『ひまこの憂鬱』28
そうですね。でも、慰めはいいです。心に響かない。助けていただいてありがとうございました。もう大丈夫です。……ひまこは(自分は汚れているから)と執拗に頭で反復しながら男に言い放った。
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『ひまこの憂鬱』28
そうですね。でも、慰めはいいです。心に響かない。助けていただいてありがとうございました。もう大丈夫です。……ひまこは(自分は汚れているから)と執拗に頭で反復しながら男に言い放った。
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『ひまこの憂鬱』26
そんなんじゃないです。どんなに聖人君子の顔してたって、人間である以上必ず闇を持ってます。光を放つには闇を知る必要がある、闇を知らなければ光がどういったものかがわからないじゃないですか。今、光を放っている人は、闇の息苦しさをこれでもかと味わった人だと思いますよ。……男はひまこをまっすぐに見て言った。
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『ひまこの憂鬱』25
同情? 無理に合わせなくてもいいですよ。そういうの、逆に傷つくから……大多数が良しとするものに共感することが出来ず、疎外感を常としていたひまこは、簡単に同調されたことで疑いの目を向けた。
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『ひまこの憂鬱』24
男はしばらく沈黙した後、……悪くないと思います。少なくとも僕は嫌いじゃないです、人間っぽくて。というか、心がまっさらに綺麗な人間なんているんでしょうか……と答えた。
『ひまこの憂鬱』23
男が口走った意外なことをひまこは顔に出さないように面白がってから……あなたは心が汚れた人間、好きですか?……と再度、言葉を足して尋ねた。
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