ニュース・雑誌配信サービス

新聞・雑誌のデジタル版や読み放題サービスも有料会員モデルが定着しています。主要サービスの国内会員数ランキングと概要は以下です。

  1. 日本経済新聞 電子版有料会員 約101万人

    prtimes.jp

    (2024年12月時点)。国内の有料ニュースメディアで初めて会員数100万人を突破しました。前年同月比+13%増と成長が加速しており、個人読者に加え法人契約・教育機関での導入が増えています​

    prtimes.jp

    。創刊から15年弱での快挙で、非英語圏メディアで世界最多のデジタル有料購読者とされています​

    namiten.jp

    。電子版以外の専門媒体も含めたデジタル有料購読数は117万件(2023年12月時点)に達しました​

    prtimes.jp

    。日経はこの成功によりFTなど英語媒体含むグループ合計で370万のデジタル購読者を抱え、これは世界でもNYタイムズ、WSJに次ぐ規模です​。
 

 

 
  1. dマガジン会員数 約300万人超

    bunkanews.jp

    (2016年時点)。NTTドコモが提供する定額制雑誌読み放題サービスで、月額400~500円台で1,400誌以上が読み放題です。創刊から順調に会員を増やし、創設数年で300万人を突破しました​

    bunkanews.jp

    。電子雑誌市場のシェア7割超を占めるとされ​

    bunkanews.jp

    、他社の「楽天マガジン」など類似サービスを大きくリードしています。ただ近年はスマホ契約時の半強制加入(いわゆる「レ点」チェック)手法の是正もあり成長が鈍化しました​

    bunkanews.jp

    。それでも年間100億円近い出版社へのコンテンツ料還元を生みだす巨大サービスです​

    liddellcoffee.livedoor.blog

  2. ニューヨーク・タイムズ(NYTimes)(参考)デジタル版 約970万人

    niemanlab.org

    (2023年末、世界)。日本国内の会員数ではありませんが、グローバルに最も成功しているニュースサブスクの一例として挙げられます。NYタイムズはデジタル専売の有料購読者を約970万持ち(総契約1,036万​

    niemanlab.org

    )、デジタル収入が10億ドルを超えると報じられています​

    niemanlab.org

    。日本でも英語学習や国際ニュース目的で一定数の購読者がいると推測されますが、非公開です。
  3. 朝日新聞デジタル有料会員 約25万人

    namiten.jp

    (2023年末推定)。大手全国紙の中で日経に次ぐ規模のデジタル有料会員数です。月額980円から複数プランを提供していますが、最上位プランでも記事読み放題以外の差別化が乏しかった点など課題も指摘されています​

    namiten.jp

    。他の全国紙では読売新聞オンラインが紙購読者向けに提供されているものの、デジタル単独契約は非公開(紙購読者含め実質数十万規模か)​

    namiten.jp

    毎日新聞デジタル産経ニュースも非公開ですが数万~十万程度と見られます​

    namiten.jp

    。日経の“一人勝ち”に対し、他紙はデジタル有料読者の伸び悩みが続いています​

    namiten.jp

  4. 楽天マガジンブック放題 等 – 数十万規模。雑誌読み放題ではdマガジン以外に楽天マガジン(月418円)やKDDI系のブックパスなどがありますが、後発組のため会員数は数十万程度と推定されます。ビジネス情報系ではNewsPicks(有料会員数非公開ながら10万~20万程度との報道あり)や日経ビジネス電子版(専門誌の高額サブスク)などニッチ向けサービスも存在します。

補足: ニュース系では無料のYahoo!ニュースが月間ページビュー225億超​

namiten.jp

という圧倒的な利用規模を持ちますが、こちらは広告モデルです。またNHKや民放各局もニュースアプリを無料提供しています。雑誌では紙媒体の部数減をこうしたサブスクで補う動きが強まっています。

 

逆光のシンギュラリティ:―デジタルが静まる夜に見つけた、本当の光―

2032年、太陽フレアの活性化による巨大電磁パルスによって世界のAIが停止
人類の底力が試される試練のとき・・・

その他(ゲーム・フィットネス・食品ほか)

上記以外の分野にも多彩なサブスクリプションサービスが存在し、それぞれ大きな市場を形成しています。

  • ゲーム分野: コンソールゲーム向けオンラインサービスが代表的です。任天堂のNintendo Switch Online全世界で約3,800万アカウント以上(2023年9月末時点)​

    famitsu.com

    を誇り、日本国内でも利用者数最大のゲーム系サブスクです。Switch本体の普及台数が約3,000万台に達していることから、国内でも数百万人規模(推定数百万人~千万弱)が加入しています。ソニーのPlayStation Plusもオンラインプレイやフリープレイ特典を提供し、全世界で4,520万人の有料会員がいます​

    ga-m.com

    。日本国内のPS Plus会員は約270万人とリーク報道されています​

    ga-m.com

    。これらに比べると、Xbox Game Passは世界で2,500万前後、日本では数十万人規模に留まります。ゲーム分野のサブスクは、ハード普及台数に比例して加入者が存在し、安定収益源となっています。
  • フィットネス分野: chocoZAP(チョコザップ)が近年注目されています。RIZAPグループが展開する24時間ジムで、月額2,980円という手頃さと「コンビニ感覚で通える」手軽さを売りに急成長し、開始から1年5ヶ月で会員数100万人突破

    walkerplus.com

    、2024年8月時点では約127万人に達しています​

    news.mynavi.jp

    。全国に1,500店以上を急拡大し「会員数日本一のジム」となりました​

    news.mynavi.jp

    。従来型のフィットネスクラブ(例えばコナミスポーツの会員数約50万人)やオンラインフィットネス(Les MillsやBeatFit等)と比べても桁違いのスピードで会員獲得しています。他にもApple Fitness+などデジタルフィットネスのサブスクもありますが、日本市場ではチョコザップの成功が突出しています。
  • 食品・日用品の定期購入: 食材宅配や定期便サービスも広がっています。オイシックス・ラ・大地社の食材宅配(「Oisix」「らでぃっしゅぼーや」「大地を守る会」)は定期会員数 約50.2万人

    oisixradaichi.co.jp

    (2023年3月末)を抱えています。忙しい共働き世帯を中心にミールキットや有機野菜の宅配ニーズが高まり、安定成長中です。また、完全栄養食のBASE FOOD月間定期購入者数10万人を2020年に突破し​

    markezine.jp

    、2023年には会員数22.3万人に達しました​

    netkeizai.com

    。糖質オフ冷凍弁当のnosh(ナッシュ)も累計販売食数8,000万食を超えるなど人気で、数十万規模の会員がいると推測されます。日用品ではAmazon定期おトク便(対象商品を定期配送で割引)など大手ECによる定期購入サービスも普及しています。消耗品やペット用品のサブスクも含め、食品・日用品分野のサブスク利用者は合計で少なくとも数百万人規模にのぼります。

以上、主要カテゴリーごとのサブスクリプションサービスについて、最新の国内会員数にもとづくランキングと概要を報告しました。それぞれの分野でサブスクモデルが浸透し、市場拡大や収益増加に寄与していることが確認できます。今後も各社の公式発表や業界レポートをウォッチし、動向を追ってまいります。