“たんけんたい米”づくり2009 始まる。
“たんけんたい米”づくり2009 始まる。
ついに待ちに待ったこの日がやってきた。
2009年5月29日
本当は日曜日に予定していた田植えだったが、
天気予報と相談した結果、土曜日にやっておくのが得策と判断。
予定を変更して一日早く田植えが始まった。
これが今年の苗代。
これが秋には数百kgのおいしいお米になるというのだからたまらない。
と、言うか、不思議だ。
まずは、森田さんがトンボのような道具で、田んぼに目安となる線を引くことから始まる。
で、いよいよ我々の出番だ。
森田さんが引いてくれた線の上に、18~20cmの間隔で2~3本ずつ苗を植えていく。
今年は、量より質。
坪あたりの収穫量は少し落ちるかもしれないが、なるべく農薬や肥料を使わない、
それでも一粒一粒に栄養の行きとどいた、そんな米づくりを目指す。
だから、一株あたりの本数は2~3本でいい。
この手法は、実は手植えにしかできない手法。
だって、機械には2本ずつなんて、そんな細かい芸当はできない。
だからこそ、そんな田植えにチャレンジしてみる価値がある。
そう信じて。
それにしても、今年は静かなスタートだった。
少数精鋭の4名の参加者(おっと・・・1名は遅刻だった。)と、いくちゃん、「青空」の森田さんと私、
そして、昨年も時々手伝ってくれた森田さんの以前からの盟友まこちゃんも含めて8名での田植えが始まった。
わかる人はわかるだろう。
田んぼに足を踏みいれてしばらくは、ぎゃーぎゃーと騒ぎたてていた面々も、
足が慣れてくるのに従って、黙々と、ただ黙々と、ひたすら黙々と、黙々と植え続ける・・・。
黙々と・・・。
一本、一本、丁寧に・・・。
みんな、思い思いに・・・。
どんなことを考えて植えていたのだろう。
今度、聞いてみよう。
今回の参加者は・・・
昨年の「尾瀬&カヌー」以来のchizuruさん 今回が初参加、ラフテーさん
年越しツアーに引き続き ひまわりさん 遅刻して諦めかけたけど来て良かった ぐんぐんさん
一度は雨に打たれて休憩したものの、雨もやみ、その後日差しも差す中、
田植えに熱中する面々。
そして・・・
終わった~!!!
じゃ~~ん!!!
ちょっと曲がってますけど・・・、 まぁ、いいじゃないですか。
ちょっと隣と比べると、か弱いけど・・・、 まぁ、いいじゃないですか。
本当にこれでいいの・・・、 まぁ、いいじゃないですか。
・・・ね、森田さん。
だ、大丈夫ですよね。
と、言うわけで、
はいチーズ!
田植えを終わった後に感じる達成感と満足感。
そして何より感じる、秋の収穫への期待感。
彼らにとって、それはもう“たんけんたい米”ではない。
「私が植えたお米」であり、私の田んぼなのだ。
早くも秋の収穫に思いを馳せつつ、「やっぱり、育っていく様子も見たいよね!」と、
はやる気持ちを押えきれない様子の皆さん。
どうぞどうぞ、いつでも見に来てくださいね~!
と、言うわけで、第1回目の田植えも無事終了。
山からの冷た~い水があふれる水路で長靴を洗って・・・
青空へと帰りました。
次は、あなたの番です。
お待ちしてますよ~。
おまけ・・・
“たんけんたい米づくり” には序章がある。
今年も “たんけんたい米” づくりが始まった。
今年もたくさんの人の手を借りて、たくさんの人の愛情が込められた“たんけんたい米”が育てられていく。
楽しみだ。
雪が溶けて、春が来る。
春が来れば、そう、田植えだ。
まわりのおっちゃん、おばちゃんもどことなく浮かれている。
・・・気がする。
いい季節だ。
収穫と、そのお米で炊いたごはんの味を思い浮かべながら過ごすこの数カ月。
楽しみにできる「何か」を持っていること。
もしかしたら、幸せってこんなことかもしれない。
70才や80才になっても元気に田んぼに立てるおっちゃん、おばちゃんが多いのは、
きっと、一年一年をこうして「幸せ」に過ごしているからなんだろう。
さて、田植え。
実は、みなさんをお迎えするもっともっと前から「米づくり」は始っているんです。
ジャ、ジャ~ン!!!
