🐍 1. コブラのポーズ(ブジャンガ・アーサナ)の概要

◆ ポーズの意味

  • サンスクリット語の 「ブジャンガ」=コブラ(蛇) に由来。

  • 背中を反らせて、コブラが頭をもたげるような形をとることで、背骨の柔軟性・活力・エネルギーの流れを刺激します。

◆ 基本の姿勢

  1. うつ伏せに寝て、足を腰幅程度に開く

  2. 両手を胸の横に置く(肘は体に沿わせる)

  3. 息を吸いながら、上半身をゆっくりと反らす

  4. 腕の力は使いすぎず、背中と腹筋の力で上体を持ち上げる

  5. 目線は斜め上か、軽く正面を見る程度

  6. 呼吸を数回繰り返し、ゆっくりと戻る


🧘‍♂️ 2. 具体的な実践例

◆ 呼吸と組み合わせた実践(朝のルーティン例)

  • 時間帯: 朝起きた直後、またはヨガの前半

  • 回数: 3~5回のセット(1回あたり3~5呼吸キープ)

  • 呼吸法: ウジャイ呼吸(鼻からゆっくり音を立てて吸う・吐く)

  • 組み合わせ:

    • 前屈の「チャイルドポーズ」と交互に行うことで、背面と前面のエネルギーの流れがより活性化

    • 瞑想前に行うと、意識の集中状態(変性意識)に入りやすい


 

 

 

 

🔬 3. 得られる効果

【医学的見地からの効果】

領域 詳細な効果
脊椎・筋骨格 背骨の柔軟性向上、姿勢改善、腰痛予防(適切な実践が前提)
神経系 迷走神経の活性化 → 自律神経バランスが整う(リラックス)
内臓刺激 腹部への圧による消化機能改善、便秘軽減
脳内化学物質 セロトニン、ドーパミンの分泌促進による気分安定
ホルモン系 副腎や甲状腺への軽い刺激 → ホルモン分泌の活性化
脳波変化 α波〜θ波への移行による軽いトランス状態の誘導

【スピリチュアル的見地からの効果】

領域 内容
🌈 チャクラの活性化 アナーハタ(ハートチャクラ)、マニプーラ(太陽神経叢)が開きやすくなる。
愛、自己受容、意志力のエネルギーが整う。
🔮 気の循環改善 頭部に滞った「気(プラーナ)」が胸~腹~全身へと流れるようになる。
滞留→解放の体験により、覚醒感・開放感を得る。
🧠 変性意識状態 「意識の境界」が溶け、集中・没入・恍惚状態(トランス)に近づく可能性あり。瞑想との相乗効果が大。
🌍 グラウンディング 上半身の開放と下半身の接地感が合わさり、地に足がついた精神状態を取り戻す。
🌀 エネルギー統合 肉体・感情・精神の各レベルのエネルギーが同調し、「今ここ」に深く存在する感覚が得られる。

🔁 まとめ:コブラのポーズの真価とは?

コブラのポーズは単なるストレッチにとどまらず、
心身の統合、エネルギーの解放、意識の深化といった
多次元的な効果をもたらす、極めてパワフルなアーサナです。

特に、日常的に「思考が渦巻き、頭が重い」「感情を抑圧しがち」という人にとっては、
気の停滞=「詰まり」が解けていく感覚が得られるポーズとしておすすめできます。