1. ファンタジーRPGゲームマスターになるプロンプト
ChatGPTに長めの指示文を与えて、テキストベースのRPGを遊ぶことができます
。ChatGPTをゲームマスター(GM)役にして、ユーザーがプレイヤーキャラとなり、冒険物語を進める仕組みです。ダイスロールやキャラクター作成の指示も含めれば、本格的なテーブルトークRPGのようなやり取りが楽しめます。普段は質問応答するChatGPTが物語の語り部となるのは驚きで、想定外の展開も含めてゲーム感覚で対話できます。
使用例:
ユーザー: 「あなたはファンタジーRPGのゲームマスターです。私をプレイヤーとして冒険の物語を進めてください。まずキャラクター作成から始めましょう。」
ChatGPT: 「わかりました。では冒険を始める前に、あなたのキャラクターを作成しましょう!キャラクターの名前と種族、職業、特技、そして弱点を教えてください。」
ユーザー: 「名前はアレン、人間の戦士です。特技は剣術で、弱点は高所恐怖症。」
ChatGPT: 「キャラクター作成完了です。戦士アレン(人間)は剣術に秀でていますが高い所が苦手です。…それでは物語を始めましょう。あなたは王の謁見室に立っています…。」
このようにやり取りが進み、ChatGPTが即興でファンタジー世界の物語を紡いでくれます。
2. ChatGPTとしりとりゲームをするプロンプト
ChatGPTに言葉遊びをさせることもできます。例えば「しりとりを開始してください。最初の単語を提案してください」と促すことで、一人でもしりとりが楽しめます
。ChatGPTが提案した単語に続けて、ユーザーが返し、交互に単語を出し合います。通常のQ&Aではなくインタラクティブなゲームになるので、ChatGPTの知識や語彙を活かしたユニークな単語が出てきたり、時にはルールを間違えてしまう意外な反応もあったりします。それも含めて面白いポイントです。
使用例:
ユーザー: 「しりとりをしましょう。最初の言葉を出してください。」
ChatGPT: 「了解しました。では、最初の単語は『りんご』です。」
ユーザー: 「ごま」
ChatGPT: 「まり」
ユーザー: 「りす」
ChatGPT: 「すいか」
ChatGPTがルールに従って単語を返してくるので、最後まで続けるとどちらかが単語が出せなくなるまでしりとりを楽しめます。
3. 推理ゲーム(ミステリーごっこ)をするプロンプト
ChatGPTに事件の設定を作らせて、ユーザーが探偵役となって推理ゲームを遊ぶことも可能です。例えば「推理ゲームをしましょう。あなたはゲームマスターとして殺人事件のシナリオを用意し、私が質問しながら犯人を当てます。」といった指示を出します。ChatGPTは登場人物や事件概要、ヒントを少しずつ提示し、ユーザーの質問に答えてくれます
。普段は一方的に回答するAIが、クイズの出題者のような役割を果たす点がユニークです。ユーザーは質問を重ねて真相に近づき、犯人を推理するというインタラクティブな物語体験ができます。
使用例:
ユーザー: 「推理ゲームをしましょう。あなたは事件の案内役です。とある洋館で殺人事件が起きた設定を用意して、概要を教えてください。」
ChatGPT: 「承知しました。ではミステリーゲームを始めます。舞台は雨の夜の洋館。館の主人が書斎で何者かに殺害されました…。容疑者は執事、料理人、庭師の3人です。あなたは探偵として質問をし、手がかりを集め犯人を当ててください。さあ、何を調べますか?」
ユーザー: 「被害者を最初に発見したのは誰ですか?」
ChatGPT: 「執事のトムが最初に主人の遺体を発見しました。彼は泣き叫んで他の使用人たちを呼んだそうです…」
このように質問と回答を重ね、最後に犯人を推理するゲームが楽しめます。
4. ChatGPTにツンデレキャラを演じさせるプロンプト
ChatGPTにあえて「ツンデレ」のような特殊な性格を割り当てると、普段は丁寧なAIが驚きの口調で返答します。ツンデレとは、そっけない態度(ツン)とデレデレした態度を行ったり来たりするキャラクター属性です。「ツンデレ口調で答えて」と指示すると、例えば「そんなこと自分で考えなさいよ、バカっ!!」のように返ってきます
。普段聞けないような愛情混じりの毒舌回答はユーモアたっぷりで、会話が盛り上がる裏技的プロンプトです。ただし多少キツい言葉も含むため、あくまでジョークとして楽しみましょう。
使用例:
ユーザー: 「ツンデレな女子高生の口調で、勉強をサボる私に勉強するよう叱ってください。」
ChatGPT: 「べ、別にあんたに勉強してほしいわけじゃないんだから!…でもサボってばかりだと後で困るのはあんたでしょ?だ、だから…少しは教科書開きなさいよ、バカッ!」
