ワークの形式(音声誘導スクリプト)
以下は、実際に「三つ編みのワーク」を行う際に使える音声誘導用のスクリプトです。ご自身で録音して聞くか、誰かに読んでもらうことで、このガイドに沿ってワークを体験できます。リラックスできる姿勢で臨み、ゆっくりと進めてください。
-
導入:それではこれから、意図の三つ編みのワークを始めます。背筋を軽く伸ばし、楽に座りましょう。ゆっくりと目を閉じて、まずは深呼吸をします。鼻から息をゆっくり吸い込み、お腹に新鮮な空気が満ちるのを感じて…口または鼻から静かに吐き出します。もう一度、吸って…吐いて…。呼吸が落ち着いてきたら、自分が「今、この瞬間」に存在していることに意識を向けます。周りの音や体の感覚をひとつひとつ感じ取り、ここにいる自分を感じましょう。
-
意識のセンターに留まる:今、自分の意識を頭上あるいは少し後方に移動させてみます。まるで自分自身と部屋全体を少し引いた位置から見渡しているようなイメージです。雑念が浮かんできたり、外の物音が気になったりしたら、それらを映画のスクリーンを見るように眺めてみましょう。あなたはそのスクリーンを見ている「観察者」です。スクリーンの映像(周囲の出来事や心の中の声)に飲み込まれず、ただ静かに見つめています。「私は今、気づいている」という感覚にしっかり浸ってください。そう、それで大丈夫です。ゆったりと、しかしはっきりと目覚めた意識で「今ここ」に留まります。
-
三つ編み(意図のスイッチ)を起動する:次に、あなたの背中側に意識を向けましょう。頭の後ろ、首の付け根から肩甲骨の間あたり――そこに一本の光の筋が通っていると想像します
。明るい金色の光の紐が、あなたの体の中心(背骨)に沿って通っている感覚があるかもしれません。意識を集中すると、じんわりと暖かさやエネルギーの流れを感じるでしょう。それが**「意図の三つ編み」**です。もしはっきり感じられなくても大丈夫。「そこにスイッチがある」と意図するだけで、その光は徐々に明るさを増していきます。息を一つ吸ってから吐くタイミングで、「カチッ」とスイッチが入るように、その光のエネルギーが活性化するのを感じ取ってください。あなたの意図が今、背中の三つ編みに宿りました。 -
望む現実のイメージを描く:それでは、あなたが実現したい願いを一つ思い浮かべてみましょう。今日これからでも、近い未来でも構いません。心から望んでいることを一つ選んでください。その願いがすでに叶ったとしたら、あなたはどこで何をしているでしょうか?…ゆっくりと思い描いてみます。例えば、理想の仕事に就き生き生きと働いている場面、長年の悩みが解決して晴れやかな気持ちで朝を迎えている場面、あるいは大好きな人たちと笑顔で過ごしている場面かもしれません。具体的な状況をイメージできたら、その中にいる**「願いが叶った後のあなた」にフォーカスしましょう。その自分はどんな表情をしていますか?胸にはどんな感情が湧いているでしょう?周りにはどんな風景や誰がいますか?五感をフルに使って、そのシーンをリアルに感じ取ります
。喜び、安堵、誇らしさ、愛…。ポジティブな感情がこみ上げてくるのを味わってください。もしイメージがぼんやりしていても大丈夫です。言葉にならない「こうありたい」という感覚**さえ掴めればOK。 今、この瞬間その現実を生きているかのように感じきってみましょう。 -
映像をスクリーンに投影する:では、そのイメージをまるで映画のワンシーンのように切り取って、目の前の巨大スクリーンに映し出します
