過払い分を返してもらうといっても、簡単ではない。15万円も一度に全額

返金するのは大変だ。


結局その方には、毎月1万円ずつ返金してもらうことになったのだ。


この、初めての過払い問題からすぐ、また次の過払いの発覚が。


今度の人は、もともと仕事場が二つあり、時給も場所によって違う人。

1年半ほど前から、時給の低い方だけの仕事場に変更になったのだが、

高い方の時給の登録が削除されないままになっており、ずっと高い方の時給で

給与を払っていた。

今回の再雇用の見直しで事態が発覚。過払い金額は、約26万円。


この方も、毎月1万5千円ずつ返してもらうことに。


この二人に、この事態を説明するのは、他の担当者の方だったのだが、

どのように説明したのだろう。その辺は、私はただのパートなので

詳細はわからない。

月々の返済事態、納得しているのだろうか。


他にも似たような事例で、過払いが発覚した人がいたが、他の方は一括で返済。

一括で返済したかたで、一番金額が多かった方は15万円くらい。


その方は、本当に返すのは大変だったけど、会社からまるで自分が悪いように

とれる文書を渡されて、返済するように言われ、悔しいけど一括で返すことにしたそうだ。

それで、頭にきてやめることにしたそうです。

会社の担当の人には、頭に来たから辞めるということは言ってないそうだけど。


分割で返してる人も、辞めるに辞められない状況で、ホントに頭にきているそう。



私は、過払いの件は、知ってはいるけど、あまり知られたくない事態なので

アイさんもあまり話さないが、一度アイさんに、「過払いの件で、辞めたいと言った

人はいないんですか?」と聞いてみたら、「そんな人はいない。もし、自分だったら

頭にきて辞めるかも」なんて言っていたが。


そのアイさんも実は過払いしていたのだ・・・。

給与システムへの登録ミスなどで、給与を過払いしている人が

7人くらいいることが発覚した。


私は6月から、他の人がやっていた業務を引き継ぐことになった。

それは、雇用契約書の再作成。誕生日の2か月前に1年ごとの雇用の

見直し(時給や日給単価の見直し)をする。


引き継いで初めて、8月誕生日の人の分を作成し終わり、本人たちへ

確認印をもらうことに。印をもらいに行くのは他の担当者なので、その

担当者が、現場に行き作成した契約書をみせると、「勤務時間が

違う」と。登録データでは3.5時間の勤務時間だが、本人いわく

3時間だいう。


よくよく調べてみると、やはり初めの契約書には3時間ということに

なっているが、やっぱり登録データは3.5時間。

入社して1年半くらいの人で、ずっと過払い状態のままだったのだ。

過払い額にして、約15万。


アイさんに報告すると、ものすごく困った顔になり、なかなか部長へも

報告してくれない。


しかたないので、印をもらいにいった担当者が、直接部長へ「契約書の

勤務時間が違う事を報告。そして、部長が私に勤務時間が違うようなので

調べるように言うので、実は・・・と私が報告した。


部長が、アイさんにこのことを言うと、初めて聞いたような顔して

「調べてみます」と。しばらくして、「はじめから登録が間違っていて過払い

してたみたいです」と、それだけ。


実は、給与システムへの登録をするのはアイさんで、今まで他の人は

チェックしていなかったのだ。

私が入社してからも、ずっとそうで給与のシステムはさわらせてくれない。


私は人事システムだけ入力したりするが、それはもちろんアイさんがチェックし

間違っていたりすると、しっかり注意をされる。


だが、その人事システムには勤務時間を入力するが、そのデータを給与

システムへ流すわけではなく、アイさんが給与システムへ入力登録をするので

間違っていても、他の人は今までは部長でさえも見てなかったので

完全にスルーなのだ。


なぜ、アイさんが入力したものを誰もチェックしなかったのだろう?

それは、いまいちわからないが、アイさんは一人で業務をしたがる

傾向があり、他の人にやらせるのを極端に嫌がる。それをそのまま

許していた会社の体制に問題アリだとおもうのだが・・・。


なにはともあれ、アイさんのミスと思われるが当のアイさんは

まったく自分は悪くないと思っているらしい。


はじめは過払い分はあきらめて、次の給与から本来の正しい給与額を

支払えばよい、という感じだったが、会議の末、過払い分を全額返金して

もらうことになったのだ。


給与を間違えて多く振り込んでしまったアイさん。


発覚が、明細を送付してから本人の申請でわかり、その人がとっても

良い人だったので、結果的には大きな問題にならなかったのかもしれない。


会社が勝手に間違えて振込、すでに本人の口座に入ってしまったので

返却するのも簡単ではない。


本人がもし、何も言わなかったら・・・、もし、返すのが嫌だと言ったら、どうなっていたのか。


返すといえば、現在、会社が間違って今までに多く給与を支払っていた人が7名ほどいて

現在、問題が起きている。この話はまた、次にしよう。


話を戻して、総支給額800万近くを戻してもらうには、本人の承諾がなければ

戻せない。部長が本人と共に銀行に行き、承諾書を書いてもらい事なきを得た。


私はお詫びの菓子折を買いに行き、部長はまたそれをもって本人にお礼に行った。


その、もろもろの手続きも、何せ初めての事態なので、副部長や次長がいろいろ

電話で聞いたり、調べたりしてスムーズに事は運んだ。

とうのアイさんは何をしていたんだろう・・・・。


次の日には何事もなかったかのように普通に業務をこなしていた。


私だったら、恥ずかしくて、なさけなくて、普通でいられない。


さすが、アイさんだなと思った。