拳銃はデザートイーグル (夏詩の旅人2 リブート篇 「対決!テロリスト篇 2話」) | Tanaka-KOZOのブログ

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 2006年9月初旬
東京霞が関、警視庁本部内。

「こいつだッ!」
頭に包帯を巻いた公安警察の平松刑事が言う。

「本当ですか!?」
同じ室内にいた式田刑事が驚いて聞く。

「間違いないッ!、俺はこいつの顔は絶対忘れんッ…」

警視庁の顔認証データベースから、執念で1人の男をついに割り出した平松刑事は、顔を硬直させながら言った。


テロリストの名は陳春光31歳。
中国籍のスパイだが、国籍を台湾に偽装し、名前も変えられていた。

「どうしますか?、手配書回しますか?」と岡田刑事。

「バカヤロウッ!、指名手配なぞしたら見す見す海外へ高飛びされるのがオチだ!」

「では、どうします?」

「泳がせろ…」

「はっ!?」

「奴を泳がすんだよ!」

「やつらは大量の爆薬と銃器を所持していた」
「必ず近い将来、テロを再び起こすだろう」

「やつが逃げたときに抱えてたバッグの中身は、おそらく持ち出せるだけ持ち出した武器と弾薬だ」

「だから陳春光は、必ず仲間と近々接触するはずだ」

平松の話を2人の刑事が聞いている。

「公安部総出で、極秘に陳春光の行方を捜せ!」

「行けッ!急ぐんだ。早くしないと大変な事になるッ!」

「はッ!」

平松の指示に従って、2人の刑事は部屋から駆け出して行った。

(見てろ…、次は逃がさんぞ…。必ず仲間の仇を取ってやるからな…)
平松は、何としても次のテロを防いでやると心に誓うのだった。


 東京赤坂、毎朝新聞社内の第4会議室。

「原発フォーラム2006ッ!?」
そう言ったのは、毎朝新聞ジャーナリストのリョウ(野中涼子)。



「そうだ。来月(10月)に、鎌倉国立大学で学園祭がある」
「そこの講堂を貸し切って、当日、反原発を訴える集会を開く事が決定された」

上司の大柴リュウジが、勉強会のメンバーたちに言う。

「この日は我々、毎朝新聞も含めて多くのメディアが取材に集まって来る」
「ここで大掛かりで、派手なイベントをぶち上げるつもりだ」

大柴がそう言うと、メンバーたちから、“お~!”という歓声が上がった。

「鳥川ッ!」

「はいッ!」

「お前は、大学とタイアップで当日の学園祭イベントを運営する会社、“Unseen Light”へFAXを送ってくれ」
「原発フォーラムのゲスト出演者は、届をちゃんと出さなければならないからな…」

「分かりましたッ」
大柴の指示にそう応える鳥川。

「大柴さん、ゲストとは?」
リョウが聞く。

「当日、公演中にゲストが途中で入って歌ってもらう、そのRAPグループを呼んだ」
「“フールズ”という若手ミュージシャンなんだが、彼らも我々と同じ志で、反原発を訴え続けている仲間だ」

フールズの名はリョウも聞いた事があった。
過激な歌詞で、国会議事堂の前から政府批判の歌を歌っている姿を、以前TVで観た事があった。



「それから野中くん」

「はい?」

「君は、君のHPから当日の原発フォーラムへ、多くの人たちが集まって来る様、どんどん呼び掛けてくれないか!?」
「君のHPは人気があるし、君自体がクリーンなイメージがあるから、きっと多くの賛同が得られるはずだ」

