これまでの、考えられる4つの原因が、明確な原因としては絞り切れなかったり、あるいは、どれも大きな原因としては考えられないが、子どもさんの発達が全体的に「幼い」感じの場合、発語が遅れることが考えられます。具体的には、次のようなことが挙げられます。
・自分のやりたいように動く。お母さんと遊ぶこともあるが、自分のやりたいとき
だけ遊ぶ。
・じっとしていない。次々と遊びを変える。
・やりたいことはやるが、やりたくないことは、お母さんに誘われてもやらない。
・一人で遊ぶことが多い。
このような子どもさんは、広汎性発達障害の子どもさんに間違われやすいのですが、遊びたいときは、お母さんやお父さん、あるいは、おじいちゃんやおばあちゃんとも遊ぶので、発達障害ではないということが分かります。発達障害であれば、どんな場面でも、人に関心がなく、人と楽しくかかわろうとすることはありません。
ここで言えることは、はっきりとした原因は分からないが、「幼い感じがする」ということは、やはり、何らかの理由で、お母さんとのかかわりが少なかったのではないか、ということです。しかし、やりとりが増えれば、幼い感じもなくなり、発語も増えていく、と考えられます。
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