。あなたの目の前に白いスクリーンが広がっているのを想像してください。先ほど思い描いた理想の場面が、そのスクリーンいっぱいに映し出されます。はじめは静止画でも構いません。では、今からその映像に命を吹き込みましょう。映像の中の「未来のあなた」がゆっくりと動き出します 。周囲の景色も音も臨場感を増していきます。まるで映画の登場人物のように、あなたがその中で生き生きと振る舞っています。嬉しそうに笑っていますね。満たされた気持ちで周りの人と言葉を交わしています。そうです、その調子。その映像をさらに鮮明に、大きく引き伸ばしてみましょう。スクリーンはどんどん拡大し、あなたと理想の世界を取り囲むように360度のパノラマスクリーンになっていきます 。今や足元から空まで、あなたの望む現実がくっきりと展開しています。その中にいる「理想のあなた」に意識を同調させてください。「私が望んだとおりの現実がここにある」。その実感を噛み締めます。 -
意図の確定と解放:スクリーンいっぱいに広がった理想の光景を胸に焼き付けたら、心の中で静かに宣言します。「この現実を選択しました。ありがとうございます。」言葉は自由ですが、今のポジティブな感情を込めたシンプルなフレーズで意図を確定させましょう。宣言が済んだら、ゆっくりと息を吸って…吐きます。吐く息とともに、その巨大なスクリーンがふわっと宇宙に溶け込んでいくイメージをしてください。スクリーンの映像が遠のいていっても心配いりません。あなたの意図はしかるべき場所(宇宙のフィルムアーカイブ)にしっかりと記録されました。後は宇宙=外的意図に任せましょう
。あなた自身は日常の時間軸に戻って、必要な行動があればそれを行いつつ、流れに乗っていれば大丈夫です 。今、意図した現実が適切なタイミングで現れてくることを信頼して、手放します。 -
現実への復帰:それでは意識を現在の自分の身体に戻していきましょう。自分の肉体の感覚に注意を向けます。椅子に触れている背中や足の裏、手のひらの感触…。今ここに座っている自分の感覚を取り戻します。指先や足先を少し動かしてみましょう。息を深く吸って、吐きながらゆっくりと目を開けます。部屋の中の景色が視界に入ってきます。お帰りなさい。これでワークは終了です。リラックスしつつ、意図したことは心の片隅で信じながら、普段の生活に戻ってください。以上が音声ガイドの一例です。
補助要素の解説
最後に、このワークをスムーズかつ効果的に行うために役立つ補助要素について解説します。本書で紹介されている呼吸法、イメージワーク、エネルギーワークなどを中心に、準備や注意点も含めてまとめます。
呼吸法とリラクセーション
呼吸はワークの導入部分で心身を整えるために非常に重要です。深呼吸を数回行うことで副交感神経が優位になり、リラックスした集中状態(軽い変性意識状態)に入ることができます。特に長く息を吐くことでリラックス効果が高まります。吸う息では新鮮なエネルギーが体に満ちるイメージ、吐く息では緊張や雑念が体外へ出ていくイメージを持つとよいでしょう。必要に応じて4秒吸って7秒止め、8秒かけて吐くといった呼吸法(いわゆる4-7-8呼吸など)を取り入れても構いません。大切なのは無理のない自然な深呼吸で心拍と思考を落ち着かせ、「今ここ」に意識を集中しやすい状態を作ることです
。なお、ワーク中も所々で意識的に深呼吸を挟むと、イメージがリアルに感じられたり集中力が高まったりします。緊張してイメージが固くなってしまう人ほど、一度息を吐いて力を抜くことを心がけましょう。
イメージワークのコツ
**イメージング(視覚化)**は内的意図を明確にする核となる要素です。効果的なイメージングのためのポイントを整理します。
-
五感を使ってリアルに描写:単に頭の中で願望のシーンを思い浮かべるだけでなく、できる限り五感を動員して「その場にいる感覚」を作り出すことが重要です
。映像の中で見える景色・色彩、聞こえる音や声、体に触れる感触、空気の匂い、そして心に満ちる感情――これらを細かく感じ取るほど、潜在意識はそれを現実の体験と認識しやすくなります。例えば新しい家に住みたいなら、その家のリビングでソファに座っているシーンを思い描き、ソファの柔らかな手触りや窓から入る日差しの暖かさ、コーヒーの香り、満足感を感じている自分…といった具合に、臨場感豊かに描写します。 -