「分かりました!」
リョウが応える。

「それじゃみんなにもやってもらう事があるから、今から説明する。説明が済んだら早速準備に取り掛かってくれッ!」

「分かりましたッ!」と参加メンバー一同が言う。

「やろうよッ!…、君がッ!」
最後に大柴は手を高々と挙げて、みんなにそう叫んだ。


 東京新宿、音楽イベント会社“Unseen Light”オフィス内。

「社長~ッ!、毎朝新聞さんから原発フォーラムのゲストのリストが、今FAX来ましたぁ!」
部下の和田が、社長の岬不二子へ、届いたFAX用紙を手に言う。



「ごめ~ん和田くん!、私今、鎌大の別のイベントの打ち合わせ中なのよ」
不二子は、学園祭の屋外ステージで行われるライブイベントの打ち合わせ中だった。

「悪いけど、そっちはあなたに任せるわ!」

「分かりましたッ!」と和田。

「あっ…、ゲストグループは何人いるの?」

「3人いますッ!」

「そう、分かったわ。あとよろしくね!」
そう言うと不二子は、パーテーションで仕切られた応接室の来客の方へ向き直した。

不二子の目の前に座っているのは、ギタリストのカズと歌手の櫻井ジュンであった。

不二子は学園祭の野外ライブ出演者に、ジュンを呼んでいたのだった。

「忙しそうですね?」
ギタリストのカズが笑顔で不二子に言う。

カズがこの場にいたのは、ジュンの提案で、バックは自分の学生時代での演奏メンバーで揃えてやってみたいという希望を、不二子に提案したからであった。




「えッ!こーくんの事知ってるの?」
それから打ち合わせ中、彼の事を知っていた不二子に、驚いたジュンが言う。



「ええ…、こーさんの事なら良く知ってるわ。でも、まさか2人が彼と学生時代にバンドを組んでたなんて知らなかったわ」
嬉しそうに不二子が言った。

「ドラムは小田さんに頼むけどね…」
小田は学生時代のメンバーじゃなかったので、カズが一言添えた。

「キーボードは?」とジュン。

「ジュンが弾きながら歌えば良い」
一瞬、ハリーの事を思い出したカズだったが、何をしでかすか分からない危険人物だったので、その考えは直ぐに却下した。

「こーさんは、何をやるの?」
どことなくワクワクした素振りの不二子がカズに聞く。

(なんかあいつの話をする時は楽しそうだな…?)
カズは不二子の行動にそう感じた。

「あいつはベースでもやらせときましょう」とカズ。

「ベース…?」と不二子。

「ハヤシさんは?」とジュンがカズに言った。



「あいつはダメダメ…、前日に酒飲んで、当日ゼッタイ遅刻するから…」

ほぉ…。

カズのその言葉を聞いて、納得するジュン。

「あの…、なんで彼はベースなのかしら…?」
訳を聞きたくてしょうがない不二子がカズに言う。



「あいつは元々ベース出身なんですよ。でも全然ダメだから、俺がボーカルにさせたんです」

「大丈夫なの?そんなんで…?」と不二子。

「今は弾けます。それにベースじゃないと、あいつを参加させる枠が無いですよ」(カズ)

「そう…、じゃあしょうがないわね…」
不承不承と納得する不二子。



「別に出なくていいんじゃないの?こーくんは…」
ジュンが言う。

「それはダメよッ!」と、慌てて不二子が言う。

「はぁッ!?」と、不二子を見つめる2人。

「あッ…、ははは…やぁねぇ…。だって彼はこの小説の主人公なんだし…、いないとおかしいと思うのよ…」
不二子が照れながら慌てて言う。



「主人公ってナニ…?」
不二子の意味不明な言葉に、カズとジュンはお互いの顔を見合わせて言った。


 2006年9月上旬某日

 その日、学生時代のバンドメンバーだった3人が集まっていた。
午後5時、カズの自宅スタジオでの打ち合わせが終わった。

地下階段を上がり、地上に出た3人。
自宅スタジオ前でギターのカズが、2人に言う。

「じゃあな!、お疲れ!」(カズ)