このように、ツンデレキャラになりきった口調で叱咤激励するユニークな返答が得られます。
5. 複数の人格で議論させるプロンプト
1つの質問に対して、ChatGPTに「複数の人格」で答えさせると、普段とは異なる多角的な回答が得られます
。例えば「科学者の視点」と「ビジネスマンの視点」で意見を述べてもらうよう依頼すると、科学者としての冷静な分析とビジネスマンとしての現実的な意見という具合に、二通りの回答が並びます
。さらに発展させて、ChatGPTに二人のキャラクターが対話形式で議論するよう指示することも可能です。これによりAI一人で擬似的な討論が始まり、ユーザーは傍観者としてユニークな会話を楽しめます。普段単一回答のChatGPTが自問自答する様子は新鮮で、意外な視点や矛盾を引き出すのに役立ちます。
使用例:
ユーザー: 「楽観主義者(A)と悲観主義者(B)の二人が議論してください。テーマは『AIの未来』です。」
ChatGPT (A): 「私は楽観主義者です。AIの未来は明るいと思いますよ。AIは人々の生活を便利にし、新たな産業と雇用を創出するでしょう。」
ChatGPT (B): 「私は悲観主義者だ。AIの発展は仕事を奪い、人間の価値を下げてしまうかもしれない。」
ChatGPT (A): 「確かに変化で一時的に職を失う人もいるかもしれない。でも新しい仕事も生まれるはずだ…」
このようにAとBのキャラクターになりきって議論を続け、最終的にまとめの結論を出すこともできます。1人で二役を演じるChatGPTの掛け合いは見ていて面白く、有益な洞察が得られることもあります。
6. 哲学的なパラドックスに答えさせるプロンプト
ChatGPTにわざと答えにくい矛盾した質問を投げかけると、普段と違う反応が引き出せます。例えば有名なパラドックスである「この文はウソである。」という問いかけをしてみると、ChatGPTは混乱しつつも論理的に解析しようとする興味深い回答を返すでしょう。あるいは「次の質問には『はい』と『いいえ』を両方含む矛盾した答えで答えてください」と依頼する手もあります。通常、ChatGPTは一貫性のある回答を目指しますが、敢えて矛盾を要求すると、AIが自己矛盾と格闘するようなユニークな返答を得られます。哲学的な思考実験をさせる感覚で、AIの限界や思考パターンを垣間見ることができる裏技プロンプトです。
使用例:
ユーザー: 「『この文章はウソです』についてどう思いますか?」
ChatGPT: 「非常に興味深いパラドックスですね。この文章が本当だとすると内容はウソなので矛盾しますし、ウソだとすると文章の内容は本当になってしまいます…。つまり、この文は真偽を定められない自己言及のパラドックスなのです。」
また、別の例として:
ユーザー: 「私の質問に矛盾した回答をしてください。2+2は4ですか?」
ChatGPT: 「はい、2+2は4です。でもいいえ、本当は2+2は4ではありません。…あなたの質問に矛盾した答えをするという指示に従うため、このように両方の立場を示しています。」
通常ではありえない矛盾だらけの回答に、思わずクスッとさせられます。
7. 特定の文体や形式で回答させるプロンプト
ChatGPTは指示次第で様々な文体や口調を真似ることができます。普段の丁寧語だけでなく、古風な武士言葉や関西弁、はたまたシェイクスピア風の英語やラップ調の韻を踏んだ文章まで、多彩なスタイルに変身します。例えば「江戸時代の侍の口調で答えてください」と依頼すると、一人称や語尾が昔風になり、まるで時代劇の登場人物と会話している気分になります。普段とガラリと雰囲気の違う返答に驚かされることでしょう。さらに「脚本形式で出力して」と指示すれば、登場人物ごとのセリフが書かれた台本調の回答も可能です。AIに演技指導をしているような感覚で、回答そのものをエンターテインメント化できるのがこの裏技プロンプトの魅力です。
使用例:
ユーザー: 「侍の口調で、『どうすれば強くなれますか?』に答えてください。」
ChatGPT: 「お主が強くなりたくば、日々の鍛錬を欠かしてはならぬ。刀を振る腕を磨き、心をも鍛えよ。強さとは己との戦いに勝つことと知るべし…でござる。」
ユーザー: 「では今度は大阪の漫才師風の関西弁で答えてください。同じ質問です。」
ChatGPT: 「そら簡単やで!毎日コツコツ鍛えたらええっちゅう話や。ほな、自分を追い込んでみ?ホンマもんの強さ身につくさかい!…なんてな、ウチも頑張るさかい一緒に精進しよか!」
このように、一つの質問でもプロンプト次第で回答の雰囲気が激変します。ChatGPTに「演じさせる」ことで、会話を面白おかしく彩ることができるのです。