危なくいつものように途中で放り出すところであった。
特に書くこともないが、指だけ動かしておこうと思う。
本当に書くことがないので(ブログのジャンルが定まらない)、朝ふと思い出したことを書いてみるが、何の役にも立たない話である。
私は大学生のときに初めて、ホカ弁というものを食べた。
幼少期のホカホカ弁当屋さんは、今のようにファミリーな雰囲気はないが、一般的なものであったと思う。
とてもおいしそうで、母親によくねだったのだが、その度に母親からは「あれは家のない人たちが食べるものだから。絶対に食べてはいけない」と言われて育った。
なお、我が家は中流以下の家庭であった。
そして母は、変な見栄などとは無縁の人間である。ただただ、変わった人間である。
そんな母の言いつけを何年も聞いて育ち、いつの間にか私にとってのホカホカ弁当は、賞味期限もへったくれもないヤバい食べ物という認識になっていた。
そして大学で入った派手なサークル。
ついにヤバいホカホカ弁当を食べなければいけない日が来た。
サークル終わりに皆でご飯を食べる「アフター」という活動があり、あちこちで散財するのだが、時に「青空アフター」と言って、公園でお弁当を食べるのだ。完全に夜空の時間であるが。
あの時ほど嗚咽を堪えたことはなかった。
イヤイヤ注文したノリ弁。下手をすると嘔吐してしまいそうになりながら、口に運んだ。
激うまであった。
その後、ホカホカ弁当に対する誤解は解けたのであるが、当の母親はそんなことを言った記憶はないと言う。
きっと私がホカホカ弁当を買え買えとうるさいから適当に嘘をついたのだろう。
なんだろう、このどうでもいい話は。