とりあえず1000文字書かないといけないみたいなので、好きな本について語ります。

僕が好きな作家さんに三秋縋という人がいます。僕はその人の書く小説のほとんどが好きです。

 

その中でも「スターティングオーヴァー」が大好きです。

スターティングオーヴァーはボクの人生観に大きく影響を与えた作品です。

 

この作品は「何もかもが上手くいっている主人公が、クリスマスの日に過去にタイムスリップする」という物。

ここまでならどこにでもある、いわゆる「なろう系」。過去をよりよくするために動くのがよくある物語。

 

でも主人公は違います。「もう一度同じ人生を歩もう」と心に誓うのです。

だから主人公は手を抜きます。大学生だった彼からしてみれば、小学生の問題なんて余裕で100点をとれますが、わざと手を抜いて80点にしたり、簡単に言い伏せられる先生の文言にも素直に従ったり…前の人生を忠実に再現しようとします。

 

そして月日が流れ、高校生になった主人公は…何もかも失っています。

本来通うはずだった高校よりも数グレード頭の悪い高校に通い、本来親友だった人たちにいじめられ、自分の隣を歩いていた恋人は自分とは違う人と付き合っている。そんな悲惨な毎日を呪います。

 

とても印象的な言葉で「一番になろうとするから、結果が付いてくる。初めから2番や3番でいいやと思っている人が上手くいくはずがない」って主人公が言ってました。とてもその通りだなって感じました。

 

果たして主人公はこの悲惨な毎日をどのように過ごすのか。

気になった人は買ってみてください。心がほんわかするような作品です。