介護する父 介護される母
あいつ(母)は嘘をつく と父が言う。何が?と私。寝る前にトイレに行って(オムツとパット)を替えるように言ったら、もう替えたと言って嘘をついて替えずにいて、翌朝は布団までびっしょりだったと。母が家の裏に出ておしっこをする。そしてズボンもあげずに、そのままの姿勢で目についた雑草の草取りをしている。あんなことして、ふざけてとぼけていると。もう母はそんなことが理解できる段階ではない。それが認知症というものだよ。決して嘘をついたわけでもとぼけているわけでもなく、そういう病気なんだと父に何度も話すが、どうも父には理解できないようだ。挙げ句の果て は、何でも病気のせいにしてーーと言い出す始末。父は認知症ではないが、理解力に欠ける。母の認知症を信じたくないのか、そもそも理解する気がないのかもしれない。変わってしまった母を受け入れられないのかもしれない。