「今この場で起きている」ように感じる:イメージはあくまで「想像」ではなく、「現実化前のプレビュー」を見ているという意識で行いましょう。タフティのメソッドでは人生を映画にたとえ、「望む場面のフィルムに巻き取り直す」ようにイメージするとされています
。過去や未来を夢想するのではなく、今この瞬間に別のスクリーンでその現実が展開しているという臨場感がポイントです。先述のスクリーン投影のステップでは、最終的に自分がその映像の中に入り込むイメージをしました。常に「自分ごと」としてリアルに感じるほど、内的意図のエネルギーが強く発信されます。 -
感情とセットで焼き付ける:望む現実の映像と、それに伴うポジティブな感情(喜び・感謝・安心・高揚感など)をセットで潜在意識に焼き付けることが大切です
。感情はエネルギーの波動として現実への働きかけを強める役割があります。ワーク中にワクワクして思わず笑みがこぼれるくらいが理想です。そのためにも「本当に自分が望んでいること」を題材に選ぶようにしましょう。あまり他人から押し付けられた目標や「~すべき」という観念上の願望だと感情が乗りにくいので要注意です。 -
抽象的なイメージでもOK:映像としてクリアに思い浮かべるのが苦手な人もいるかもしれません。その場合、無理に細部まで視覚化しようとせず、状態を象徴するシンボルやキーワードでも構いません
。例えば「自由」という感覚を得たいなら、大空を羽ばたく鳥のイメージでもいいですし、「安心感」を得たいなら穏やかな海辺の風景でもいいのです。そのシンボルを見たり感じたりすると自分の中に望む感情が湧いてくる…そんなトリガーになるイメージであれば手段は問いません。要は内的意図として発するメッセージが自分にとって本当に腑に落ちる形であることが大切です。
エネルギーワーク(意図の三つ編みの起動)
エネルギーワークの観点から見ると、「意図の三つ編みを起動する」とは背後のエネルギーセンターに意識を集中し、そこから意図のエネルギーを放射することを意味します。本書ではこれは比喩ではなく実際に存在するエネルギー中枢だとされています
。現代人の多くはこのエネルギーセンターを使わなくなって萎縮させているが、意識的に注意を向けることで再活性化できるとも述べられています
。場所としては**「後頭部の延長線上、首の後ろから背中上部にかけて」**であり、東洋的なチャクラ概念で言えば喉~胸の後ろ側に当たるかもしれません。感じ方は人それぞれですが
、コツとしては以下のような方法があります。
- 軽く背筋を伸ばし、肩の力を抜いて、首の付け根あたりに意識を集める。そこに温かい手を当てると感覚が意識しやすくなる場合もあります。
- その部分から体の中心を通って縦に光の柱が伸びているイメージをする 。呼吸に合わせて光が明滅し、エネルギーが上下に流れるのを感じる。
- あるいは、そこにスイッチやつまみが付いていて、意図すると「カチッ」と入るイメージでも構いません。スイッチが入るとポンと背中を押されるように前に進む感覚が得られる人もいます。
- 最初は物理的な感覚はなくても正常です。イメージと意図で「起動した」と宣言することで十分効果があります。繰り返し練習するうちに、ゾクゾクっとした感覚や熱感など、自分なりのエネルギーの手応えを感じられるようになるでしょう。
このエネルギーワークは、他の呼吸法やヨガのクンダリーニ瞑想などとも相性が良いとされています
。呼吸瞑想で気を巡らせた状態で三つ編みを意識すると一層感覚が掴みやすくなるため、瞑想習慣のある方は組み合わせてみてください。
準備と注意点
効果を最大限に引き出すための事前準備や、ワークを行う上での注意事項をまとめます。
-
環境の設定:初心者のうちは静かで安全な環境で練習するのが望ましいです。リラックスできる音楽をかけたりアロマを焚いたりしても良いでしょう。ただし眠くなってしまう場合は静かな環境でシンプルに行ってください。背もたれのある椅子に座るか、床に座る場合は背筋が丸まらないようクッションを使うなど、軽く姿勢を維持できる工夫をします。時間は朝起きてすぐや寝る前など、意識が落ち着きやすい時がおすすめです。
