
しかし、仕事が終わる頃には、それはやんでいた。非常に寒いひでした。
今日こそ7分の壁を越えようと一目散に駅に向かって雪道を走るのでありました。こんなに走ったのは高校の体育の頃が最後でありましょうか、もう十数年も昔の話です。心臓が口から飛び出るのではないかと思うくらい息苦しさを感じました。
駅にたどり着いたのは、駅の壁にかかった時計が15分を指していた頃でした。今日も7分の壁を越えることはできなかったのです。落胆して駅を立ち去ろうとした時です。まだ、踏切の音を聞いていないことに気づいたのです。駅のそばには踏切があります。駅に向かう途中に通ります。昨日そこにたどり着いたのは、列車が発車する直前で、踏切が音を鳴らしながら閉まる頃のことでした。しかし、今日はまだ、その音を聞いていないのです。そのことに気づいたのです。
慌てて駅へ戻りました。すると、列車が到着したことを知らせる音楽が流れているのです。
天は我に味方せりとばかりにその列車へ駆け込み、乗車券を引き抜きました。切符を買う時間がもったいなかったからです。今日は、なんとか、最終列車に間に合い昨日より2時間早く帰宅することができました。なんとささやかな幸せ

最初の子猫は、おそるおそるぼくの足元から顔を出した。



