🌀【目標】
「脳と体の緊張を緩め、脳内に覚醒感・恍惚感・静寂を生む変性意識状態に自力で入る」
※岩波氏のセッションで起こる深い変性意識の状態に“近い”状態を安全に・継続的に再現可能にすることが目的です。
✅ セルフ誘導法:フェーズ別構成
🔹フェーズ1:準備・セッティング
① 環境設定
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静かで邪魔が入らない空間(照明は落とし、横になるか背もたれのある椅子に)
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必要があれば音楽(低周波のバイノーラルビート、θ波系の環境音など)
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必須ではないが、アイマスク or タオルで視覚を遮ると◎
② 呼吸の前段階:「身心のスキャン」
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頭から足先まで、呼吸に合わせて順番に力を抜いていく(漸進的筋弛緩)
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軽く首を回し、肩・背中を伸ばすストレッチ → 筋緊張をリリース
🔹フェーズ2:呼吸刺激フェーズ(過呼吸前段階)
「トランス呼吸法」:ゆっくりとした腹式呼吸(3分〜5分)
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鼻から5秒吸って → 2秒キープ → 7秒かけて口からゆっくり吐く
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吐く息とともに“体と脳の芯”が緩んでいくイメージを持つ
🔬 目的:副交感神経を優位にし、脳波をα帯へ落とす。基礎状態を整える。
🔹フェーズ3:呼吸による変性意識導入フェーズ
「軽度過呼吸(※安全域で)」:以下を1分程度(20〜30呼吸)
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呼吸リズム:**「短く速い吐く呼吸」**に集中(4:1くらいの吸・吐比)
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吸うよりも「吐く」ことにフォーカス → 息を“切るように”吐く
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胸部と肩がやや上下する程度の浅め高速呼吸
✔️ 注意事項
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めまい、動悸、手のしびれを感じたら中断(軽い感覚変化は正常)
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この状態で「視界の明るさ」「浮遊感」が出てくることがある
🔬 目的:脳内CO₂濃度の一時的な低下 → 脳血流の微細な変化
これにより「脳が軽くなる」「空白になる」感覚を引き出す。
🔹フェーズ4:一気に没入へ導く“身体アプローチ”
「姿勢スイッチ」:後屈 or 脱力体勢を取る
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高速呼吸直後に背もたれに預ける・仰向けで腕を広げる
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首を軽く後ろに反らす姿勢を取る(タオルを枕にして頸部を開く)
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身体の力を“ストン”と抜く → 呼吸は自然呼吸へ戻す
🔬 目的:交感神経ピーク後の副交感神経への“揺り戻し”で急激な脱力反応と「ゾーン入り」を誘発
🔹フェーズ5:暗示・内面誘導フェーズ(5〜10分)
誘導の例:
「今、私は深く、深く沈んでいる。頭の中が静まり、すべてが透明になる。私は“自分を手放している”――ただ浮かび、ただ流れ、ただ存在している。これが、私の本来の姿……」
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自分の感覚・イメージを言語化して内在化(録音した音声で聞くのも◎)
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感情がこみ上げたら受け入れる(泣く、笑う、感動する)
🔹フェーズ6:復帰フェーズ(グラウンディング)
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ゆっくり深呼吸しながら手足を動かす
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意識を足の裏・地面の感覚へ向ける
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起き上がる前に、「今の感覚」を言葉でメモや記録する
🔁 実践のコツ
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慣れが重要:最初は軽い体感でも、繰り返すうちに“深さ”が増していく
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「体がピリピリする」「手足が勝手に動く」「時間感覚が消える」などの反応はトランスに入っているサイン
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瞑想とは違い、「無になる」ことよりも「流れに乗る」感覚を大事に
🧘♀️ 最後に:安全性と継続のバランスを意識
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自己催眠・呼吸誘導において**“深く入ろう”としすぎると逆効果**です
→ 期待を手放し「起きるままにまかせる姿勢」が大切です -
高速呼吸や頸部の後屈などは自分の体調を見ながら慎重に。
(特に心疾患や高血圧の方は医師の許可を得てから)