仕事で遅くなった時、お酒を飲んだ後、つい食べたくなるのが“ラーメン”。特に深夜のラーメン屋から漂う、食欲をそそる匂いに抗うのは大変だ。でも、たまには誘惑に負けて、湯気の立ち上る美味しい一杯に舌つづみを打つのも一興。さあ、カウンターに座って、ラーメンが出てきたら、次は自分好みの味にカスタマイズする時間。あなたは何を入れる? 今回は20~30代の男性200人に、「好きなラーメンのトッピング」をリサーチした。

●好きなラーメンのトッピングTOP10(3つまで選択、協力/アイ・リサーチ)
1位青ネギ(26.5%)
2位バター(21.5%)
3位おろしにんにく(21.0%)
4位こしょう(18.5%)
5位ゴマ(18.0%)
5位のり(18.0%)
5位生たまご(18.0%)
8位コーン(17.5%)
9位ラー油(15.5%)
10位高菜(14.0%)

醤油か味噌か、はたまた豚骨か…。想像したスープの味によって、トッピングの組み合わせも変わる。「醤油には青ネギとこしょう増量」「味噌はコーン&バターが鉄板」「豚骨には明太子と高菜でしょ」など、それぞれに自分好みの“マイルール”を持っている人も多いのではないだろうか。

だが、上位は思わず「全部のせたい!」と言いたくなる具材が勢ぞろい。それらの回答に多かったのは、やはり「どんなラーメンにも合うから」という万能性を支持したものだった。ここでは、その他の目立った意見を紹介しよう。

●1位青ネギ
ネギがなければはじまらない(28歳)
ネギの風味が好きだから(28歳)
シャキシャキ感が美味しい(22歳)
醤油ラーメンに合うから(24歳)

●2位バター
コクが出る(28歳)
まろやかになるから(28歳)
味噌バターは最高(29歳)
塩ラーメンに合うから(29歳)

●3位おろしにんにく
食欲を誘う香りがする(28歳)
元気が出るから(29歳)
スタミナが付くから(29歳)
精力がつく(29歳)

●4位こしょう
スパイシーな味が好きだから(27歳)
味に飽きた時、味を変える時に使う(22歳)
パンチがきく(26歳)
ピリッとした刺激がラーメンを美味しくするから(28歳)

●5位ゴマ
家系には必ず入れる(26歳)
風味がよく健康によい(28歳)
香ばしいので(26歳)

●5位のり
すぐに用意して食べられるから(28歳)
スープが染みるとうまい(29歳)
香りがぐんと変わって高級な感じになるので(23歳)

●5位生たまご
味わいがマイルドになる(26歳)
栄養がある(28歳)
“食べた感”が増す(27歳)

以降、8位のコーンは「甘くて歯ごたえがいい」という意見が多数。9位のラー油には「辛さを調節できる」「香り付けに」などの声が。また、10位の高菜は「豚骨ラーメンには必須」とこってり好きから支持を集めたようだ。


そろそろ涼しくなってきて、ラーメンが一段と美味しく感じられる季節だろう。今夜はいい匂いの漂うラーメン屋の暖簾をくぐってみては?
ふとした時に「アイタタタ…!!」と足がつる経験、誰もがありますよね。実はこの現象に“大病”が隠れている可能性があるらしい…。

ということで、“足のつり”を専門的に研究している国立米子工業高等専門学校の大野政人先生にお話を聞くことに!

「そもそも筋肉は運動神経の命令によって収縮しているのですが、筋肉の内部で『筋肉をもっと収縮させろ』と命令を出すスイッチとなる“筋紡錘”という器官と、『筋肉をもっと緩ませろ』と命令を出すスイッチとなる“腱器官”がバランスよく働いて正常な動きを保っているんです。『足がつる』という現象は、その2つの器官の働きのバランスが崩れて、『筋肉をもっと収縮させろ』という命令ばかりが出たり、『筋肉をもっと緩ませろ』という命令が少なくなってしまった時に起こります」(大野先生、以下同)

その命令のバランスが崩れるのは、どんな時ですか?

「筋肉が疲れている時や、体内の水分が足りていない時、血液中のナトリウム・カルシウム・マグネシウムなどの“電解質濃度”のバランスが崩れた時ですね。スポーツの世界では、足がつった時に『塩をなめるといい』とよくいわれますが、これは失われたナトリウムを塩から吸収できるからなんですよ」

でも、寝ている時に足がつることがありますが…それはどうしてなんですか?

