両親が実家から駆け付け、彼女が帰った後、3人揃って、いわゆる癌告知?を受けた。


ドラマのワンシーンのようなものではなく、非常にあっさりとしたものだった。


医師からは、正確には手術による睾丸摘出後の病理検査により、確定すると前置きがあった上で、淡々と説明が行われた。


・精巣腫瘍という癌であること。


・既に肺にまで転移しており、進行性であること。


・少なくとも化学療法を4クール(3週間を1クール)行う必要があること。


・精子バンクで精子を保存すること。


・治る癌であること。


既にスマホで調べまくっていたから、情報通りのものだったため、パニックになることは無かったが、淡々と機械的に話す医師に腹が立った。


ほんの10分で終了。


何の情報も無い両親は、質問内容も浮かばなかったようだ。。。


母親は「治るんですよね?」を繰り返していた。


少しでも安心できる言葉を聞きたかったんだろう。

無理も無い。


息子が癌なのだから。


本当の癌告知までに、気持ちと質問内容をしっかり整理しておこう。