☆Tanjerin's BAR☆ -36ページ目

桜雪。

りぴです




今日は、雪が降り積もる季節に失恋をしたときのお話カクテル









降り積もる雪。





その感触は優しく柔らかいのに、身も凍らせるぐらい冷たい。



涙のように地面を濡らし、冷めた心に深々と降り積もる。



積もれば積もるほど雪は重みを増していく。






まるでキミを想う気持ちのように…。











真っ白な雪の上にキミがたどった足跡がくっきりと残る。




その足跡にまた想いの雪が降り積もり、


足跡は何もなかったかのように消えてしまう。





雪は、手の上に乗せればすっと消えてしまうのに、


気がつけば、すべてを覆い隠そうとする。




涙で濡れたかのような地面も。

自分の心のように黒く汚れた道も。

地面に描いたキミの忘れられない想いも。










にじむ瞳からこぼれないように空を見上げた。



空には無数に降り注ぐ冷たい雪。



顔に雪がそっと降りかかり、



次第に溶けて頬を熱い涙と共に流れ落ちる。









「もう…終わりにしよう。」









耳に残るキミのその優しい柔らかい声がボクの心を凍らせる。



雪の上に落ちる一粒の涙は、降り積もる雪とともに消えていく。







やがて春の訪れとともに雪は、


雫となり地面をまた涙のように濡らしながら溶けてなくなる。






まるでそこに存在していたことが夢であったかのように…。














春は必ず来る。




降り続ける白い雪が、桜色に変わるように。





$☆Tanjerin's  BAR☆

雪が降り積もる桜の並木道に足跡がまたひとつ消えていく…。












手袋の上に乗せた雪が結晶のままで見れて感動した、りぴなのでした