こいつは、今年、誰よりも早く“たんけんたい米”づくりを始めたトラクター。
れっきとした「ヤンマー製」だけど、なぜか60年代のアメ車を思わせる超アナログマシン。
30数年を経過した今もちゃんと現役で働きます。
なんでも地元の方々も懐かしそうな笑顔を浮かべるというこの代物。
もちろん、最新の機械に比べてしまえば、操作性も作業効率も劣りますよ。
でも、そんなこんなも含めて楽しんでしまおうというのが“たんけんたい米”でしょ。
今時珍しかろうが、効率は悪かろうが、他人がなんと言おうが、「アナログチック」にこだわってみる。
いいじゃないですか。
森田さんがこいつを使って手間暇かけて、“たんけんたい米”の圃場の「田起こし」をしてくれました。
まずは、昨年稲刈りをした後の株が残っている痕跡を土ごとひっかきまわしながら、土を撹拌して空気を含ませ、
そして平らにならして行く、そんな作業から始まりました。
こうすることで土を細かくして乾燥させることができ、稲の栄養分であるチッソなどを吸収しやすくするんだそうです。
また土を撹拌することで酸素が入ると、冬のあいだ休んでいた微生物が活発に活動するので、
圃場に残されていた去年の稲株などもはやく分解されるんだそうな。
後は田植え数日前に代掻きです。
代掻きは、一度撹拌してひっかきまわした田んぼの土をならす作業。
こうして綺麗にならしてあげないと、うまく水がまわらなかったり、余計な雑草が生えやすくなったり、
実は一番の「胆」の作業だったりするんだそうです。
そして、最後に畔(あぜ)に生えてきた雑草をきれいに刈って、
そう、まるで身を清めるような作業をして、いよいよ田植えの準備が整うのです。
さあ、今年の田植えも、始まるよ~。
みんな集まれ~!!!
稲刈りツアー第1弾2日目
さて、二日目。(正式には3日目になるんですね・・・)
二日目は朝から福島県に向けてドライブ。
尾瀬に向かう途中にあるので、前回のツアーでも尾瀬帰りに寄ったのですが、
福島県の南郷という町は、実は「桃太郎」のふるさと。
ここのトマトは格別なんです!!!
・・・と、前の晩に飲んでいる時にそういう話になり、
急きょ、ドライブが決まりました。
写真は、途中で立ち寄った「田子倉湖」。
肝心のトマトの写真はないや。
みんなの胃袋に思い出が残っているはずです(笑)。
で、入広瀬に戻りしな、今度は「枝豆の畑」に。
みなさん、思い思いに自分が持ち帰る分の枝豆をとってもらいました。
で、さっそく、青空に戻って、枝ごと炭火にかけて「焼き枝豆」!!!
実は、この焼き枝豆の前に「焼きイモ」作って待っててくれたんですけどね~。
どちらも絶品でした!!!
と、軽~く食べた後は、お楽しみのお昼ごはん。
新米を「ぬか釜」で炊いたごはん。
山形の「芋煮」風のお汁。
マコモダケとベーコンの炒め物。
ナスときゅうりのつけもの
大根菜の炒め物。
カボチャコロッケ。
ごちそうさまでした~。
で、食後は・・・
まずは採ってきた枝豆を持って帰れるように、山分けして新聞紙に包んで・・・
みなさん、どこに持って行こうかな~、
誰に食べさせようかな~、
って、いろいろ想像しながら・・・
人間、こういうときって、幸せそう~な顔しますよね。
大爆笑。
・・・じゃない、幸せな笑顔。
自分はこっちのほうが好きだな。
これだけじゃない。
このあとは・・・
そう、サツマイモ掘り!
次週分はちゃんと残しておいて、一人一株掘ってきました。
いや~、宝探しみたいに、出てくる出てくる!!!
わかりますか~、この大きさ!
さっそく、青空に戻って、用水路で洗います。
すると、ほら、こんなに奇麗な色になりました!
これもまた、みんなで山分けしてお持ち帰り~。
トマトに枝豆にサツマイモ。
今回は、お土産でいっぱいだ~。
お疲れ様でした~。
また会おうね~。
稲刈りツアー第一弾!
さぁ、いよいよ…、いよいよです!
いよいよ、稲刈り・・・、なんです!!
第1回目の田植えをしてから、4か月。
実りの秋を迎えました。
今回のツアーは金曜夜出発の変則2泊3日。
初秋の週末を十二分に堪能してもらおうという、欲張りツアー!
土曜日は、さっそく稲刈り!!
1回目に手で植えた田んぼを刈りはじめました。
位置について~!
よ~い、ドンッ!!!
さ~、各馬いっせいにスタート!
と、言ったところで、まずは端から手で刈り取っていきます。
真剣な ま・な・ざ・し!
