食品中のコレステロールは、もはや健康の敵ではない!2015年に世界的に発表 最近「食品に含まれるコレステロールは気にしなくていい」「卵は控えなくても大丈夫」などの話題をよく耳にしませんか? 米国でも、この話題が盛んに議論されています。 この議論の火付け役は、今年の2月に発表された「アメリカ人のための食生活指針(Dietary guidelines for Americans)」草案です。これまで米国ではコレステロールの摂取量として1日300mg以下が推奨されてきましたが新しい指針においては、その摂取制限が撤廃されました。「日本人の食事摂取基準(2015年版)」においてもコレステロールの摂取量は控えめに抑えることが好ましいとありますが以前のような目標値は撤廃されています。 この発表の直後、米国ではたくさんのメディアを通じて「卵が戻ってきた!(Eggs are back)」といったニュースで大騒ぎになりました。卵は人気の食品ですよねただし、血液中のコレステロールの増加は血管の壁に付着して動脈硬化を引き起こし脳卒中や虚血性心疾患などの原因になります。そのため、コレステロールを多く含む卵などの摂取を控えることが広く推奨されてきました。ところが、さまざまな研究によって、食品中のコレステロール量はそのまま血液中のコレステロール値に反映されるわけではないことが報告されました。例えば、米コネティカット大学のマリア・ルツ・フェルナンデス教授の論文によるとコレステロールを多く含む食品を取っても、70%の人は、血中コレステロール値がほとんど変化なしもしくは軽度の増加のみという報告がなされています。実は、コレステロールを含む食品を摂取しなくても私たちの肝臓でコレステロールを合成しているのです。そして前出の「アメリカ人のための食生活指針」において食品のコレステロールの摂取制限に関する文言が削除されました。ついに卵が汚名返上し、健康に良い食品として、私たちの食卓に復帰する日がやってきたのです。