公式動画や生配信の視聴に、LINEオープンチャットはファン同士のクローズドな交流に利用されています。
このように、推し活は世代を超えて広がりを見せ、SNSプラットフォーム上で日々大量の「推しへの愛」が発信・共有されています。その熱量が原動力となり、エンタメ業界全体が活性化していると言えるでしょう。
参考資料:
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shibuya-trendresearch.jpshibuya-trendresearch.jp渋谷トレンドリサーチ「2024年最新!推し活調査」(高校生対象データ)
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markezine.jpmarkezine.jpパナソニック調査(MarkeZine)「約5人に1人が推し活中」(20~50代女性対象)
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videor.co.jpvideor.co.jpビデオリサーチ「推し活の実態調査」(世代別データ)
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snowman-information.comSnow Man情報サイトまとめ「ジャニーズFC会員数ランキング」(アイドル人気指標)
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ranking.netインスタランキング(俳優・タレントSNSフォロワー数)
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excite.co.jpエキサイトニュース「人気キャラランキング比較」(各作品の人気キャラ言及)
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nlab.itmedia.co.jpねとらぼ調査隊「ホロライブ VTuberファン数ランキング」(VTuber登録者数データ)
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nlab.itmedia.co.jpねとらぼ調査隊「宝鐘マリン ファン数355万人」(VTuber国内1位の紹介)
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reissuerecords.netReissue Records公式【米津玄師「Lemon」8億再生突破】(邦楽アーティスト実績)
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その他、各種公式サイト・ニュースリリース(※文中に出典表示)