いえ~い!
この辺では、この作業を「まるける」と言いますね~。
「それ、まるけといて~!」
なんか、イメージできるよね。
で、休憩のひと時。
田んぼの中に入ってもらいました。
しゃがんでみて~!
あっ、隠れた!!!
休憩の後は、今度は「バインダー」という機械で稲刈り。
この機械は、稲を刈って、適当な量で束ねてくれるという優れもの!
皆さんにも、やってもらいました!
「コンバイン」の登場です!!!
「たんけんたい米」の田んぼの隣で、われらが師匠がコンバインで稲刈りをしていたので、
コンバインの稲刈り体験もさせてもらいました!
コンバインは、稲を刈ってすぐに脱穀までしてしまう機械です。
確かに早いし、効率が良い!
だから、現代農業では、ほとんどがコンバインで刈ってます!
でも、これで刈ってしまうと、天日干しできなくなる。
だから、食味もちょっと落ちてしまう・・・。
これが、世の中に流通しているお米。
でも、「たんけんたい米」は、ちゃんと手をかけて天日干しですよ~。
おいしくないわけがない!!!
師匠のとしみつさんを講師に、さっそく動かしてみましたよ!
お~、意外とみんなうまいじゃないですか~!!!
様になってますね~!
↓↓↓ なぜか、一番似合ってしまった人。(笑)
いやぁ、癒されるね~(笑)。
こちらは地元の若夫婦。
・・・に、見えなくもない。(笑)
さて。
午後はひたすら刈って束ねられた稲を運んで、干す作業。
これが最後。最後はみんなで手で刈りました。
あら、待ち切れずに食べちゃったかな?
↓ こんな感じに、天日干しされました!
なんか、こんな妖怪いたね(笑)。
で、最後にみんなで一枚。
はい、チーズ!!!
いやぁ~、刈った、刈った!
疲れた~!
稲刈りしちゃいました。
いよいよ今週末、稲刈りツアーですね!
機械で植えればあっという間に終わってしまうこの時代に、
あえて「手植え」でのぞんだ「たんけんたい米」。
せっかくなので、昨今の「稲刈り」事情をお話ししておくと・・・
今は通常、「コンバイン」という機械で稲刈りをします。
田んぼから稲を刈る時点で、稲刈りして、稲から穂を切り離す脱穀までしてしまう。
(実は、これをすると「藁」は残らなくなるんですよ。)
そんな機械だ。
ヤ●マーの天気予報のCMで見たことあるでしょう。
で、お米は機械で乾燥されて、流通に出される。
そう、昨今の「コンバイン」という機械の導入で、失われた大事な過程が奪われている。
「天日に干す」という作業だ。
機械で人工的に乾燥された「お米」と、一週間、しっかり天日に干された「お米」。
同じ「魚沼産コシヒカリ」とは言え、食味に違いが出るのは、想像できますよね?
「たんけんたい米」はちゃんと天日に干しますよ。
「たんけんたい米」
今さらだけど、そんな贅沢なお米なんですよ!みなさん!!!
さて、次の写真をご覧ください。
青空のすぐ裏の田んぼ。第二回目の田植えで手植えした田んぼです。
ちょっと別角度で見てみましょう。
そうなんです。
稲が倒れてしまっているんです。
原因は大きく3つ。
①稲が穂をつけるまでの間、
7月から8月初旬にかけての気温が高く、
成長が進んでしまって、稲の背が高く伸びてしまったこと。
②稲の実りが良いこと。
実りが良ければ当然頭が重くなるので、倒れやすくなりますよね。
③そんな状況で、雨や風が強くなると・・・
倒れてしまうそうです。
あとは、田んぼの土壌の水はけの問題でしょうか。
同じエリアでも、倒れているところとそうでないところとがあるので、
詳しいことはそれ以上は言えませんが・・・。
先日から、管理してくれている方が、こんな感じで稲を立たせてくれているのですが、
正直、作業が追いつきません。
倒れてしまうこと、そのものは問題ないのですが、
そこに雨が降って、地面がドロドロになると、お米が根を生やそうとしてしまうんだそうです。
お米はそもそも「種」ですからね~。
なので、大変申し訳ありませんが、
先日、こちらの田んぼだけ、稲刈りをさせていただきました。
雨がかなり降った後だったので、ドロドロで大変でした。
さ、それでも、まだまだもう一枚残っているし、
なんだったらまだまだ作業はいっぱいあるので、
今週末、お越しの皆さんも楽しみにしててくださいね~!
お待ちしてます!!!