「おう!、またな!」
今回はベースを担当する、バンド時代ボーカル兼リーダーだった彼もカズに言う。

カズの自宅前にある空き地に停めていた、自分の車に乗り込もとする彼が、その時、ふと気が付く。

「あれ?、ジュン…、のぞみ…」

つい、そう言ってしまった彼が、慌てて口をつぐむ。
ジュンは無言で彼を見つめて苦笑いする。

のぞみは、昨年の6月に急性白血病で亡くなっていた。
つまりジュンに車の迎えは現れない。

彼女が亡くなるまでは、いつも仲良く一緒にいたジュンとのぞみ。
あまりにも突然の死を迎えたのぞみに、今でも信じられない彼が、つい口走ってしまったその名前。

「悪い…」

彼がジュンにすまなそうに言った。
その彼に、ジュンは無言で、(いいのよ…)と伝える様に、顔を左右に振った。

「乗ってくか?」
そして彼はジュンに言った。



「いいの?」(微笑むジュン)

「ああ…、送るよ…。それに、今にも降り出しそうな天気じゃないか…」

彼が笑顔でそう言う。
ジュンは隣のカズに軽く手を上げて挨拶すると、彼の車の助手席へと乗り込んだ。


「じゃあなカズ!」
サイドウィンドウを下げて彼が言う。

「おう!、またな!」
自宅前に立つカズがそう言うと、彼の車はウィンカーを点滅させながら発進した。



「ふふふ…」
助手席のジュンが含み笑い。

「どうした?」
何を笑っている?という感じで、ハンドルを握る彼が聞いた。

「なんか懐かしいなって思って…、あなたの運転する車に乗るのって、あなたがまだ免許取り立てで、私が高校生だった頃じゃない?」

正面を向いてジュンが話し出す。

「そうだったな…」と彼。

「あのとき、みんなに内緒で、2人で江ノ島に行ったんだよね?(笑)」(ジュン)

「お前は、みんなにしっかりバラしてたみたいだがな…」
無表情で運転する彼が言う。

「ははは…、バレてたの?(笑)」(ジュン)

「ああ…」(彼)

「ねぇ…、もう高速(道路)で走れる様になったの?(笑)」(ジュン)

「あったり前だろッ!、あれから何年経つと思ってんだ!」(彼)

「あははは!、そうか…、そうだよね…?」(ジュン)

「ところで、どっちに行けばよい?、お前、今どこに住んでんだ?」(彼)

「目黒…、祐天寺のマンションに住んでる…」(ジュン)

「ほぇ~…、さすがは一流芸能人だな?、大したもんだ…」(彼)

「そんな事ないよ…」(含み笑いのジュン)

「近くに、誰か芸能人は住んでるのか?」(彼)



「タモさんとか、近所ね…」(ジュン)

「へぇ~ッ!、お前とずいぶん差をつけられちゃったなぁ~…」(彼)

「やめて、そんな言い方…、私は何も変わってないわ」(ジュン)

「へいへい…」
不承不承と彼が言う。

「じゃあ環七を、ひたすら突っ走ってけば良いな?」(彼)

「そうね…、玉川通りを越えたら、その先の下馬通りを左に入って…、近くに来たら教えるよ」(ジュン)

