こんにちは、院長の谷口です
今回は「妊婦中・産後の栄養素」について書いていきたいと思います
内容は、おおまかに分類して
①つわり
②むくみ
③静脈瘤
④帝王切開・会陰切開などの切り傷改善
の四テーマでまとめてみました
①つわり
つわりが酷い人は血液中の酸素濃度が低下しているという説があり
この解決法として「炭酸水を飲む」という方法が良いとされています
酸素不足なのに、二酸化炭素飲んでも大丈夫なの
っと疑問に感じるかと思いますが、炭酸水療法は「体内に多くの二酸化炭素を取り込む反射を利用して血管内の酸素濃度を高める」という作用を利用しています
なので、
二酸化炭素たっぷりの炭酸水を飲むことで結果的に血液中酸素が増えて、酷いつわり改善に結びつくという事です
もちろん、炭酸水を飲んだからといって体内の赤ちゃんには害はありませんのでご心配なく
効果のある人と無い人が分かれてしまいますが、つわりが酷い方は炭酸水療法を一度試してみてはいかがでしょうか
(補足)炭酸水は可能であるならば、無味の商品で実践して欲しいです
何故なら、
味付きには糖分・人工甘味料などが多く含まれており、飲み過ぎは健康に良くないからです
飲むなら、ウィルキンソン等の無味がオススメです‼
②浮腫み(むくみ)
妊娠中の悩みの一つとしては「むくみ」があげられますよね・・・
これは、お腹が大きくなり腹圧が高まる事や、疲労で筋肉が固くなり血液循環不足が原因で浮腫が発生すると言われます。
しかしこれを、栄養学の視点から見ると「タンパク質不足」が原因と考えられているのです
【タンパク質不足】
タンパク質は血液中に存在する「アルブミン」という物質に変換されます
そしてこのアルブミンは血液の水分濃度調節を行う大切な役割があるので、アルブミン不足だと血液循環に支障をきたし「むくみ」を引き起こしてしまうのです
なので妊娠中は【納豆&豆腐系の大豆類・卵・お肉・プロテイン】等でタンパク質を適度に摂取することをオススメします
因みに、タンパク質は体重の㌘数~二倍の㌘数を取るのが良いとされています
(例)体重50㎏の方=50㌘~100㌘のタンパク質を毎日摂取することが大事です
③静脈瘤
血管がコブに見える静脈瘤は女性の天敵・・・・
ちなみに、静脈瘤は滞った血液を血管が保持出来なくなって血管が破壊される(正常な筒状の血管を維持できなくて筒が壊れる)事によって発生します
この血管破壊の栄養学的予防として「タンパク質・ビタミンC・ビタミンE」のバランスが大事となってきます。
「タンパク質・ビタミンC」
血管の材料となる栄養素は「タンパク質・ビタミンC」の二つがメインです。
なのでこの二種類の栄養素をしっかり摂取することによって、ある程度の負荷にも耐えれる弾力性の強い血管を維持させる事ができます
「ビタミンE」
ビタミンEは抗酸化作用(若返り作用)に役立ってくれる栄養素ですが、もう一つの役割として血液をサラサラにしてくれる働きがあります。
なので、
サラサラ血液で循環の滞りを防ぎ、静脈瘤予防に一役買ってくれます。ちなみに先程の「浮腫み予防」にも効果大です
(注)ビタミンEは過剰摂取しすぎると血液がサラサラになりすぎて「血が止まりにくくなる」などの副作用があるので必要以上に摂取するのは禁物です。
なのでサプリで摂取する際は容量用法を守って摂取して下さい
④帝王切開・会陰切開などの切り傷改善
出産時にできた切開傷の回復としては「タンパク質・ビタミンC・鉄・亜鉛」が重要となってきます。
切り傷が出来ると人間の体は線維芽細胞という細胞が「コラーゲン」を作って傷を補修してくれます(傷口を塞ぐ接着剤的な効果)
そして、傷口補修コラーゲンの材料となるのが「タンパク質・ビタミンC・鉄」です。
なので、この三つの栄養素が不足していると傷口補修が上手に出来ずに回復に時間がかかってしまいます
もうひとつ大事な「亜鉛」は人体の「骨・筋肉・皮膚」の構築主成分なので。傷口の皮膚を綺麗に作り変える為に亜鉛は必須です
(注)亜鉛は過剰摂取すると、下痢・嘔吐などの副作用が出る時があるので、こちらもサプリで摂取する際は容量用法を守って摂取して下さい
今回ブログは以上です
当院は出産1週間前や出産後1週間後などの患者さんが来院してくれる場所なので、出産前後で体の痛みが辛い方は是非頼りにして頂きたいです
他にもお困りの症状がありましたら気軽に御連絡下さい
谷口鍼灸整骨院
骨盤矯正センター
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