銀行員として駆け出して毎日怒られ、間違いだらけ。
そういう気持ちを少し考えてみよう。
「まだ1年目だから右も左もわかりません。」
そんな気持ちでいるからいけないのか。
今日は、外回りの日。
集金1件・契約1件・決算書預かり・商談3件
経営者の人と話すのは楽しいと思う。誰も親切に接してくれるが先輩の財産である。先輩が新規に開拓をした先を自分が今、食いつぶしている。という実感もある。
経営のメリットにもならない話を誰が聞いてくれるのか。
一日外に出て商談の成果なし。
今月は、クレジットカード5件と銀行の情報誌販売5件のノルマあり。貸出しは1億円の数字のノルマもあり。
クレジットカードは未だ件数ゼロ。情報誌は1件(先輩の回収忘れ)。
貸出しは75百万円あるが、自分が営業をしてやったという実感はなし。ほとんど申し込み。
かなり危うい立場にあるわけだ。
この会社は緩いかもしれないが、普通の会社だったらリストラであろう。
○車の部品を作る会社がある。工場は、油の匂いが充満している。機械の動く音と鉄をプレスする音が工場内に響き渡る。従業員のつなぎは、真っ黒で汗で汚れている。
私「今月の決算はいかがですか。」
社長「売上も戻ってきて、昨年から役員報酬、労務費をカットしたので経常利益ベースで黒字はでるよ。来期の売上は減少するだろうね。」
現在、車関係の製造業も苦しい。
国内の中小企業は国内向けの車を作るため、国内の車の販売台数に左右される。
中国での受注は伸びているが、それは日本から輸出しているものではなく現地で製造・販売しているものだ。そのため、国内の中小企業には何も影響を受けない。
少子化の影響で国内の販売シェアは限られている。景気不安で若者はお金を使わない。日本の貯蓄の大半は高齢者の貯金。高齢者が新しく車を買うのか。
ちなみに中国で走っている車の大半はフォルクスワーゲン。日本企業では日産のみが好調だ。
社長「金利が高いので、お金を返そうと思っている」
私「そ、それは勘弁してください」
事務所を出て工場を通ると、従業員の一人が
「円高だからウチにお金を貸さない方がいいよ。」と言った。
○新規営業
いきなり決算書をくれると思わないが、話だけは聞いてくれた。
社長「若いね。新規営業はベテランがやるものだよ。今は既存のお客を大事にした方がよいよ。話は聞くけども、今まで取引している銀行でうまくやっているんだから、新しく取引するつもりはないよ。」
支店に戻ると、集金のミスがあった。手形を割り引くが、預金残高に割引料に達しなかった。割り引けない。
課長「お前のパターンはわかってきた。外に出てはミスをするし、中にいても何も出来ないし存在価値ねぇよ。」
私「すみませんでした。」
今日は金曜日。周りの先輩たちは飲みにいったが、私は別の用事があった。
仲の良くなったコンビニの店員さんとご飯。月曜日に約束を取り付け、ようやく今日に至った。
こんな些細なことであるが一週間、希望を持って仕事にも取り組むことが出来た。
「金曜日、ご飯にいくからがんばろう。」「あと3日。」「あと2日。」「あと1日。」「あと5時間。」
「6年間付き合っていた彼氏と別れたんです。新しい出会いを探してます。」と店員さんはビールを飲みながら言った。私は「そうなのか。出会いは多くても好きになる人は少ないよね。」と答えた。
些細なことがあった。こんな些細なことで人々の人生は回っているのかもしれない。辛い仕事もこなしているのかもしれない。こんな再々なことで世の中は回っているのかもしれない。
早朝寝ていると、会社の先輩たちがやってきた「ウィース!!」。今は、私のベットで寝ている。
今日は賑やかな一日になりそうだ。
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