「分かった…。あれ?、降ってきたな…やっぱ…」

彼がそう言うと、フロントガラスに大きな雨粒がポタポタと当たり出した。

「ほんとだ…」
左手で頬杖を付くジュン。



ジュンはその雨粒を見つめながら、亡くなったマネージャーの、のぞみの事を思い出すのであった。



 2006年9月下旬。
鎌倉国立大学学園祭まで、あと1週間となった。



 神奈川県逗子市、渚橋近くのレストラン。
警視庁公安部の平松は、爆破テロ犯の陳春光が、この日このレストランで仲間と接触を図る情報を得ていた。

レストランの従業員と店の客は、全て成りすました警察官たちであった。
平松は犯人に顔を見られている為、店の前の駐車場に車を停めて待機していた。

(早く来い…陳め…)
平松は店内からの情報を、イライラしながら待ち続けていた。

「あっ…、誰か現れました!」
他の車で待機してる井星刑事が無線で言う」

「どうしますか?」
平松の指示を仰ぐ井星。

「ここからだと顔が確認できんッ。一般客の可能性もある」
「とりあえず店内に入れて、陳じゃないと分かったら店から退避させろ」
無線で平松が支持をした。

レストランの中に、サングラスをかけた男が黒革のバッグを持って入って来た。
挙動不審に、周りをチラチラと見ている。

「職質しますか?」
店内から無線が入る。

「待て!、もし違ったら…、近くに陳がいたらやつに逃げられる」
「もう少し様子を見てからだ…」
無線で平松が言う。

店内に緊張感が走る。
その時、サングラスの男がスマホを手に取り、メールを確認した。

店内スベテ、警官。逃ゲロ!

メールを見た男はギョッとした!

男は辺りを見回しながら、出口の方へ後ずさりする。

「お客様…?、どうされましたか?」
変装した警察官が、男にそう言いながら近づいた。

懐に手を入れた男。

ガーンッ!

「ウッ!」
変装した警察官が男の銃で撃たれた!

「陳だッ!、確保しろッ!」
無線マイクに向かって、平松が叫んだ。

一斉に動き出す警官たち。

ガーンッ!

「うぁッ!」

ガガーンッ!

「ああッ…!」

ガーンッ!

「うッ!」

陳は的確な射撃で警察官を圧倒する。
黒革バッグを投げ捨てて、陳が走り出す。

「外へ出たぞ~!」

ガーンッ!

ガガーンッ!

陳は連射しながら駐車場を横切り、走って逃げる。
道路に飛び出した陳は両手を広げ、1台の車を無理やり止める。

ガーンッ!

空に向け威嚇射撃をする陳。
慌てて車外へ飛び出す男性。

陳はその車を奪うと、猛スピードで走り出した。



「逃がすなぁ~ッ!、追え~!追え~!」
平松が仲間の刑事らに号令をかける。

次々と駐車場から飛び出す覆面パトカー。
その様子の一部始終を、向かいのコンビニから見ていた人物がいた。

「あぶね~、あぶね~…。俺もあそこに行ってたらパクられるとこだったぜ…」
「くそう…、武器の調達が失敗したか…。仕方ない別の方法を考えよう…」

コンビニ駐車場にいたその男は、そう言うと車に乗り、その場から立ち去って行った。

ファンッ、ファンッ、ファンッ、ファンッ…。

サイレンを鳴らし、猛スピードで犯人を追跡する平松。

「こちら平松!、犯人は黒のボクシーを奪って134号から森戸線に抜け、葉山マリーナ方面に向かって逃走中!繰り返す…犯人は…」

ファンッ、ファンッ、ファンッ、ファンッ…。

海岸線を疾走する陳のボクシー。
それを逃がすまいと、必死に追う平松のパトカー。

「キチガイざただ…。こんな狭い道をあんなスピードで走りやがって…」
「このまま行くと、2年前に川野幸吉議員のバカ息子が起こした、あの人身事故の二の舞になりかねんッ…!」

ガッ…。

平松の車に無線が入る。

「班長ッ!、黒革バッグの中身はやはり弾薬と銃でした」

「あたりまえだッ!」

「拳銃は、デザートイーグル357口径が5丁でした」

「分かった!、引き続きバッグの中身から何か手掛かりになるものを探しておけッ!」

「了解ッ!」

ファンッ、ファンッ、ファンッ、ファンッ…。

陳のボクシーが、目の前を塞ぐロードバイクの集団にクラクションを鳴らす!

ブブーッ、ブーブー!

サイクラーたちは振り向くと、うるさいやつがあおってるという感じで、無視してそのまま自転車を横一列で漕ぎ続けた。

その時、陳のボクシーがサイクラー目指してイキナリ加速した!

ドーンッ!

ドーンッ!