-
体調管理:空腹すぎたり満腹すぎたり、極度に疲れているときは集中しづらいので避けましょう。適度に水分をとり、リフレッシュしてから行います。締め付けの少ない服装で、身体の巡りを妨げないようにします。
-
「頑張りすぎない」:ワーク中はリラックスと集中のバランスが大切です。意図を強く実現させようと力みすぎると、かえってエネルギーの流れが滞ったり執着心が生まれて逆効果になりやすいです。「大事なのは、頑張ることではなくて集中!」という意識で取り組みましょう
。もしイメージが上手くできなくても自己嫌悪に陥らず、「そういう日もある」と受け入れてください。リラックスできていないと感じたら、一度休憩して体をほぐすか、音楽に合わせて軽く呼吸を整えてから再開すると良いです。 -
期待と執着のコントロール:意図の三つ編みは強力な現実創造法ですが、結果を焦ったり過度に期待しすぎたりすると失敗しやすいとされています
。ワーク後は「本当に叶うかな…早く結果が欲しい」と四六時中考えないようにしましょう。意図したらあとは忘れて日常を楽しむくらいの心持ちが理想です 。これは心理的な開放だけでなく、エネルギー的にも執着を手放すことで外的意図の働く余地が生まれるためです。結果が出るタイミングや形は宇宙に任せ、自分は「必要な行動をとりつつも流れに乗る」というスタンスでいましょう 。小さな変化や兆しが現れたら感謝し、ポジティブなフィードバックを自分に与えてください。その積み重ねが大きな現実化につながります。 -
遊び心と好奇心を持つ:タフティのメソッドは一見奇抜にも思えますが、「軽い気持ちで遊ぶように試してみる」ことが成功のポイントです
。子供が空想ごっこに夢中になるように、自分の創造力を楽しみましょう。深刻になりすぎると想像力が萎縮してしまいます。上手くできた日も、できなかった日も、「面白い体験をしている」くらいの気持ちで続けることが長続きのコツです。 -
現実での行動も忘れずに:三つ編みのワークは魔法ではありません。外的意図(宇宙の流れ)に委ねるとはいえ、自分自身も現実世界で直感に従った行動を起こす必要があります
。例えば就職を意図したなら実際に求人に応募する、人間関係を良くしたいなら相手に笑顔で接する、といった具体的な行動が「現実への種まき」となります。ワークによって心のブロックが外れると、不思議と「やってみよう」という気持ちが湧いてくるものです。その内的変化に従って動いてみてください。行動とエネルギーワークの両輪で現実創造は完成します 。 -
継続とフィードバック:一度やって終わりではなく、繰り返し練習することで感覚が洗練され、現実への影響力も高まります。日記や記録をつけ、自分の意図したことと起きた現実の変化を書き留めておくと、後から振り返って驚くこともあるでしょう。小さな成功体験を大切にし、「意図すれば現実は動く」という自己信頼感を育んでください
。もし上手くいかないことがあっても、自分を責めずに調整を加えて再チャレンジする柔軟さを持ちましょう。現実創造は練習を重ねるほど上達するスキルでもあります。
以上が、『タフティ・ザ・プリーステス』に基づく「三つ編みのワーク」の実践ガイドです。ポイントをおさらいすると、観察者として目覚めた意識、明確かつ感じきった内的意図、そして**宇宙の力を信頼する委ねの姿勢(外的意図)**の三位一体が、このワークの核でした
。これらがしっかりと編み込まれたとき、現実はまるで編み上げた三つ編みに沿うように理想の方向へ流れ始めます
。ぜひ焦らず楽しく取り組んでみてください。最初は小さな変化でも、それに気づき感謝することで次第に大きな変容へとつながっていくはずです。あなた自身が「現実」という映画の監督・主演両方を務める感覚を味わいながら、新たな人生のシナリオを紡いでいってください。