「寝ている時は、足の筋肉が緩み、腱も緩んでいる状態です。その状態だと、『筋肉を緩ませろ』と命令する“腱器官”の働きが弱くなります。そんな時に無意識に体を伸ばすと、足がピンとつってしまうことがあるんですよ」

大野先生によれば、長時間同じ姿勢でデスクワークをしている時もこれと同じ条件で、足がつりやすいのだとか。

そんな「足がつる」現象ですが、“大病”のリスクが隠れているって本当ですか…?

「そうですね。ご説明したように、足がつりやすいのは、体内の水分不足や電解質などの栄養バランスが崩れた時です。そのため、水分や栄養をコントロールしている“臓器”に異常をきたしている時、足がつりやすくなる傾向にあるんです。例えば、体内の水分をコントロールするタンパク質を作っている“肝臓”が悪くなっている可能性が考えられますね。また、“腎臓”の機能が低下していると、タンパク質などの栄養や水分が再吸収されずに尿として出ていってしまうので、水分がうまく体内に行き渡らずに、足がつってしまう場合もあります」

足がつるって、筋肉の話だと思っていたのに、臓器の異常が関係しているなんて…!

「さらに、筋肉の動きには“神経”も密接に関わっているので、体内の諸神経に悪影響を与える『糖尿病』の可能性も。実際、糖尿病の方は、足がつる症状が出るケースがかなり多いんです」

肝臓病に腎臓病に、糖尿病…。足がつるって、かなり怖い!!

「単純に水分が不足していたり、筋肉が疲れていたりして足がつっている場合も多いので、一概に大病のリスクがあるとは言えません。ただ、『最近、急に足がつる頻度が増えた』という人は、体になんらかの異常をきたしている可能性があります。また、アルコールや糖分を多く摂取しすぎていたり、運動不足であったりと、肝臓や腎臓を悪くする生活習慣を送っている方は気をつけた方がいいかもしれませんね」

要するに“メタボ”気味で、最近やたらと足がつる人は要注意ってことか! 「足がつる」をナメてると、後悔するかも…!!

(オカモト犬助/short cut)
あれマツムシが~鳴いている~。夏の終わりとともに、聞こえてくるのが秋の鳴く虫たちによる演奏会。楽しくもあり、どこか侘しげ。風情があっていいものですね。

しかし、こうした「虫の“声”に耳を傾け、愛でる」という文化は、世界的には珍しいもののようです。日本の“虫の声を愛でる”文化について、鳴く虫の販売を行う「鳴く虫処AkiMushi」の園部さんにお話を伺いました。

「世界中に鳴く虫はいますが、その虫の声を愛でる文化があるのは、日本と中国だけ。一応、ドイツでも鳴く虫を飼育する文化はあるようですが、ドイツ人は小さな生き物を飼育すること自体が好きなのであって、そのついでに虫の声も楽しんでいるという印象を受けます。日本と中国は『鳴き声を楽しむために虫を飼育する』非常に珍しい国なんです。それから、国内で愛好家が圧倒的に多いのは関東と関西。次いでピンポイントになりますが、名古屋となります」

欧米では、虫の声は単なる雑音として捉えられるか、そもそも意識すらされていないことが多い模様。『怪談』で知られるのちの小泉八雲=ラフカディオ・ハーンも日本に来た際、虫を愛でる文化の存在に驚いたのだとか。その後、彼も鳴く虫を好むようになったようで、飼育の様が作品に登場しています。

これ、そもそも日本ではいつごろからある文化なのでしょうかね。

「明確な時期は不明ですが、平安時代の『源氏物語』に鳴く虫を捕まえて、庭に放したという描写があります。いずれにせよ古くからのものであることは間違いありません。一番のブームを迎えたのは、江戸時代の中期で、『虫売り』という業者が野菜売り、魚売りのように街で虫を売っていました。その盛り上がりは虫売りの数を幕府が制限するほどだったようです。虫売りは、今でこそ街で見ることはなくなりましたが、昭和まではけっこういたんですよ。実際に街頭で虫売りをしていた人に聞いたところ、昭和50年代前半までは月1回の不動尊(目黒)と銀座を回るだけでかなり稼げた商売だったようです」

園部さんによると鳴く虫のピークは年によって差があり、今年の関東では9月の中旬あたりがもっとも多くの虫の声が聴けるだろう、とのこと。そして、虫の声は(10月末~11月初旬に)木枯らしが吹くと途絶えるのだという…。

都会でもあちらこちらの植え込みから虫の声は聞こえてくるもの。小さな音楽家たちの“期間限定ライブ”に、道すがら耳を傾けてみては?
(のび@びた)