次々とボクシーに跳ね飛ばされるサイクラーたち。

「あのヤロウ…、やりやがったなぁ…」
平松は、ひしゃげたロードバイクをかわしながら追跡を続ける。

ファンッ、ファンッ、ファンッ、ファンッ…。

「御用邸まで行かすなぁ~ッ!、葉山署と連携して、海岸線を封鎖だ~!」
「葉山側からバリケードを立て、挟み撃ちにしろぉ~ッ!」
無線片手に指示を出す平松。

海岸線の両脇に停車している、トラックやセダン。
犯人と平松の車は、車線中央を猛スピードで走り抜ける。

ファンッ、ファンッ、ファンッ、ファンッ…。

「ヘリだッ!、ヘリも飛ばせぇ~ッ!」

「もうやってますッ!」

「誰だッ?、でかしたッ!」

「岡田ですッ!」

「よ~し岡田ぁッ!、ヘリで先回りしてやつの前方から威嚇しろぉ~ッ!」

「はぁッ!?」

「ヘリで先回りしてやつの前方から威嚇しろぉ~ッ!」

「はぁッ!?」

「聴こえねぇのか岡田ぁ~ッ!?、インカム付けとけボケェッ!」

「了解しましたぁ!」

「岡田ぁ~!、今どこだぁ~?」

「班長の上空です!」

「何ッ!?」

バララララララララララ……。

そのプロペラ音と共に、岡田のヘリが平松の後ろ側から、ぬわっと持ち上がる様に現れた!



「よしッ!、行けぇ~岡田ぁ~ッ!」

バララララララララララ……。

上空から、海岸線をカーチェイスする2台を見下ろす岡田刑事。

「了解ッ!」

ヘリは陳のボクシーの上空を越え、旋回して前に回り込んだ。

ガーンッ!

ガーンッ!

ヘリに向かって発砲する陳。

ヘリは再び上空へ上がる。

「くそう…。ダメかぁ…」
陳のボクシーを追走しながら平松が言う。

2台は森戸海岸も通過した。

「県警はまだかぁ~ッ!?」

平松がそう叫ぶと、道が少し広くなったカーブの先に、県警のバリケードが確認できた。

ファンッ、ファンッ、ファンッ、ファンッ…。

「よ~しッ!挟み撃ちだぁ~ッ!」
平松はアクセルを強く踏んで加速する。



陳はバリケードの手前15m程で、ボクシーを乗り捨てた。
そして県警隊に発砲しながら、右側の一色海岸方面へと走り出した。

林の中を走り抜ける陳。
それを追う平松ら警官隊。

「まずいぞッ、海岸にはまだ海水浴客がいるぞ!」
銃を手に走りながら平松が言う。

ガーンッ!、ガーンッ!

どけどけとばかりに、砂浜にいる海水浴客らに威嚇射撃をする陳。

「きゃぁああああ~ッ!」

陳が一人の海水浴客に銃を突きつけ、羽交い絞めにする。



陳は海を背に、人質女性を盾にしながら後ずさりする。
陳と人質女性の足が海水に浸かった。

「銃を捨てろッ!」
拳銃を構えた平松が陳に言う。

陳は警官隊に周りを完全に囲まれた。
陳は観念したのか?、人質女性を手前に突き飛ばした。

じりじりと陳に詰め寄る警官隊。

その時、陳は銃口を口にくわえて発砲した!

ガーンッ…。

頭から血を吹いて崩れ落ちる陳。

平松ら警官隊が陳へ駆け寄る。
一人の警官が、泣いている女性を保護していた。

陳は目を剥いたまま、砂浜に仰向けに倒れている。

「お前らの次の標的は、どこだぁ~ッ!?」
即死した陳に無駄な質問をする平松。

「くそぉ~…ッ!、やつらの次の標的は一体どこなんだぁッ!」
怒りに震え、天に向かって叫ぶ平松。

彼の上空にはヘリが旋回していた。


To Be Continued….



テロリスト登場!(夏詩の旅人2 リブート篇 「対決!テロリスト篇 3話」)

友よ… (夏詩の旅人2 リブート篇 「対決!テロリスト篇 1話」)