この道具は槍鉋です。
やりがんなと読みます。
見た目は武器のようですが、鉋の仲間です。




現在、一般的に使われている鉋の前に使われていたものです。

当時は木を製材するために使われていました。

今では、ほとんど出番はありません。が、意匠のために使われることがあります。



このような仕上がりになります。

平城宮の大極殿や、興福寺の中金堂も、
すべで槍鉋で仕上げたのは、
よき思い出です。

はじめまして、ブログデビューします。

わたくし、奈良県で「谷口建築」という名で建築業をしています。

 

ざっと簡単に経歴を。

 

宮大工を目指し、当時日本で唯一伝統建築が学べる高校へ進学。

卒業後、寺社建築の多い奈良県で宮大工として働く。

数多くの寺社建築、国宝、重要文化財に携わる。

その後、住宅建築の世界も見ることに決意。

住宅の世界は、宮大工の世界とはまた違い商品の勉強もかなりしました。

そして、晴れて、独立。

 

ということで、現在は

寺社建築、住宅建築、古民家リフォーム、家具等、主に木を扱った仕事を専門分野として仕事をしています。

 

昔ながらの技術と、新しい技術のいいとこ取りができることは大変な強みと実感しています。

 

ブログには日々の仕事や、建築豆知識などを中心に書いていきます。

便利な電動系の機械に加えて、木の良さを生かすためには古い道具の出番もたくさんあります。

使いこなせる大工も少なくなってきていていますが、技術伝承も頑張っていきます!!

 

よろしくおねがいします。